コロッゾの兵士達

【コロッゾの兵士達】
ペトム王国に所属していた部隊

ペトム王国のアリスト一家は、お菓子の将軍ガアナとの接触でこの世界の外には更に無数の世界が広がっていることを知り、召喚術を使用する時は当てずっぽうに召喚を試みるのではなく
「どのような存在とどのように接触するか、何を対価として何を得ようとするのか」ということを考えないと召喚術は上手くいかないと教わる
当時、前戦争中期に差し掛かる頃のペトム王国が欲していたのは「国としての立場」の他に「誰にでも使える汎用的な兵力」があった、プロエリウムに奇襲をかけて効果的な力を出すためには今の国力では足りないと判断したのだ。
そのため無数の召喚獣の兵隊を呼び出せばいいのではと考えられたが、やはりそれなりに戦える兵士でも召喚にはかなりのコストがかかる
強大な召喚獣1体を召喚し、維持するコストより、そこそこの召喚獣100体を維持する方が難しいのだ

そんな中、後に「漁夫王」と揶揄されることとなるプイス王子がある提案をする
「一体の召喚獣に百の働きをさせればいいのではないか
もしくは、一体の召喚獣に鍛えさせて百人の腕のいい兵士をつくるというのは」
これにアリスト一家の当主はそれを発展させる
一体の強大な魔物を呼び出し、百人の兵士に「憑依召喚」させる
実際に運用している召喚獣はたったの一体で、憑依召喚によっておこる強大な負担も百分割しているため充分耐えれる、強い魔物なんだから百分の一の力でもそれぞれの兵士を大幅に強くする!
プイス、アリスト一家、ガアナは「これはいける」と、国王にろくな確認をせずにただちに兵士達を集めて実験を行った

実験は成功…天まで届く奇腕と悪辣な数多の戦法を持つ「コロンゾン」は、ある意味恐れ知らずな兵士(バカ)百人の中にバラバラに取り込まれ、兵士達は殆どの負担や意思の喪失などをおうことなく驚異の4回攻撃を繰り出したりできるように強化された

しかし件のフィーニス大会戦ペトム王国の裏切りで戦線が分断されてから、コロッゾの兵士達と呼ばれた彼らは当時の「知恵の六花」率いる軍隊へと攻撃を仕掛ける
しかし手数は多いがあまり当たらない攻撃はあっさりと交わされ、プロエリウム側の戦法でコロッゾ兵士の4割があっという間に殺害されてしまう

この様子を遠くから見ていたガアナとプイス王子は実験の失敗と作戦の失敗を悟り、知恵の六花は部隊との合流を試みようとする

しかしそこで誰も予想してなかった事態が起こった、残った六割の兵士達の体から突然腕のようなものが突き出し、無差別に周りの兵士を叩き潰し始めるのである
負担を分散していた兵士達が減ったことで、コロッゾの強大な力が他の兵士達に流れ込んで不完全ながらコロッゾをこの戦場に召喚してしまったのだ
知恵の六花の部隊達は、今まで見たこともない恐ろしい闖入者への対応のために苦戦を強いることとなり
最終的にヴィルフリード皇帝が決断を宣言するまで知恵の六花はその場に釘付けにされることとなって結果的に当初の目的は果たされた

しかしプロエリウム軍が撤退したあとの戦場には、兵士達を全部殺害し終えて、兵士の肉で体を構成したコロッゾが残兵を襲い始めた
結局「魔力砲」の原型となる広域破壊魔法で跡形もなく吹き飛ばして討伐することが出来たが、彼らの実験で多大な被害が出てしまったのは間違いない
しかしこの事件の結果、様々な憑依召喚のデータが取れ、現在の安定した憑依召喚の礎となっている他
ミルヴァートンの作り出した「悪魔」のシステムも、負担を憑依召喚で分担するという部分は似通っている

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最終更新:2018年03月15日 20:39