ドヴェルグ公国の首都。
不沈の都とも呼ばれる、ドヴェルグ公国において数少ない平地にある街。
湖を背に立つ王城を半円で囲むように工房や集合住宅が何重にも建っている。
ドヴェルグ公国には平地が少ない。
畑もいるし、家畜も育てなきゃいけない。
なので家ばかり建てる訳にはいかない。
しかし町を広げるにも土地は限られている。
そこで誰かが『じゃあ、上に伸ばすか』と言ったかどうかは知らないが、城を囲む集合住宅群は人口が増える度に増築され階層が積み重なっていく。
三階から五階、中には七階まで積み上がった住宅も。
そのうち下の階が潰れるんじゃないかと言われたりもするが、そこは
ドワーフ達の技術力。
『十階までなら余裕だ』との事。
さて、この集合住宅だが有事の際には城壁になる。
ドワーフの技術力で建てられた頑丈で高さのある城壁である。
しかも前述したように城を囲むように『何重にも建っている』のである。
一つ一つが強固、突破されてもまた次の城壁。
これが未だかつて突破された事のない強固な守り、難攻不落の町。
称えて曰く、沈まぬ王都『ドヴェルスベルグ』である。
まぁ難攻不落も何も、小国の山奥に攻め入るもの好きな敵軍は早々現れた事はないのだが。
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最終更新:2024年12月09日 22:55