花弁熱

アルジュハの祝福』とも。
主に娼婦に罹患者の多い病。

高熱が一週間ほど続き、全身に花弁様の発疹が出る。
死亡する事は殆どないが、発疹は高熱が引いても少量残る事が多い。
(花弁で言えば1~2枚程度)
そして何よりの特徴が、罹患者が不妊となる事である。
極々まれにこの病に罹ったにも関わらず子を成す女がいるが、出産の際に母か子のどちらかが死亡する。

アルジュハ信仰が盛んな土地ではこの病は女神の祝福として扱われる。
娼婦の中には罹患済である事を示す為に客に発疹痕を見せたり、罹患していないにも関わらず花弁の刺青や化粧を施す者も。
また、似たような痣を持つ非罹患者が不妊者として差別的扱いを受ける事がある。

原因・治療法ともに不明。
グリルグゥルデン帝国医師ガフシンは、花弁虫なる極小生物への拒絶反応が原因との仮説を唱えた。
花弁虫は抵抗力の強い女性の身体には住まう事が出来ず、男性がこの病を広めているという説である。

しかし花弁虫は発見されないままガフシンは失踪しており、この説はあまり支持されていない。


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最終更新:2022年06月02日 12:44