春の明け方に見る事の出来る星座と、それにまつわる神話。
リーベスクマー神を喪って失意に暮れる
アギト神と
アーリストン神が気晴らしにと地上に降りてみた。
しかし、二人きりになってしまった事がより感じられだけでちっとも気が晴れない。
最後にはどちらともなく抱き合って泣いていると、何処からか
兜貝が二柱の元へとやってくる。
害があるようにも思えないが、手で払ってみるとひっくり返った。
貝はそのまま地面を転がると起き上がり、またゆっくりと二柱の元へとやってくる。
これを何度か繰り返していると不思議と暗い気持ちが晴れていき、気が付けば二柱の顔には笑顔が戻っていた。
最後にはひっくり返った貝を互いに蹴り合い、日が暮れるまで遊んでいた。
そろそろ日が上るので仕事をせねばと天上界に帰ろうとするが、散々蹴られた貝はまだ二柱の足元にすり寄っている。
そこで二柱の小神はこの貝を持って帰り、夜空に置いて星としたのだった。
四つの星で形成された星座で中央の星は無くなってしまった
明けの明星と同じく白い色をしている。
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最終更新:2025年05月14日 08:28