『氷と山の民』症候群

オートデザイス王国に見られる風土病。
風土病とはいうが、土着の細菌や寄生虫がいるとかではなく一種の精神病。

発症すると自分の事を『先祖代々この地に住まう氷と山の民』であると思いこむ様になり、街や村を離れて山で原始的な生活を行おうとする。
だが患者の大半はサバイバルの知識があろう筈も無く、山に入ってもそのまま遭難死してしまうだけである。

過去、この地には『氷と山の民』という者が居て、この症状はそいつらの幽霊に憑りつかれているからという噂も出たので神官が除霊を試みたが効果は見られなかったようだ。

稀にサバイバル知識を持っていたリ、もしくは単純に運が良かったりで生き延びた連中によって『氷と山の民』の集落が山の中に形成されていた事も。

『山へ向かった者を連れ戻して!』というクエストが冒険者ギルドに来る事も珍しくない。
だが例え連れ戻したとしても病気を何とかしない限り何度でも山へ行ってしまうのだが。


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最終更新:2022年06月06日 15:36