マズイ

カンミ・カムイ島に生息する生物。
カエルのような手足の生えた扁平な肉塊という奇妙な姿をしている。
大きさは2メートル前後。

目や口は一応あるものの、小さすぎて外見からは判別がつかない。
内臓も口から肛門まで1本の紐のような短い管だけであり、心臓や肺も管と一体化した小さな付属物のようなモノ。

普段は殆ど見つからないが、大凶作の年には地面の下から現れて地表を動きまわる。
だが特に何か害を及ぼす訳でもなく、動きも非常に鈍いので捕獲は容易。
カンミカムイの民からは食糧難を救う貴重な食材となる為、『マズ・カムイ』と呼ばれ神聖視されているようだ。

名前とは裏腹に非常に美味で、客人に出される料理としては特上の物として扱われている。
島の外から来た人間は『マズイ肉』と言われてコレを出されても抗議なんかしないように。


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最終更新:2022年10月22日 00:34