初め、世界は混沌であった。
やがて、そこから闇と冷気の精霊が生まれた。
闇と冷気の精霊は世界を乾いたものと湿ったものに分けた。
乾いたものから緑と大地の精霊が、湿ったものから雨と海原の精霊が生まれた。
緑と大地の精霊が地を、雨と海原の精霊が海を創った。
その間に、闇と冷気の精霊は世界を上と下に分けた。
更に乾いたものから光と熱気の精霊が、湿ったものから風と天空の精霊が生まれた。
風と天空の精霊は空を創り、光と熱気の精霊によって明るいものが出来た。
これを見た闇と冷気の精霊は、世界を昼と夜に分けた。
そして、世界には様々な精霊が生まれ、様々な物が創られた。
最後に、鉄と武の精霊が生まれると、
闇と冷気の精霊は、世界は満ち足りたと考え、世界の余剰となった分を、混沌に戻した。
そして、地中奥深くに『原初の穴』を創り、混沌を入れ、蓋をした。
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最終更新:2022年12月21日 17:09