リクレシア開闢精霊

リクレシア大陸で信仰される大精霊達。
大陸全土の魔力の循環を司り、大自然を担う様々な精霊達を統べる存在とされている。

大陸の各地にはそれぞれを祀る神殿が建設されており、特にエルフ族からは強く崇拝されているようだ。

リクレシア大陸における精霊信仰の主神とされる存在。
夜の闇と冷気、生と死を司る、全ての精霊達を統べる王。
氷の装飾がなされた濃紺色のローブを身に纏い、氷の大鎌を持つ白髪の男性の姿を持つと云われる。

神話によると原初の混沌から最初に誕生した精霊とされ、彼を要として世界が創られ他の大精霊達が生まれたと云う。
最後に生まれた『鉄と武の精霊』が争いを起こした際、これを地底深くに封じた。

今も眷属達と共に、鉄と武の精霊を抑え続けていると云われている。

地精霊の最高位。
地母神の性質を持ち、豊穣や生命力を司る。
深緑色の長い髪と法衣を纏った長身で温和そうな女性の姿をしている。

フォレエルフの森に神殿が建てられており、その神殿内にて常に顕現しているとの事。
ただし神殿は彼女を崇拝する神官達によって厳重に守られている為、よほどの資格がない限り会う事は出来ない。

なお実際に住んでいるのは神殿ではなく、その裏手にある小屋であるようだ。

水精霊の最高位。
海神の性質を持ち、海の生命や豊漁、雷雨を司る。
青い髪をし、片手にトライデントを持った凛々しい法衣姿の女性と云う。

かつて人間の男と結婚したという伝説が残る大精霊。
その結婚生活がどのような物であったかは分からないが、男が寿命を迎えるまで続いていたようなので幸せな物だったのだろう。

炎精霊の最高位。
陽光と炎、破壊と再生を司り、終わりゆく運命のモノを焼き払う為に現れるとも。
青白い炎の髪をした、白いマントと鎧を身に着けた逞しい男性の姿で現れるようだ。

闇と冷気の精霊とは互いに補完し合う関係であるとも云われる。

風精霊の最高位。
天空神の性質を持ち、大空の風や天候を司る。
笛を片手にした、金色の髪を持つ若い吟遊詩人の姿をしていると云う。

気分屋で一所に留まらず常に移動し続けている。
未来を見通す力も持ち予言を残す事もあるが、最初に言っていた事と最後に言っている事が食い違ったりする事も。

数多の精霊の中で一番最後に生まれた大精霊。
戦神の性質を持ち、鍛冶を司る。
巨大な黒鉄色の全身鎧そのものの姿をしており、様々な武器を構えていると云う。

自らの力を誇示し、他の精霊を虐げた末に闇と冷気の精霊によって地中深くに封印された。
鉄を忌避するエルフからは悪神として嫌われており、精霊信仰の地においては疎外される事も多い。

その一方、『技術の象徴』として崇められている所も。

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