憤怒伺いの片眼鏡

血のように赤い金属フレームと、目が痛くなる程の分厚いレンズで作られたモノクル。

このモノクルを通して世界を見ると、黒い『モヤ』のような物を纏わりつかせている人や物品が見える事がある。
それらは総じてロクシアの外から来たモノ、つまり『異世界転移』や『転生者』と呼ばれる者や道具であり、特に『モヤ』が濃く見える人物は強力な異能力を持っている事が多い。

そして、それら濃いモヤを纏っている人物は例外なく外神『ディオ・キゥ=ガルダス=オールドン』の標的にされている。
更に未確認情報だが外神に関する物も普通とは違って見えるらしい。

元々はとある異世界転移者がディオに狙われずに済む方法を探し、そして様々な手段を駆使して作成した魔道具。
これがあれば返り討ちにする準備が出来ると喜んだが、完成した翌朝に作成協力者全員にとても濃く、どす黒い『モヤ』が付いている事に気が付き、彼らは潔く死を受け入れたと言う。

余談だかこれを使えばロクシアの人々でもディオの姿を見る事が出来る。
思ったよりも毛の薄いイエティとしか形容できない姿らしい。


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最終更新:2022年11月28日 16:12