デルモンガ島中央部に存在する活火山。
標高は約五千メートル、登る際には本格的な装備が必要。
時折煙や火山灰を吹き出すが、
モンガ港によれば大規模噴火の兆候は無い。
しかし
デルモンガ族には『頂から
炎の神が現れて四方を焼け野原にした』という言い伝えがあり、少なくとも一度は大噴火を起こした事があるようだ。
火山周辺の地層には極めて高純度の
魔石類や
希少金属の大鉱脈が存在しており、デルモンガ族からは『
大地の神の宝』とされている。
山には驚く程に魔物が少なく、生き物といえば小型のトカゲや虫を見かける程度。
一方で山の上空には飛行系の魔物が飛び交っているが、交戦記録は無い為に実際の危険性は未だ不明。
また火山ガスの噴出口やガス溜まりといった危険地帯が多数確認されている他、中腹部には山の中へと続く遺跡が存在しているとの事。
大雑把ながらも地形図が作成されており、これらは『
山岳王』と呼ばれる冒険者により描かれたものである。
だがその冒険者は『二度と来るかこんな島!』と言っているので彼による再調査は絶望的だろう。
デルモンガ族には『"デ"の煙と共に魂は島に降り注ぎ、やがて生まれくる。そして死ぬと魂は"デ"へと帰り、再び煙と共に降り注ぐ日を待つ』と言う言い伝えがある。
つまりこの山はデルモンガ族にとっての先祖の墓であり、やがて生まれ来る子孫のいる聖地。
そんな聖地故、彼等は一部の神聖な儀式やそれに必要な鉱物の採掘時を除いて山に立ち入るような事はせず、そして無断で立ち入るような者を決して許さない。
ついでに言えば『海の向こうから来た奴ら』は火山の魂とは無関係な存在である。
その命は彼らの魂と等価ではない。
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最終更新:2025年02月15日 23:45