元々は
ブリガニーの属国時代、この地域の為政者の一人であった貴族『ドルマン男爵』の住んでいた館。
男爵は絵画や彫像等を買い求める収集家であり、自らも
芸術家として活動する一面を持っていたようだ。
彼は手に入れた数々の作品を屋敷内に飾り、他の貴族に自らのコレクションと財力を誇示していたという。
だがフラソヌール革命の際に男爵は命を落とし、屋敷も壊され美術品の多くが略奪されたとの事。
…が、しばらくして館周辺で奇妙な噂が囁かれるように。
曰く、深夜に廃墟を訪れると失われたはずの美術品が元通りの場所に展示されているという。
それらの美術品はいずれも血痕や破損によって不気味な様相に成り果てており、絵画の人物が突如話しかけてきたり彫像が血の涙を流しながら動き出したとも。
そして館の奥へ進むと、まるで来館者を出迎えるかのように血塗れのドルマン男爵が現れ、怪物と化した美術品と共に襲い掛かって来るとの話である。
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最終更新:2025年06月21日 12:06