世界のどこか、地図にも載っていない小さな島。
島全体が瘴気に覆われており、生き物の姿はおろか草木の1本すら生えていない。
周囲の海はどす黒く、波打ち際は無数の朽ちた屍が積み重なる骨と灰の浜辺となっているようだ。
この島の核となっているのは、死してなお
瘴気を吐き出し続ける『
黒滅竜の一部』である。
英雄によって斬り落とされたそれは海に落ち、長い年月の末に世界の果ての浅瀬へと流れ着いた。
そして浅瀬に根を張った『それ』は自身と同じように漂う屍達を引き寄せてはひたすらに積み重ね、やがて小さな島となる。
しかし死屍たる島には命無く…。
だが渦巻く邪悪な亡念は、ここに一つの奇跡を呼び寄せた…。
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最終更新:2025年04月18日 10:47