黒滅竜

混沌に覆われた暗黒時代に突如として現れた、この世界における最悪の魔物。
その正体は闇の中で集まり、ありとあらゆる生物の怨嗟や憎悪といった負の感情の化身。
光を憎み、生を憎み、全てを憎んで世界中に死と絶望を振り撒いた。

その姿は全身に黒い瘴気を纏う、4枚の翼と2本の尾を持つ巨大なドラゴン
念話によって世界全ての生き物に自らの悪意を伝え、圧倒的な力で世界中の魔物を従えた。

纏う瘴気は全てを蝕み、その口腔から放たれる暗黒のブレスは極限まで濃縮された瘴気の奔流。
僅かに触れただけであってもそこから身体が腐り落ち、立ち向かった者達の命を尽く奪ったと言う。

だが国も種族も超えた連合軍との激戦の末、英雄ランディ・クロウウェルによって討滅される。
しかし滅びの間際に溢れ出た膨大な瘴気と魔力は空間を引き裂いて別次元へと流れ込み、魔界と言う魔族の世界を生み出す事となった。

ロクシアでは今も尚、『魔王』以上の恐怖の象徴として語り継がれている。


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最終更新:2023年01月23日 12:52