「-THE 1ST ANNIVERSARY-君の希い-」
作者:本スレ 1-710様
37 :-THE 1ST ANNIVERSARY-君の希い-:2012/12/24(月) 14:30:26
本スレ1-710です。
うちの子(設定スレ1-036)の台詞SSを書き上げましたので投下します
以下、属性表記です
・そんな描写は全くないけど、現代風ファンタジー(獣人変化もの)
・台詞のみでのネタ的SSです!そして、無駄に長いよ!
・登場キャラクターは、ウィル、エドワード(製作者の人)です
・ウィル5-6歳、エドワード 33-34歳という年齢設定になっています
でも、ウィルの精神年齢は、外見年齢よりもかなり上ですw
・一応、初めてのクリスマスを過ごす……という流れでのネタですw
・そしてエロなしw
こんな感じですが、よろしかったら、どうぞ
38 :-THE 1ST ANNIVERSARY-君の希い-:2012/12/24(月) 14:36:22
「それで? 就寝間際の時間に何です? 私に何か用ですか」
「いやね、ウィリアン、君にクリスマスプレゼントを贈りたいと思って。何が良いかな」
「何も要りませんよ。それに……こういのって普通、当人には内緒にしませんか」
「僕はね、下手なリサーチとか、偶然の一致に賭けるとか、そんな非効率的な事はしない。
でも、君が此処に来て、僕と一緒に住むようになってから、初めてのクリスマスだから。
どうしても何かプレゼントしたくて。何が良い?」
「エドワード、だから、あの、本当に何も……」
「可愛くないなぁ! 子供は子供らしく、何かねだって良いんだよ?
まあ、とりあえず、この家のリビングに相応しい、でかいクリスマスツリーでも飾るか!」
「それ、誰が手配するんです?」
「……あ、そうだね……じゃあ、何か他にないかな」
「そうですね、貴方の書斎と私室にある本と書類の山を私と一緒に片付けてもらうとか」
「無理」
「でしょうね。なら、煙草を止めてもらうとか」
「なんで折角のクリスマスに、そんな苦行を強いるんだ! 却下!」
「じゃあ、せめて、貴方と私の寝室を別にしてください。
この家、無駄に広くて、ゲストルームなんて沢山余ってるんですから」
「ウィルはさ、そんなに僕との距離を置きたい訳だ……。
でもそれって、僕の護衛としてはどうなの? 責務が果たせなくないか?」
「本当に何にも要らないって……。
僕は普段どおり、貴方と一緒に過ごせれば、それだけで充分ですよ」
「……ウィル、あのさ、今、何て言ったの」
「だから、貴方と一緒に過ごしたいって、言ったんです!」
「ウィル……君、やっぱり良い奴だよなぁ……。
君と一緒に暮らすようになって、本当に良かった」
「僕もですよ。って、違っ……! それで、その……当日の夕食は、何を用意します?」
「そりゃ、豪勢なクリスマスディナーってやつだろ。シャンパンとケーキも頼むよ」
「解りました。善処します」
「まあ、いいや。ウィル、そろそろ眠くないか? 寝室に行こうよ」
「だから、寝室を別にって、たった今……エドワード?」
「いいじゃないか。君と一緒だと暖かくて、本当に良く眠れるんだ。駄目かい?」
「別に構いませんけど」
「ウィル、ありがとう……」
「そんな言葉、要りません。ただ、当然の事をしてるだけですから」
「……ウィル、君が好きだよ」
「……っ!! 頬にキスとか、抱きあげるとか!!
そういうの要らないって、いつも言ってるでしょう!! 自分で歩けます!!」
「クリスマスも近い事だし、良いじゃないか。それ位、僕にプレゼントしてくれてもさ」
「当初の趣旨とは何か違うと思いますけど。構いません。貴方の指示に従います」
「ほら、もう、ここは寒い。早くベッドに行こう」
「承知しました。貴方がこのまま僕を抱えて運んでくださるというのなら、
その件については、貴方に一任します」
「相変わらず、可愛くないなぁ……」
「何か言いました?」
「いや、何も……」
――ウィル、君と過ごせるようになって、本当に良かった。
君が、大好きだよ。本当に。いつも心からそう思っている。――
【END】
お読みいただきありがとうございました!
ということで、ウィルの弱点は、どうやら、この製作者さんのようですw
※wiki収録後に、一部修正を加えました。
最終更新:2013年02月03日 21:46