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「最新式マジカル防寒」


作者:本スレ1-549様

302 名前:1-549 投稿日: 2013/07/28(日) 16:29:07

今日はwikiのろだに、1-549 のキャラのSSを上げさせて頂きました。
男同士がまともにえろえろしてる物が無いですが、それでも許す!
という方はどうかヨロシクです…

 ・ベルナルドとミリアムが不毛な会話してるだけの会話SS
  全年齢、ノンケのおっぱい好きしか出てこない、軽く女体化あり

以下本編 ↓↓
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最新式マジカル防寒

リコ   「何でこんなことになってるんだ」
ミリアム 「異常気象か何かじゃないの?この山、雪自体珍しいんだぜ?」
ベルナルド「寒いよ鼻が痛いよ、まだなんにも親孝行してないのに…」
シュウ  「元気出せよ、寒いなら皆でくっつくぞ」

ミ「はぁ…。今日のパーティー編成バランス悪っ」
シ「剣士魔法剣士魔法使いヒーラーで完璧だろ」

ミ「野郎しかいないじゃんっつってんの。
  こういう場合ってさ、女の子が寒ういって言いながらくっついてくるだろ…。
  ついてねぇ…」

ベ「分かります、すごく分かります…はぁ…」
リ「おっさんかよ」
ミ「もしもこの場に女の子がいたらば小動物的見た目の俺はほぼ確実に
  膝だっこされて背中にオッパイが」

シ「分かった分かった」
べ「…でも、こうやって皆でくっついていても、このままだと凍死だよマジヤバいよ」
リ「雪に埋まって冷凍保存されて将来は博物館」
ミ「ねーよ。…いやこないだ山頂付近から新鮮な古代象が出土したって」
ベ「やだー!」
シ「落ち着け。俺たちの帰りが遅かったら、
  宿にいるメンバーが心配して救助出してくれるだろ」

ベ「そうだよ女子班なら今頃みんな宿に帰ってるだろ」
ミ「いやあいつら飲兵衛だし。もう屁こいて寝てんじゃね」
シ「まさかそんなことは」
リ「おい誰だ今尻触ったの」
シ「俺じゃねーよ」
ベ「ミリアム、魔法使いならファイアー出るだろ」
ミ「出るけど、魔法を一時間出しっぱなしにした魔法使いは5キロ痩せるんだぜ。
  一晩中暖取ろうとしたら俺が死ぬ。なぁリコ」

リ「ああ。すぐ疲れ果ててそのまま凍死だ。薪でもあれば話は別だが」
シ「この洞本当に何も無いな」
ベ「空間転移とかさぁ、時空歪曲とか炎の魔神召喚とかさぁ、無いの?」
ミ「あんな、ベル。魔法使いって地味なジョブなんよ」
リ「ジョブのせいにするなよ」
ベ「……。エーテルは?エリクサーは?」
ミ「もう全部使っちまったよ。大体ポッケに99個も入る訳ねーだろ」
シ「……zzz」
リ「オラッ!起きろよ!」
シ「オヤジに殴られたこともないのに…」
リ「寝ぼけてる場合か!」
ミ「おいおい、やべーぞ」
ベ「俺も眠いれす…ふぁ」
ミ「よし。じゃあ、おっさんが一つタメになる話をしてやろう」
ベ「タメになる話?」
ミ「魔法で暖まれないのには、魔法使いがめっちゃ疲れるってこと以外に
  もう一つ理由があるんだ。エネルギー保存の法則って知ってるか」
べ「何それ」
ミ「ボールを転がしたら、そのうち空気や地面との摩擦で止まる。
  しかし失われた転がる勢いは、摩擦熱として周囲に発散されている。
  エネルギーは常に等価」

べ「えーと、何の話?」
ミ「つまり、魔法でファイアーする。超熱い。
  でもその熱エネルギーはどこから来るのでしょう」
べ「お前の気合いだろ」

ミ「違う!ファイアーした分だけ、周りの温度が下がるんだよ。
  ……つまり、今俺とお前が鬱陶しいくらいぎゅうぎゅうくっつきながら、
  ファイアーで暖まったとする」

べ「うん」
ミ「するとだな。ちょっとでも離れたとこにいるリコとシュウが、
  俺らとは逆にカチカチに凍るかもしれん」
べ「えー、全然ダメじゃん!」

ミ「そう。気温の管理って激ムズなの。
  その辺のモンスターを適当に焼き殺すのとは訳が違うんだ。…逆の現象も起きる。
  魔法式冷凍庫の周りが熱くなって火事多発、リコール騒ぎになったニュース、
  あったろ」

べ「お前の国の新聞は読んでないよ」
ミ「……」
べ「つまり、ここから一歩も動けない上に、暖まる手段もないんだ」
ミ「だからお前らが寝んよーに、俺が必死こいて面白い話を考えて…」
べ「じゃあ作り話?本当は暖まれるの?」
ミ「イヤイヤ作ってるんじゃなくて全部ホントよ。実際これ以上なく八方塞がりよ」
べ「……」
ミ「……」
べ「…リコも寝ちゃったし…つねってもつついても起きないよ…」
ミ「完全に寝てやがんな」
べ「…どこ触られても起きないって相当深刻だよ…」
ミ「……」
ベ「…何か喋って」
ミ「…狼男とかさ、自分より体積が大きいもんに変身する種族おるやん」
べ「うん」
ミ「あいつら常に質量は一定なんだ。変身しても体重は変わらん」
べ「マジで」
ミ「だから大型モンスターと違って、見た目よりも意外と軽い。
  今度見かけたら蹴ってみろ」
べ「めっちゃ理不尽じゃん怒られるよ」
ミ「……」
べ「寒い」
ミ「寒いな」
べ「……」
ミ「……」
べ「何か喋ってよ」
ミ「じゃあなぜこの二人から倒れたかの話をしよう。思い当たる原因を言ってみろ」
べ「うーん、体積に対する表面積の割合?」
ミ「オイ、医者なら当ててくれないと困るぞ。今回はそれじゃない。
  表面積の割合の多さなら俺が一番だし」
べ「じゃあ、体脂肪率が低い」
ミ「そうだな。一番最初に倒れたシュウなんてガチムチゴリマッチョだしな。
  全部筋肉だからな」
べ「リコも全身バキバキだよ」
ミ「マジで?着痩せ?」
べ「わかんない。でもさぁ、俺だって体脂肪そんなにないよ。運動してるし」
ミ「じゃあ俺たちが比較的元気な理由はなんでしょう」
べ「獣人だから?毛皮のおかげ」
ミ「そうだな。獣人だから。毛がボーボーだから。
  どこへ行っても心臓がボーボーの奴が強く生きて行くんや」
べ「……」
ミ「……。…そうだ、体脂肪だ!エーテルもエリクサーも無いけど役立つもんあったぞ」
べ「何そのビンの粉」
ミ「土産家で売ってた、ジョーク魔法のビンだ。女体化する魔法の粉が入ってる」
べ「今それを何に使うのさ」
ミ「女体になれば体脂肪が増える。寒さに多少強くなる!よし使うぞ背に腹は代えられん」
べ「大丈夫なの?元に戻れるの?」
ミ「田舎で売ってる魔法の品質なんか知らん」
べ「へ」
ミ「死ぬよりマシだし、とりあえずシュウから実験台になってもらう」
べ「ちょっと待っ……効果すごい。胸ぱっつんぱっつんじゃん」

ミ「効果を確認したところでリコにもかけるぞ」
べ「すまん許せ…。…何にも変わらないね、不良品?」

ミ「シュウには効いてるんだから不良品のはずはねぇよ。
  お前にもかけてやるほーれほーれ」

べ「やめろぉうわ何か変!…何か声高い!……俺のちんちんが消えた!
  ちんちんが!生きる意味を見失った!」

ミ「ポジティブに考えようぜ。今のうちに自分のオッパイでも揉んどけ」
べ「揉むほどないよ!ぺったんこだよ!クッソ!差別だ差別だ!」

ミ「本気で悔しがるなよ。そこまで悔しいのかよ。
  じゃあシュウのでも揉んどけ、何か普通にかわいいし」

べ「いやいや意識が戻ったら何て説明すりゃいいんだよ。
  どうしよう妻子持ちなのに、パパがママになっちゃったぞ」

ミ「いいか、落ち着け。目の前を良く見ろ。
  シュウのこれGカップよりデケェぞ確実に。HいやJはあるんじゃね」

べ「いやいやいやいや」
ミ「じゃあ、いつ揉むんだよ!お前さぁ生きるか死ぬかの瀬戸際なんだぞ。
  下手したら人生で一度も揉まないまま、この洞で死ぬかもしれないんだぞ」

べ「うーん……」
ミ「大体お前はさっきから、人に何かを求めるくせに否定してばっかり。だだっ子か!」
べ「全くです…」
ミ「自分の意志はどうなんや。オッパイ好きなんか!嫌いなんか!どっちや!」
べ「そういう話だっけ?」
ミ「そういう話だよ」
べ「……」
ミ「感想は」
べ「すごく柔らかいです。死にたいです」
ミ「今マジで死にそうだけどな」

べ「で、おっぱいで騒いでる場合じゃないよ!リコどうしよう。
  体脂肪作戦も失敗したし、このままじゃ凍傷だらけだよ」

ミ「ふっふっ、聞いておどろけ。もう一ついいものがあるのです。
  俺の秘密兵器、魔法式育毛剤」

べ「それどうすんの。…ミリアム、薄毛だったの?」
ミ「これはな、吹き掛ければ口の中だろうがまぶたの裏だろうが問答無用で
  ジャングルに早変わりする、薄毛対策のファイナルウェポンなんだ。
  誤って吸引すると肺の中まで毛がボーボー」

べ「…強力すぎないかなぁ。ねぇミリアムハゲてたの?」
ミ「だからこいつで全身ボーボーにすれば防寒になるに違いないんだよ。
  まずは、外気に接触して鼻水まで凍っているリコの顔面から」

べ「顔はまずいっていやいやいやいや」

ミ「生死掛かってるんだぞ言ってる場合か!
  おい、お前がどつくから思いっきりかけすぎた」

べ「あー!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

ミ「リコの首から上がケセランパサランみたい」
べ「…………。つーか吸引したらヤバいって言ってなかった?
  顔に思いっきりかけちゃったけど」

ミ「………………ごめん忘れてた」

【END】




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最終更新:2013年07月28日 22:06