911 :風と木の名無しさん:2014/08/08(金) 15:00:26.12 ID:KhJUaGFDO
……ショタ入りますので注意
勇者とそのお供三名のお話
まず勇者(13歳/受)
黒髪黒目の標準背丈
勇者が旅に出たのは『先代勇者であった父が呑んだくれて借金地獄になり極貧生活から抜け出す為』
勇者、受で守銭奴です
てめぇの金の為なら仲間や連れてる移動用の動物さえも他人の振りします
外道では無いですががめついです
夢は『英雄になって左団扇生活!』
勇者のくせに最弱、魔法なんか使えません
序盤に出てくる弱い魔物すら宝箱を抱えて逃げ回るレベル
でも負けん気と高飛車な性格でセンス自体は優秀
番となる攻は一番最初に仲間となった半人半妖獣のバトルマスター
ギャグ調で話が進んでいく関係で出会いが最悪、レイープからの発展
元々仲間にする気はなかったもののバトルマスターが勝手についてくるのと自分より遥かに強いし黙って戦ってくれる事の方が多いので恋人をこき使う事に決めました
勇者になるべく呪術士を倒す筈が暫く金品集めに勤しんでいると恋人が思わぬ負傷
寂れた小さな村へと逃げ込みます
村についても治療する術なんか一切無く、恋人を休ませる事に尽力するものの傷の毒状態で一向に良くならず途方にくれます
そこで颯爽と現れた、装備武器はハンマーなソロ型の白魔術士!(18歳/攻/王子様的イケメン)
颯爽というより村の宿泊施設が小さいため相部屋にならざるを得ず、たまたま入ってきただけですけど
白魔術士は勇者を見て上玉だなぁと感じ、味見くらいは良いかなぁと考え、好印象を与える為だけにバトルマスターを治療します
白魔術士は良い意味で、バトルマスターは悪い意味で名が通っており双方とも勇者と同じく親は元々先代勇者パーティ
偶然とその容姿で仲間集めた勇者のラックは凄かった
その後、すぐではないが治ってホッとした勇者は寝込みを襲われかけます
バトルマスター、傷を抱えての単体バトル
勿論倒れて勇者は結局味見されましたが、勇者はそれをネタにしてしっかりと仲間に加えました
また暫く呪術士の情報集めという名の金品探しに没頭し、自分のケツが二人の地味な争いの種になってるのも無視して旅を続けます
そして古い悪霊の守る財宝が眠ると噂される廃城へと流れ着きます
昼間に行っても薄暗く、幽霊系魔物とのエンカウント率が半端無い城で一人の子供が三人の後をチョロチョロと付かず離れずついてきては此方を見ている
話を聞くと男の娘なのにオカルト物大好きで同レベル帯の友達が居らず、友達になれないかなぁと城に入ってからずっとついてきた様子
もじもじしながら言った『城に居るらしい大悪霊を一緒に見付けてくれるなら財宝のありかを教えるよ』との言葉に勇者、立ち上がる
黒魔術士(10歳/受)が仮加入しました☆
勇者、最初は財宝見付けたら使い捨てるつもりだったものの、暗がりや魔法連発時の妙なハイテンションぶりに意気投合したのと目利きが利いた為本加入になりました
この子、とある国王の子で王子様
国王である父もまた、先代勇者パーティの一人でした
中盤まではそんなノリで平原やオカルトを爆破しつつ宝を集めて旅を続ける内に当初の目的を忘れてしまっていました
因みに勇者以外の三名には弱点があります
バトルマスター:高所恐怖症
(飛行タイプ騎乗も可能だが乗れない)
白魔術士:暗所恐怖症
(夜はランプがあってもかなり不安)
黒魔術士:水恐怖症
(お風呂や雨ですら逃げようとする始末)
それら全てが揃った山岳洞窟マップに突入して宝をわんさと見付けて抜け出た所に、大元の目的である呪術士とその連れとの強制イベント発生
勇者『この俺の活躍ぶりにサインでも貰いに来やがったのか!?』
黒魔『何あれ凄い凄い!おっきいお化けに乗ってる!』
と大いにはしゃぐ二人を下げさせバトマスと白魔士は呪術士のヤバさから戦闘体制に入った
その三分後の結果は見事な惨敗、勇者以外のメンツが大怪我を負う程の酷い有り様に
ここで呪術士と会話イベント
『これはお前が選んだ結果だ』
『回れ右の判断だって出来た筈だ』
『けれどお前は何もしなかった』
『何もしない事を選んだんだ』
目の前で圧倒的な力の差を見せられ倒れていく仲間を前にした勇者の心に、呪術士は塩をガンガン塗りたくっていきます
しかし美味しいお漬物が出来ただけでした
『うるせえ知るか!確かに俺の責任だけどお前にこれ以上壊させねえよバァカッ!』
威勢良く吠えた後、呪術士は笑って賭けを持ち出します
『世界にお前らの人数のプレゼントを置くから被害出る前に全部止めたら英雄の勝ち、一個でも漏らしたら俺様の勝ち』
勇者はこの賭けに威勢良く乗った後、隙を突いたバトマスの配慮により命辛々逃げ出しました
バトマスだけは残され、拉致されました
その後逃げた先で回復とスキルUPを図り、バトマス探しとプレゼント探しと大忙し
3つのプレゼント(内1つはバトマス)を全員でぶちのめし、紆余曲折有りながら最終プレゼントに辿り着きます
最後だけは仲間が各個で障壁と対峙
勇者一人で呪術士と対面し、ラストバトルに挑みました
勇者一行は辛勝ながらも事の全てを終え、見事英雄になりました
だがしかし勇者は左団扇人生をポイッ
勇者は当たり前のようにバトマスと、白魔術士は何だかんだ気のあった黒魔術士とくっつき
円満にバラバラになって、それぞれが旅でやらなければと感じた事に従事する道を選んで進んでいきました
これでおしまいです、後日談としては
何気に勇者はトレジャーハンターになり、集めた金品は自分が孤児院を経営する資金になりました
バトマスは自分の全体的な弱さと向き合い森に引きこもりました(勇者とは会います)
黒魔術士は国策や世界に関して必要な親の仕事をやり始め立派な姫君に
白魔術士はその場馴れした振る舞いと知識で黒魔術士の夫兼補佐兼交渉代理人に
それぞれ年を重ねる毎にイチャイチャ度が増していきました
本当におしまい
長々と消費してすみませんでした
最終更新:2014年08月10日 20:59