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第6話 「闘覇の宴」 1

31 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 14:05:15
【数刻後、モプートにて】
>>23
「……もし、もし、そこの御方」

モプートに到着したレイ達に、何者かの声が掛かる。

「皆様方は、ジュワユーズの皆さまに相違御座いませんでありますか?」

そう問い掛けながら姿を見せたのは、年の頃14ほどの少女。
不可思議な模様が描かれた布で目を覆い隠し、和服を改造したような衣装を身に纏う。
その様相は……一言で言えば、異様。

37 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 17:02:02
>>31
レイを背後にしてアジュマーンが前に出る。
「ミカニコスの手の者か?」
腰に提げたナイフの柄に手が伸びるのはごく日常的な癖だ。
例え相手が四捨五入して20歳にならぬような小娘でも、不穏な仕草があればこのナイフが物を言う。

39 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 17:49:24
>>37
アジュマーンからの肯定の言葉に、少女は笑顔を浮かべて返答する。

「左様で♪ 私奴、レヴィアと名乗る者になりますれば。どうぞお見知り置きを」

レヴィアと名乗った少女は恭しく一礼する。
その仕草一つ一つが仰々しく、そしてどことなく胡散臭さを感じさせる。

「既に皆様方の送迎準備は万事恙なく完了しております次第で」

レヴィアの言葉に合わせて、送迎用の車が到着する。
どうやら事前に手配しておいたようだ。

「故に、此方で皆様方の『足』までお送り致したく思いまする。ささ、どうぞどうぞ」

到着した車を一別すると、レヴィアはアジュマーン達に車に乗り込むよう促す。
その顔には張り付いたような笑みが、先程までから微動だにせず湛えられていた。


42 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/16(土) 19:01:30
第6話『闘覇の宴』


【アフリカ・モプート】

???(ほぅ・・・、これは港町か。そこそこ栄えてるってとこか。・・・・・・で、)

青いバンダナを頭に巻いた青年は、少し離れた所からモプートを観察していた。彼はそこの港の波止場に目をつけた。
そこではDC残党の『ジュワユーズ』がアフリカ大陸より脱するために準備されていた潜水艦キラーホエールへと乗り込む作業をしている最中であった。

???(ありゃ何だ?でっかい船に・・・それに闘神機のような物もいるな。これは、まさか・・・拳聖先生の言ってたオーストラリアに向かうつもりなのか?俺たちを迎え撃つために・・・!?)

彼はこの港から海へ出てアラスカに向かう予定のDC残党を、これからオーストラリアに転移する本陣の迎撃部隊と勘違いしてしまっているのであった。

???(・・・そうは問屋が卸さねぇぜ、と。)

気がつくと、青年の背後には十数機の巨人が出現していた。その巨人には搭乗者たる筋肉質で大柄なモヒカン頭のゴロツキ達が乗っていた。

???「おい、てめぇら・・・あの港町を好きにやっていいぜ!これからやって来る"あの方"の偉大なる力ってもんを己の闘神機で示すんだな!!派手にやっちまえ!!!」

青年の掛け声と共に、凶悪なる闘神機・サブナックの愚連隊がモプートへ一斉に襲撃をかける。

【サブナックの軍勢、出現】

???(さて・・・、この地の闘士の力を見極めさせてもらうぜぇ・・・・・・)

青年は愚連隊を送り出した後も、この場に留まり様子を伺っている。


43 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 19:26:39
>>42
車中で押し黙っていたアジュマーンが、だしぬけに口を開いた。
「止まれ……何か聴こえないか?」
確かに聴こえる……地鳴りのような、咆哮のような獰猛な何かが、港に迫りつつあった。

「「「「「ヒィィィィ――ャッハアアアアアアアアアアアアアアア――――ッッ!!!」」」」」

それは巨大なバイクだった。通常のバイクの優に十倍はある、巨大バイクだった。
奴らはそれにまたがっていた。人間で言うなら、頭部の両サイドの髪を剃り落し、残った髪を鋭くトサカのように立てた、いわゆるモヒカンヘッドの巨人だ。
更に驚愕すべきは、バイクも同じようにモヒカンヘッドであった。

「ヒャッハァーッ!! 酒だ女だ食い物だァッ!」
「RYA☆KU☆DA☆TSUだぁッ!!」

欲望のほとばしるままに絶叫するモヒカンども――乃至はその操り手。その品性下劣さに、知性ある者なら誰もが嫌悪を催すはずだ。
覇天王決死隊――またの名を「使い捨て部隊」。なるほど、彼らは全て使い捨てられても惜しくはないと思えるような精神性の持ち主だった。
彼らは与えられた力、闘神機サブナックで数多の地を蹂躙してきた。その舞台が変わろうとも、為すべきことはただ一つ――その本能の赴くままに破壊し略奪し蹂躙することだけだ。

「障害物は消毒だーッ!」

建築物目掛けて火炎放射機――外狼火焔砲が用いられる。瞬く間に周囲は火炎に包まれた。
決死隊のメンバーには見境などという高等な思考能力はないし、求められてもいない。
火に当てられたモヒカンヘッドどもは、手当たり次第に街路を破壊し、建築物に火を着け、市民を殺戮した。

「――止まらなくていいのか?」

アジュマーンがレヴィアに問う。それは戦うかどうかを尋ねているのと同義だった。


44 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 21:11:02
>>42-43
「おやおや、これはこれは……何ともまあ面妖な」

サブナックの群を見て、レヴィアはそんな事を呟く。
自身の操る機動兵器の事は棚に上げた評である。
そして、同時に問い掛けられたアジュマーンの言葉に小首を傾げて答える。

「止まるも何も、貴方様方の機体は港に置いてありますれば」

その言葉とは裏腹に、レヴィアは車を止めさせて一人車外へと出る。

「故に、貴方様方は急いで港へ向かうが幸いかと」

そう言い切り、レヴィアは車を港へ急行させる。
そして、ニィッとした笑みを浮かべて腕を大きく掲げる。

「それまでは私奴がお相手仕りますれば……お出でませ、ポントス

レヴィアの言葉を受けて、突如として背後に巨大な機影が姿を現す。
50mを越えるその機影は、まるでお伽噺の人魚のような姿をしている。
ただ一つだけ異なるのは……右腕が、鮫の頭となっている事。

「さあさあ、これ以上はこのポントスがお相手致しまする♪」

何時の間にか人魚の姿の異形、ポントスに乗り込んでいたレヴィアは、
サブナックに向けて鮫の頭を向け、挑発の意味で高らかに声を上げた。


45 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 21:36:10
>>44
「あの娘、特機乗りだったか」
見送りながら、車が港に着く。一角の倉庫には機体とメンバーが揃っていた。
「俺の機体を出す。ペリュトンの組み上げを急げ」
了解の応答を聞くより早く、アジュマーンはマハ・ヤートゥに乗り込んでいる。
そして、駆け出す。
「あ、なんだぁ!?」
「知るかよ、ぶっ壊しちまやいいんだぜ!」
モヒカンヘッドにまたがったモヒカンヘッドが、双輪の唸りも猛々しくマハ・ヤートゥに突っ込んでくる。
「うぬらの如きは――」
右肩に担ぐようにマウントしたシシオウブレードの柄を握る。鞘が縦に割れるように開く。
「――この太刀の錆にも相応ではないッ!!」
すれ違いざまに上段からの一閃。
「――ぬわび!?」
「――ずぶッ!!」
二機のモヒカンヘッドはまとめて両断され、爆発と共に消えた。
残心の型で刀を引きつつ、アジュマーンが通信機を拡声モードで一喝した。
「弱者を蹂躙する外道を捨て置くは兵(つわもの)の名折れ――来い、餓狼めらが!!」


46 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 21:50:57
>>45
「あはっ、彼方様もどうやら間に合いましたようで♪」

楽しげに笑いながら、レヴィアはポントスを敵の真ん中へ突撃させる。
そして敵の一機に狙いを定め、鮫の頭を……その鼻先の刃を突き放つ。

「ではでは、食らいなされまし。このゴーニアセラオスを」
「ぬぁっ!? ……ぼべれ!!」

瞬きの間に突き穿たれ、花火となるモヒカンヘッド。

「何ともまあ、汚い花火で御座りますれば」

それを見て、凶悪な嗤いを浮かべるレヴィア。
異形の特機を駆る姿と相まってその姿は正しく、化物。


47 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 22:07:05
破壊に現を抜かしていた覇天王決死隊も、出現した二機と爆散した同胞によりようやく異状を理解する。
「なんだァてめえら!」
「やンのかあァン!?」
サブナックがポントスとマハ・ヤートゥを睨みつける――が、効果なし。おかしい、大抵の村落ではこれで少しは怯みが入るというのに。
「いいからやっちまえ野郎ども!」
雄叫びを上げてサブナックが殺到する。
彼らは覇天王決死隊にまつわるとあるジンクスを知らなかった。
――一度睨みを効かせても怯まない相手がいたら引くこと。
マハ・ヤートゥのアサルトライフルが火を噴き、サブナックが一機当たり所が悪かったのか機能停止した。
ついでレクタングルランチャーの発射。直撃を受けた双輪と騎乗した機体が粉砕された。
「この野郎ぉぉぉッ!」
斧を振り上げる。マハ・ヤートゥは左手でコールドメタル・グルカナイフを抜き、一閃した。
サブナックの斧を握る腕が切断され、落ちる。そのコクピットが存在する胸部にナイフを一突き。
彼らは覇天王決死隊にまつわるとあるジンクスを知らなかった。
――一度睨みを効かせても怯まない相手がいたら引くこと。何故なら、そういう連中に襲い掛かっていって生き延びた決死隊員はいないからだ。


48 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 22:32:21
「クソが! 野郎ども蹴散らせや!」
「たりめぇだゴラァ! 汚物は消毒だぁッ!」

ジンクスなど知った事かと言わんばかりにに攻撃意欲を強めるモヒカン達。
そして周囲のサブナックからポントスへ向けて放たれる火炎放射の雨あられ。
街への被害を出さないためにも、ポントスはその全て真正面から受け止める。

「……残念無念、ポントスを焼き魚にするには火力がまるで足りませぬ」

炎が消えた先には、多少焦げ目が見えるが全く健在なポントスの姿が。

「ンなアホな!?」
「外見だけじゃなく性能まで化け物かよ!?」

お返しとばかりに、レヴィアはポントスに左腕を振るわせる。
直後、エネルギーの大波が先程攻撃してきた内二機のサブナックを易々と呑み込む。

「あはははは、そ~れ天罰覿面でありますれば♪」

そのまま為す術無く破壊されるサブナック二機。
どちらが悪役か解らないような姿を見せながら、レヴィアはポントスを操り楽しげに戦場を舞う。
抑揚のない声で高笑いを真似る姿は、奇怪であるが故に恐ろしい。

【ポントス:残HP92%】


49 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/16(土) 22:34:05
決死隊とジュワユーズが戦端を開いた頃、
港から少し離れた街の外れで、その現象は始まった。
荒れ狂うモヒカン達の頭上で、空間が陽炎のように揺れ、渦を巻く。
近辺に展開された機体の観測能力如何によっては、計器に不自然な異常反応が見られたかもしれない。
やがて、渦の中心から眩い光が地をめがけて放たれた。

「う、うぅっ…」
「…ここは?」

眼を焼くような光が消え失せたとき、居合わせたモヒカン達が目の当たりにしたのは、
白煙の中でうずくまる2体のロボットの姿だった。
いずれも女性を象ったボディを持ち、
呆然とした様子で周囲を見渡している。


50 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 22:45:46
>>49
「なんだぁ? 女かぁ?」
「うほぉ! 別嬪な闘神機だで! 中の操り手もさぞ別嬪だなやぁ!」
涎を垂らさんばかりに決死隊が少女たちに群がる。

「……二機の機動兵器?」
立ち向かう者逃げ惑う者の区別なくサブナックを膾同然に斬戮しながら、アジュマーンはセンサーに目をやる。
「新手か? ……いや、餓狼どもが包囲しているか」
モヒカンヘッドどもの仲間かと思ったが、どうやら違うらしい。
今はそちらに注意を向けている場合ではない。これ以上街に被害を増やしたくはない。
アジュマーンの心身は、ここ数年にない充実感で満たされていた。


51 : ◆OLze.DQMEw:2011/07/16(土) 22:54:06
レイは嘆いていた。
麗しいレディがいるのに共に戦うことができないからだ。
幸いボントスは無事…というよりは一方的に敵を蹴ちらしていた。
「こんなことなら、あのミロンガもどきとやり合わずにさっさと逃げときゃ良かった…」
ムラマサメガリオンとの戦いでかなり損傷しており、
修理中な上にすでにキラーホエールに運び込まれていた。
レイはただモヒカン軍団が2機によって潰されまくるのを見ることしかできなかった。

>>49
その時、突如レイの視線の先で謎の現象が起き、空間がねじ曲がった。
「な、なんだぁ!?麗しいレディを守ることができない俺へ天罰が下ろうとしてのか!?」
しかし、予想は完全に外れ、中から2機の機体が現れた。

女性型の機体が。

レイはすぐに判断した。

あの2機のパイロットは美女だと。

ただし、2機はモヒカンに囲まれていた。
「!!すぐに助けに向かわねば…!って、助けに行けねぇー!!」
レイは再び思った。あの時、さっさと逃げておけば良かったと。


52 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/16(土) 23:04:13
「GPS応答なし…ジオネットワーク照会も不能…?」
山吹色の機体のコックピットの中では、不安げな表情を浮かべた少女がキーを弾いていた。
「し、静香姉さま、これはどういうことなんでしょう? 私達、里の復興を手伝ってたはずじゃ…」
彼女の言う通り、二人は機体に乗り、故郷である御影の里の瓦礫撤去作業に従事していたはずだった。
もう一方の青い機体が恐る恐るといった様子で立ち上がる。
感情をたたえた動作はどうやら、静香と呼ばれたパイロット自身のものとリンクしているようだった。
「…つばめ、あれを見て!」
「あ、ああ…!!」
青い機体が指し示した先では、無数の怪ロボット達が建造物を砕き、火を放ち、都市を蹂躙しているようだった。
「ひ、ひどい…! どうしてこんなことを!?」

>>50
そして気がつけば、自分達の周囲にも、同様の怪ロボット達が群がり始めていた。
「……!」
美しい造形の女性型ロボットは、2機ともに暴漢達の異様な迫力にすくむ気配を見せたが、
青い機体はすぐさま、ポニーテール状のスタビライザーを揺らしながら歩みでる。
「あ…貴方がたは何者です! なぜこのような非道な真似をするのです!?」
機体の外観に違わぬ、凛とした女性の声が街中に響く。
回線を使わずにスピーカーから放たれたため、居合わせた全ての者がその言葉を聞いただろう。


53 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 23:12:38
>>52
「『なぜ』? そりゃあやりたいことやった者勝ちっていうがよ、青春なら」
「そうそう! 辛いときはいつだって俺らみんな一緒だってばよ」
「それより俺の言ったことは当たってただな。こげないい声の女がブスな訳あンめえ」
応える決死隊には一切の衒いもためらいもない。彼らにとっては力が全て。生殺与奪の全ての権限は強者こそが握る。そんな世界で生を享受してきた。
「ブスだろうが構わねえ、もうオラァ我慢出来ねえ」
じわじわとサブナックどもは2機に近づいた。


54 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 23:19:08
>>49,52-53
女形のロボットが出現した事で色めき立つモヒカンロボットのパイロット達。
彼等が操る闘神機の傾向として、女性型の機体に乗ってるのはほぼ100%女だからである。

「ヒャッハー! 一番槍いただきだぁ!」

他の機体に先んじるように、外狼双輪に乗ったサブナックが他の機体に先んじて女性ロボットへと突貫。
手に持った斧を、青い方の機体へ向けて力任せに振り下ろす!



一方、レヴィアはレヴィアで女性の通信を聞く。
その間にもサブナックの攻撃を巧く上方へ逸らす事は忘れない。

「おやおや、何ともまあ……随分と暢気な事をいう御方でありまする」

突然転移してきて混乱しているのは解るが……不用心も甚だしい。
そんな事を思いつつ、上手い具合にサブナックの攻撃を躱し打ち消していく。

「はてさて……後の事を考えまして、今は様子見と致しますれば」

──流石に街を巻き込むような戦いは『今は』出来ませんでありますし。
何時の間にか、ポントスの装甲は傷一つ無い状態に戻っていた。


55 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/16(土) 23:37:27
「くっ……!」
彼らの主張は、完全に悪鬼外道のそれであった。
落胆と焦りに静香が歯噛みする。
(…よくて? つばめ)
(はい…どのみち、逃げ場はないようですから…)
じりじりと後退しながら、二人は呼吸を合わせる。
仮に、二人が暴徒らの前に生身の姿を晒せば、彼らを更に激憤させたかもしれない。
共にジェルでうっすらと濡れ光る肌の上に、純白のハイレグレオタードを纏った、大変扇情的な出で立ちをしている。
腰部のみがアーム状のパーツで支持されており、直接的な機体の操縦は彼女らの一挙手一投足に委ねられているようだった。

>>53-54
そして、ついに暴徒が第一撃を放つ。
「ふっ!!」
2機は一斉に跳んで左右に散開し、突撃を回避した。
「罪もない人々への略奪、侵略行為! 見過ごす訳には参りません!」
そして、青い機体はすぐさま踵を返し、抜き放った薙刀で暴徒の機体を一閃した。
「来なさい! このわたくしの風姫と!」
「ら、雷姫が、お相手いたします!」
加えて、山吹色の機体ーー雷姫が、腕部のマシンキャノンで追撃を加える。


56 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/16(土) 23:45:39
>>55
「ぎゃん!」
薙刀を受けたサブナックが胴から真っ二つになる。
「ンゴご!」
コックピットにマシンキャノンを受けたサブナックがくずおれる。
「ヒャ――――――ッハハハハハッ!! 腕も足ももいじまえ!」
「ンで中から女を引っ張り出せェ!!」
仲間がやられても怯むことなく、それどころか更なる興奮が決死隊を昂ぶらせる。


57 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/16(土) 23:57:56
>>55
「ヒャァ! 一機二機減ったって俺達の取り分が増えるだけだァ!」
「オラオラおとなしく犯られろやゴルァ!」

あんまりといえばあんまりな物言いと共に火炎放射を浴びせ掛けるサブナック。
また、別のサブナックは手に持った棍棒を振り回して風姫と雷姫へと突貫していく。


58 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/17(日) 00:16:58
57
「くっ、下卑たことを…! つばめ!」
「はいっ!」
殺到する火炎と斧を尻目に、2機は宙を舞った。
軽量な構造材と機体設計、
そして、ダイレクト・モーション・リンクが織り成す俊敏かつしなやかな動きこそが
両機体の強みである。
「スラッシュリッパー、発射!」
華麗にきりもみ前宙を決める風姫のスカートから、手裏剣型のデバイスが4基射出された。
それらは回転しながらビーム刃を纏い、モヒカンの大群を切り裂きながら激しく飛び交う。
「電撃チャクラム、行って!」
ただ飛び上がっただけ、といった様子の雷姫も、両腕のユニットから円盤を発射する。
放電する有線チャクラムがヨーヨーの如く弧を描き、サブナック達をうち据えた。


59 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/17(日) 00:49:05
>>58
舞い踊るビームの刃、駆け抜ける雷の円盤。
美しく飛び交う二種の誘導兵器は確実に複数のサブナックを捕らえ撃破していく。

「くそぉ! なんか知らんが強ぇぞこいつら!?」
「こんのアマァ! 大人しく捕まりやがれや!」

確実に数を減らされていく状況に、徐々に焦りだす決死隊の面々。
しかし、この程度の事で怯むような者は決死隊たり得ない!

「てめえら集中放火だ! 火あぶりにしてやれぁ!!」

一機のサブナックの号令の元、風姫と雷姫へ向けて火炎放射が雨あられと降り注ぐ。




そして、別の場所ではポントスが少しずつ、しかし確実にサブナックを駆逐していた。

「プノイアフロゥ、その身に受けて下さいませ」
「なんだこの泡、装甲が溶ける!?」

鮫頭から放たれた泡のブレスがサブナックを包み、ダメージと共に装甲を劣化させる。
その隙を逃さず、泡だらけのサブナックの胴体に鮫頭を噛み付かせる。

「私奴、貴方様を丸かじりでござりますれば♪」
「ひっ、ひぃぃぃぃぃっ!?」

そのまま容赦なくサブナックを噛み砕くポントス。
端から見ればどちらが悪役か解らないほどその戦い方は凶悪その物であった.。

「チキショウ! アニロ界にだってこんな怪物めったに居ねぇぞ!?」
「おやおやおやおや……乙女に対して随分な言い種。流石に少々傷付きまする」

嘲笑を浮かべながらそんな事を宣うレヴィア。言うほどに傷付いていない様子である。

【ポントス:残HP86%】


60 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/17(日) 00:59:43
>>58-59
「俺らも負けてらんねえな、兄弟!」
「おうよ! あいつらばっかりにいい格好させてたまるかよ!」
ちょうどその部隊は偶数だったので、風姫と雷姫へ双輪騎乗形態で突撃。
「アレ持って来い!」
サブナックが引っ張ってきたのは、巨大な砲台であった。サブナックがすっぽり入れそうなほどに……10基の車輪付きの古風な大砲が並べられた。
「狙い定めて……発射だァッ!!」
風姫と雷姫めがけて降り注ぐモヒカンヘッドの巨人。二人の少女の視点から見たなら、名状しがたい情景だったに違いない。
「ヒャッハアーッ!! 外狼総攻撃だぁッ!!」


61 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/17(日) 01:19:45
マハ・ヤートゥも傷を負っていた。全て装甲の傷だ。内部機構にまでは至っていない。
しかし弾丸が欠乏していた。左肩のレクタングルランチャーで遠くのサブナックを諸共に破砕する。これで残り弾数ゼロ。
アジュマーンはランチャーをパージ。双輪に騎乗した機体にはまとめてアサルトライフルの弾丸をくれてやる。
「……残弾ゼロ」
そう呟く間にも斧を振り上げた奴らが目鼻の先に近づいていた。左手で抜き放つナイフが一体を切り裂き、右手のアサルトライフルのストックで一体の頭を潰す。
これほどの消耗戦はいつ以来だったか、アジュマーンには思い出せない。
使い物にならなくなったアサルトライフルを棄て、シシオウブレードに持ち替える。加えて、左手にはグルカナイフ。
横たわる瓦礫に、モヒカンヘッドどもは足をもたつかせている。
アジュマーンの唇に笑みが浮く。足場の悪い場所こそ、グルカ兵たるアジュマーンが得意とする戦場だ。
その時、10の砲声が重なって聴こえた。


62 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/17(日) 01:26:17
>>59
(それにしても、なんて数…さほど統制がとれていないことが救いのようだけど…)
風姫と雷姫は同時に着地し、手にした薙刀と小太刀でサブナックの群れを斬り捨てていく。
特に風姫の動きは洗練された流麗さを伴い、暴徒達に彼らの持たない品格を見せつける、
ある種高飛車なものだった。

しかし、10機近いサブナックを蹴散らしたところで、暴徒達の様子が変わり始めた。
連携も何もなかった先程までの動きとは異なり、一斉に火炎放射機による包囲攻撃を始めたのである。
「な、なんだか、この人達…」
「急に…!」
2機とも跳び回りながら回避を続けるが、次第に追い込まれていく。
「……っ! し、しまった!?」
気がつけば、風雷姫の周囲を炎の渦が取り囲んでいた。
視界が遮断され、暴徒達の様子がまるで見えない。
これこそが、外狼総攻撃開幕の合図だった。

>>60
跳躍して逃れようとしたその時、バイク型のサブナックが、炎の渦を破って突入してきた。
「きゃあっ!!」
雷姫が機体を掠められ、その場に転倒する。
「つば…くっ、あっ!」
庇おうとする風姫だが、ビュンビュンと炎の内外を行き来する外狼双輪に阻まれ、やはり体勢を崩してしまう。
そのとき、一際巨大な大砲の音が響き渡る。
「…え…?」
「……!?」
それは、自分達が経験してきた戦いの中でさえ、一度も目にしたことのないような光景だった。
何体ものサブナックーーモヒカンの巨人達が、砲弾のごとく降り注いでくる!
「きゃ、きゃあああああぁッ!?」
「つばめっ!!」
回避を試みるが、着弾の爆風に足を取られた雷姫に一発が直撃し、盛大に炎の外へと吹き飛ばす。
風姫は砲弾の隙間を必死で縫いながら、炎の渦の中に留まっている。


63 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/17(日) 01:39:46
>>60,62
「向こうの奴等大砲持ち出したぞ!」
「あんにゃろうこっちに便乗する気か! こっちも急げや!」

向こう側のサブナック隊が外狼総攻撃を仕掛け始めたのを見て、
此方も負けじと数機がバイク形態を取り砲台を用意する。

「あの御方の前でこれ以上の無様見せられるか! てめえら遅れんじゃねぇぞ!!」
『よっしゃぁ!!』

そして放たれる外狼の砲弾、解き放たれるバイクに乗った外狼共。
今までとは桁の違う連携で、炎の渦に残る風姫へ向けて総攻撃が仕掛けられた!


64 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/17(日) 02:05:59
>>63
炎の渦の向こうから、先程までとは比較にならない数のけたたましいエンジン音が聞こえ始める。
標的は間違いなく、風姫。静香自身。
(そ……)
爆音の破壊的なハーモニーを前に静香の表情に、絶望の色が浮かぶ。
さる蹂躙の記憶と恐怖が、体幹を支配し始めた。
(そんな……!?)
間もなく、無数の外狼双輪部隊が、四方八方から炎の中に殺到した!
「う、うぁ!? くああぁあああぁッ!?」
外狼達の拳が、斧が、車輪が、滅茶苦茶に風姫を打ち据える!
「ッぐぅ!! くぅ!! ああッ! ああッ! ぁあ"ぁぁぁぁぁあああッ!?」
バキバキッ! ズシャッ! ガキ、バキィッ!!
止むことのない激しい打撃音が響き渡る!
衝撃に軽量な機体を浮かされたきり、地に足も着かなくなるような猛攻が風姫を襲う!

凄まじいダメージに見舞われているのは機体だけではなかった。
風姫が打撃を受ける度に、コックピット内の静香の体に電撃が、衝撃が走り抜ける。
「かはぁあぁぁぁぁぁああッ!!」
ダメージ・フィードバック。
華麗なる戦いを生むダイレクト・モーション・リンクの代償が搭乗者を苛む。


70 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/17(日) 21:10:44
>>64
「ヒャッハー! 回せ回せぇ!」
「てめぇら顔は傷付けんなよな勿体ねぇ!」
「言われなくても分かってらぁ!」

数という名のある意味圧倒的な暴力にて風姫を蹂躙する外狼共。
攻撃の手は休む事無く続き、頭部以外のありとあらゆる部分に嵐の如き猛攻が襲い行く。
そして粗方攻撃し終わったサブナック達は意気揚々と行った感じで一旦距離を取る。
状況次第では再び総攻撃を仕掛けるつもりだろう。


71 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/17(日) 23:28:29
>>64
???「・・・・・・見てらんねぇな、こりゃ。」

混迷のモプートに赤茶色の巨人が出現する。その頭は一角獣というこの世界では見慣れないものであろう。

???「・・・・・・お嬢ちゃんに怨みはないんだが、これも"あの方"の覇道なんでね。悪りぃが、討たせてもらうぜ!」

巨人は風姫へ向かって急接近し、高周波を纏った拳を叩き込む!その拳のスピードは早く、似ている巨人のサブナックとは
桁違いの強さを感じるだろう。

【気合】【必中】

???「狙いは外さねぇよ、と。そぉら、聲劉激震音破!!!」


72 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/17(日) 23:41:23
>>71
機体修復とエネルギー回復を行いながら、
時間を稼ぐように戦っていたレヴィアもまた赤茶色の巨人の出現を確認する。

「……おやおや? あれはまた何とも……存在感の違う御方がお出でなされば」

その存在を見たレヴィアが感じるのは、純粋なる興味。
そして異界の存在の……強き者の心に触れ得るという喜び。
何れにせよ、今にも撃墜されそうになっている風姫には全く意識を向けていなかった。


73 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/18(月) 00:07:19
>>70
つばめ「あ、あ……」
炎の中で展開されているであろう地獄絵図は、静香の悲鳴と壮絶な破壊音を通して、
幸か不幸か、吹き飛ばされて難を逃れたつばめにもありありと想像できた。
つばめ「ね、姉さまを助けなきゃ…でも…でも、どうしたら…!?」
吹き荒れる暴力の嵐は余りに圧倒的で、とても雷姫に干渉できるものではない。

静香「ッ…! ッ、あぁ…ッ…!」
一頻りの攻撃が止むと、風姫は崩れるようにその場に倒れ伏した。
美麗な光沢を放つ装甲はいびつに欠け歪み、機体の受けた深刻な損傷を物語っている。
(こ、こんな…はずでは…)
暴徒らの下卑た笑い声に包まれ、意識が遠のくのを感じる。
静香「はぁッ… はあ、は……」

>>72
サブナックの一機が風姫の頭を後ろから掴み、持ち上げる。
「ぁ、う…」
混濁する意識の中、光の消えかけた静香の瞳に、真っ向から迫り来る赤い影が映る。
そして、グロッキー状態の風姫は、前方へとぞんざいに放り投げられた。
「…!!」
一角を生やした巨人の姿をはっきりと目にしたつばめは、
そのただならぬ威圧感と、高まる何らかのエネルギー、すなわち攻撃の予兆に息を飲む。
「ダメぇっ!! 姉さま、避けてぇぇっ!!」
(…え…?)
つばめの絶叫も空しく、赤い機体から放たれた何らかの揺らぎーー衝撃波のようなそれが、風姫を包み込んだ。
「ぁ…」
すり抜けるエネルギーの波。一瞬の静寂。そしてーー
「あ、あ"ぁぁあぁぁぁあああああッ!?」
バチッ! バシバシバチィッ!!
前方に投げ出されていたはずの風姫のが、全身からスパークを散らしながら後方へと弾けとんだ。
そのまま地を転がって仰向けに倒れた風姫は、苦悶の色も露に身をのけぞらせ、のたうち回る。
「あ"ッ! あ"ぅッ! ぅッ!! ぉ、ぉああ"ぅッ……!! ……ッ!!」
「姉さま…姉さまぁぁぁぁぁぁっ!」


75 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/18(月) 00:13:14
>>71>>73
吹き飛んで満身創痍といった状態の風姫と雷姫の元に、アジュマーンはマハ・ヤートゥを近づける。2機を一瞥し、それから視線と刀の切先を褐色の巨人に突きつけた。
「貴様が餓狼どもを差し向けたか」


76 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/18(月) 00:16:39
>>72
???(あのでっかい闘神機で制圧するつもりなんだろうが・・・させねぇぞ、と)

相変わらずDC残党をオーストラリア侵攻部隊と思い込む青年

>>73
???「あら・・・、ちとやりすぎたかねぇ・・・。」

のたうつ風姫を見て、流石に非道すぎたかもしれないと少し心に残る。

???「ま、俺らは破壊する事しか知らねぇからな・・・。おい、てめぇら・・・派手にやってるねぇ!俺も来たぜ!!」

青年は>>60>>70のサブナックの群れに向けて声をかける


一方、その頃・・・・・・

アスケラ「・・・セレネ、アリスさん!あっちの方で街が燃えてるよ!?」

TEXチームと別れたアスケラ一行は未だオアフリカにいた。道中でモプートの異変に気づいたようである。


77 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/18(月) 00:21:20
>>75
???「・・・ま、そういう事になるかな。アンタ・・・サムライのつもりかい?今時、流行らねぇぞ、と。」

青年は立ちはだかるマハ・ヤートゥを見るや否や挑発を仕掛ける。

???「・・・・・・いいぜ。来いよ、サムライ!刀とやり合うのは久し振りだ・・・こりゃ、愉しめそうだ。」


78 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/07/18(月) 00:23:34
>>76
「ほんまやね。……どうする?迂回して別のルートを通るか?」
面倒な戦いは避けるにこした事が無い。以前の彼女ならそう言ったはずだが
「……いんや。見過ごす訳にも行かへんな。そうやろアスケラ?」
今はもう違うのだ。セレネはそれを見過ごせ無い


79 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/18(月) 00:29:52
>>77
「生憎にして、俺は侍ではない。兵士だ」
アジュマーンは挑発には乗らない。悠然と刀を右肩の鞘に納める。
空中にドップラー効果の残響を轟かせ、出現する巨影。
地を重く鳴らして舞い降りたのは、特機ほどにも巨大な、翼を持つ鹿二頭だ。
名を、ペリュトン。
アジュマーンが言った。
「獣の相手は獣でよかろう」


80 : ◆RwKPe43EuA:2011/07/18(月) 00:29:55
>>76
悶絶する風姫のもとに、モヒカンの一角を割りさいて雷姫が飛び込んできた。
「こ…これ以上っ…! これ以上姉さまを傷つけさせませんっ!!」
か細い少女の、それも恐怖に震えた涙声であるが、
その全身全霊の気迫だけは場の全員に届いたかもしれない。

>>75
「…!?」
だが、暴徒らが反応を示すより先に、
そこに別の機体が乱入してきた。
暴徒らに敵対の意思を示していることだけは、つばめにも理解できた。


81 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/18(月) 00:30:25
>>78
アスケラ「モチロンだよ、セレネ!・・・・・それに、何か嫌な予感がするし。」

彼女の正義感が、モプートの危機を察知した。だが、同時にそれは修羅の道かもしれないとも感じる。

アスケラ「・・・セレネ。あの情報交換したこの世界の軍の人達に連絡出来ないかな?なんとなくだけど、あの人達なら力になってくれそうな気がして・・・」


82 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/07/18(月) 00:34:42
>>76
「あなた、面倒事に首突っ込むタイプなの?」
アリスは自分たちに関係のないことなのだから、ほっとけば良い、程度に考えていた
昔よりは確実に丸くなったと言えるが、あくまでもそれは身内にだけ
周りへの見下しが、無関心に変わっただけだ
「まあ、あなたが気になるんなら良いけどさ」
はぁ、と溜め息をつきながら渋々承諾する
昔ならもっと駄々をこねていた、そう考えると彼女も二年で大人になったと言えよう


83 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/18(月) 00:40:44
>>79
???「ペットに戦わせて、自分は傍観者気取りかい?いけすかねぇな・・・・・・!!!」

闘士であるが故に、真っ向勝負を持ちかけて無碍にされては怒りが納まらない。

???「そんなら、こっちも俺が出る必要はねぇ。・・・・・・おい、てめぇら・・・あの怪鳥を叩き潰してやれ!!」

決死隊員「ヒャッハー!鳥も消毒だ!!」

サブナックが火炎放射器でペリュトンへ集中砲火をする


>>80
???「・・・・・・その勇気、女だてらに中々だな。だがなぁ、そんなに足元フラフラじゃあ・・・俺のアムドゥスキアスには勝てないぜ!!」

少女の気迫に対して、こちらも気迫で立ち向かう。さぁ、御託はいらぬ・・・・・・・全力で来い、とアムドゥスキアスは指を立てる。


84 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/07/18(月) 00:41:42
>>81
「ああ……。それならちゃっかり、エルトロスに連絡用のコードを聞いてるで?……待ってな。文書を送っとくから」

セレネは先程エルトロスに教えて貰っていたアドレスに電子メールを打つ。
手早く簡素に、街が焼かれてるから戻ってくれとの内容を送る。

「おっけーや。でも、もしかしたらすぐには来れんかも知れへん。あんまり期待せんと私ら三人で食い止めるんや」


85 : ◆gnI8YzVxOo:2011/07/18(月) 00:46:53
>>80
背後で身じろぐ感覚。アジュマーンは彼女らに告げる。
「退け、娘たちよ。歩くことが出来るうちにな」
アジュマーンの見立てでは、二機は共に装甲どころか内部機構にも相当な損傷を受けているはずだ。
パイロットへのダメージも生半なものではなかろう。

>>83
ペリュトンがその巨体を空中に舞わせ、炎を避けた。
ついで決死隊にもたらされるのは、八つの鋼鉄の蹄だ。
特機の自重とその降下速度が合わさり、サブナック隊は文字通り蹂躙された。


86 : ◆tL.I1Fkj/Y:2011/07/18(月) 00:47:13
>>73
「あれはまた何ともまあ……苛烈、でありまする」

風姫に行われた攻撃に感心したような声を上げるレヴィア。
その戦闘力を、冷静に計算してみれば……

「分の悪い賭け、と言った所になりますれば」

……正しく、強敵。これは巧く作戦を練らねばと改めて思うレヴィアであった。

>>76
明らかに此方に居式を向けてきた赤茶色の巨人。

「おやおや、どうやら私奴に目を向けられたようでありますれば」

そう呟き、レヴィアは不気味に凍り付く笑みを浮かべる。
そしてポントスをゆっくりと赤茶色の巨人へと向き合わせた。

>>78,81-82
次の瞬間、更に戦場に現れる三機の機動兵器。
一機は先程まで戦っていた機体に、そして目の前の巨人に何処と無く似た機体。
そして残り二機は……。

「おやおやまあまあ、これはまた何とも……何とも因果な事で」

……そう呟きレヴィアは更に笑みを強める。
その声色には、いっそ清々しいまでの嘲笑と侮蔑の表情が込められていた。

>>79
「アジュマーン様、ここでそれをお使いになりまするか」

『驚いた』と言う感情を乗せた声で、マハ・ヤートゥへと通信するレヴィア。

「貴方様の機体の損傷甚大なれば、ここは一旦引くべきではありませぬか?」

案に『救助目標の貴方に死なれては私が困る』と言う意味合いを込めて。


87 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/07/18(月) 00:48:39
>>82
アスケラ「・・・・・・ゴメンなさい、アリスさん。ありがとう、そしてありがとう!!」

セレネの説得は容易であるが、アリスは難航するだろうと予想していたアスケラ。だが、アリスの協力も得られれば百人力だろう

>>84
アスケラ「ありがとう、セレネ!それじゃあ・・・・・・行こう、二人とも!!!」」

TEXチームへの電報が送られたので、彼女は急ぎモプートに向かう。

アスケラ「・・・・・・・こ、これは酷すぎるよ。」

燃え盛り、破壊されている港町を目撃しショックを隠しきれない。しかし――――

アスケラ「えっ!!?アレって・・・・・・まさか・・・・・・」

有り得ない、アニロ界の闘神機がこの世界で暴れまわっているなんて信じられなかった。


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最終更新:2011年07月18日 16:07
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