【名前】氷藤 叶苗(ひょうどう かなえ)
【性別】女
【年齢】18
【罪状】殺人
【刑期】25年
【服役】1ヶ月
【外見】ユキヒョウの獣人。育ちが良く家族から甘やかされていたため、適度に肉付きが良い体型。髪は銀髪でところどころ黒のメッシュが入る。
【性格】仇を討つという目的に向かって、野生の肉食獣のごとき冷徹さと真剣さを持っている。心から湧き出る悲しみが消えることは決してない。
一方で気が抜けているときはマイペースで人懐こく可愛らしく天然気味。末っ子気質で甘えたがりでもある。
鳴き声っぽくガオーとかミャアとかゴロゴロとかも言う。こちらこそが本来の性格だった。

【超力】
『フラッフィキャット・オブ・クッキーバニラ』
ユキヒョウ獣人の姿となる常時発動タイプの超力。
猫と同じで爪は普段は仕舞われている。壁のぼりなどにも便利。
その気になれば人体にひっかけて強く取り押さえたり、肌を深く引き裂いたりもできる。
もちろん噛みつく顎の力もあり、牙も鋭い。
山岳に住む肉食獣らしく、気配を殺して近づいたり待ち伏せしたりして死角から奇襲する能力に長けている。

厳しい環境で生きる生物がベースのため、直感が非常に鋭い。第六感じみた感覚で知覚することもある。
時には近い未来に起こりそうなことが感覚的に分かったりするが、未来予知能力のように明確に決まった未来が見えたりはしない。

家族の中で自分だけ見た目が人間でないことが強いコンプレックスで、昔は良く悩んでいた。今はもう吹っ切れている。

【詳細】
日本も世界で見れば治安は安定しているが、それでも人類が進化したことにより犯罪は増え巧妙、凶悪化が進んでいた。
そんな中で彼女は、自分以外の家族全員を家に侵入した数人の強盗により惨殺される悲劇に見舞われる。
豪邸に私兵みたいな強力な能力者を雇うことが広まっているけど、うちもそれなりにお金はあるけど流石にそこまではいらないかなとか。
そんなことを家族と話していた矢先の出来事だった。
警察にはもちろん話したが、捜査状況は教えてもらえず犯人は捕まらない。
そんな悲しみの中で彼女は、危険を顧みず自らの直感を頼りに犯人を探っていくことになる。

人探しに関する超力を持つ人間を頼ったりし、遂に彼女は実行犯の一人にたどり着いた。
他の実行犯の情報を聞き出すつもりで接触したところ、悪びれない態度に加え超力を使用し抵抗しようとしたため衝動的に殺害してしまう。
手に残る生々しい感触、ライトグレーの毛皮を染める返り血の印象。罪悪感に襲われて泣いたし嘔吐したし、暫くはうなされて眠れなくなった。
でもこれでよかったんだという気持ちも大きかった。まだまだ絶えず湧き出す悲しみの感情が心を後押ししてくる。
そうして彼女は自分の心が傷つくことが分かりながらも、復讐鬼となり他の実行犯も次々と暗殺していった。

その中で、強盗を指示した者が裏にいたことがわかってきた。
奴の本名までは掴めなかったが、現在は別件でアビスに収監されているということまでは突き止めた。
調べてみるとアビスは脱獄とか無理らしいし、無期懲役か死刑なら出てくることもないだろうし、もういいかなという思いが沸いてきていた。

ところが警察に出頭しようとした矢先に、アビスで何か大きなイベントが起き一部の囚人が恩赦されるかもしれないという予感が彼女に入る。
まかり間違っても、奴が恩赦を受けるようなことは絶対に止めなければならない。自分がどうにかしなければ。
そうして出頭後は刑務所にて態度の悪い囚人として振る舞い、アビスへと送致されるように自ら仕組んだ。
アビスの超力無効化によって獣人姿から人間へなるようなことはなかったが、直感は全く効かなくなり仇が誰かの目星は今のところ見当がついてはいない。


+ 他の受刑者との関係  ※ネタバレ注意
※設定上の関係性や本編で言及された面識。

キャラ 関係 初言及
恵波 流都 家族の命を奪った強盗事件の黒幕。
仇敵として追っている。
010.ウスユキソウ(薄幸想)

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最終更新:2025年04月13日 15:54