ふーっ、ふーっ。
荒い吐息が顔面に降りかかる。
いつもの自分ならきっと、気持ち悪いって思うはずなのに。
気がつけば、抵抗する気も起きなくなっていた。
それどころか、この情動に身を委ねたいとさえ感じる。

こんな目に遭いながら、ふいに昔の記憶を思い出した。
アイドルになりたいって無邪気にはしゃいでいたあの頃。地下アイドルから始めようって決意したあの日。自分には才能があると信じ続けた6年。
なんだか走馬灯みたい、と自嘲気味に思う。
目の前に迫る「彼」の顔面も、強引に打ち付けられる腰の感覚も、無理やりにこじ開けられるような痛みも、何もかも些事に感じられた。

「罰当たり」という言葉が脳内を過る。
神様がいたら、大目玉食らっちゃうかな。
でもまあ、いっか。いいよ、もう。
神様なんて、どうせあたしを見放してたんでしょ。

だったら。
幾らでも唾吐いてやる。





【数十分前】


バーチャルにいい思い出はない、と彼女は追憶する。
同じ事務所のアイドル達――ブスの馴れ合いと彼女は捉えている――との付き合いで娯楽施設に連れて行かれた時、VRのアトラクションを一度だけ体験した。
結果、死ぬほど酔った。胃の中の物を戻しそうになる程に。
後輩や同期の前で醜態を晒した挙げ句、腰を痛めた年寄りを心配するような眼差しを向けられた。彼女はその屈辱を今でも忘れない。
以来、二度とVRで遊ぼうとはしなかった。

かぽん、とアルミ缶の蓋を開ける音が響く。
子供のように小さな唇で、迷うことなく飲み口に口づけをする。
そして、飲む。
豪快に、飲み下していく。
ぐび、ぐび、ぐび、と喉の音が断続的に鳴る。
俗な言い方をすればイッキ飲み。支給品『VR缶ビール10本セット』――そう、彼女はビールを飲んでいるのだ。
「アバターでも酔っ払える!コクのある苦味!」が売りの電子的麦酒である。
彼女は命懸けのデスゲームのただ中で、孤独の晩酌を繰り広げていた。

ぷはぁっ。あぁ、うううー。

缶の中身を飲み干し、可憐な風貌からは想像も付かない声を上げる。
うぅ、おう、と呻き声を漏らし、顔を仄かに赤く染めながら、すぐさま2本目に手を伸ばす。
かぽん。蓋を開ける。口を付ける。
そして、ぐび、ぐび、ぐび―――流石に2本目までイッキ飲みは出来なかった。
半分ほど飲み干したところで唇を離し、ふぅーと酒気を帯びた吐息を漏らす。

真夜中の神社、本殿の扉の前に居座っていたのは信仰から程遠い俗人だった。
身長142cm。その出で立ちはまるで女児。
愛らしい猫のような顔立ちと黒いショートヘアーが特徴的。
まるでアイドルのように整った外見――衣服の下のお腹周りを除いて――だが、それもその筈。彼女は正真正銘、アイドルそのものなのだ。

黒野 真央。通称『真央ニャン』。
数々の古参ファンに支持される地下アイドルであると同時に、6年経っても伸び悩んでいる『負け猫』である。

公表年齢15歳の真央だが、実年齢は21歳。立派な成人である。
20歳を超えてからは日々の鬱憤を晴らすべく飲酒に手を出し、それ以来「腹が立ったらとにかく飲む」という悪癖が完全に習慣化してしまった。
毎日の晩酌は当たり前。恋人と喧嘩をした翌日など、機嫌の悪いときにはこっそりライブ前に飲むこともあった。
そして今もなお、真央はこうして酒に走っている。

―――いきなり勇者になれだの、殺し合えだの、ここで死んだらホントに死ぬだの。
―――ふざけんなっての。こちとらアイドルだっての。飲まなきゃやってらんないわ。
―――ってか何だよ。ハッピーステップ?美空?日輪?なんであのブス達までいるんだっての。

何のアポも無ければ前触れさえ無い。気が付いたら突然説明が始まり、そして強制参加。
しかも最近粋がってる同業のガキ共が参加者に何人もいる。普通に腹立つ。いや、あいつらぶっ殺したいとは思ってたけど。
ドッキリが何かの可能性もほんの少し疑ったが、そもそも真央はテレビ局から声を掛けられた試しが一度たりとも無い。不服とはいえ、それくらい彼女自身も自覚している。
VRだのアバターだの説明していたが、あまりにも現実感がありすぎる。頬をつねったら痛むし、酒を飲んだら酔っ払える。
バーチャルリアリティどころか、普通に現実のようだった。
だからこそ、殺し合いという唐突な通達に困惑するしかない。
故に真央は飲むのだ。飲んで不安と恐怖を紛らわせている。

【『New World』へようこそ!】
【我々は心からあなたを歓迎いたします。】
【心行くまで『New World』をお楽しみください!!】

―――楽しませる気なら殺し合わせんな。

先ほどのメールを思い出し、心中で毒づいた。
訳がわからない。シェリンとやらがいったい何をしたいのかも、理解できない。
真央にとって人生二度目のVR体験だが、ますます嫌気が指してきていた。
あの時のようなVR酔いは一切無いが、その代わりビールでしこたま酔っている。
再び勢いよく缶ビールを飲み、2本目を飲み干した真央はぼんやりする頭で思考する。
訳のわからないデスゲーム、怖いに決まっているが―――酒があれば少しはマシになる。
冴えてきた。いける気がしてきた。単に酔って爽快になっているだけだが、それでも現状について考えられる程度に真央の気分は落ち着いてきていた。

武器となる支給品は『ヴァルクレウスの剣』なる剣のみ。装備すれば幸運値が上がり、攻撃も少しだけ回避しやすくなるという。
しかし、直接の殺し合いなんてまっぴら御免だと真央は考える。
たとえアバターだとしても元々荒事には慣れていないし、こんな生々しい空間で人殺しなんてやりたくない―――できることなら。
では、どうするのか。
Sランクの『アイドル』スキル。これこそが黒野 真央にとって最大の武器である。
味方に強力なバフを掛ける効果の他、「真央を一目見た者を魅了し自らのファンにする」という恐るべき精神干渉を併せ持つ。
一度ファンになった者は「真央ニャン命」となり、彼女のために命を投げ出すことすら厭わなくなる。

本当ならこんなスキルに頼らなくても他人を魅了できる才能がある――という実態の無い自負を抱いている真央だが、それはそれだ。
ファンを作り、自らの奴隷へと変え、手を汚さずに生き残る。
真央の戦術は既に決まっている。こんなところで死んでやるつもりなんか無い。自分はこれからのし上がる才能を持った人間なのだから。

「そうよ……あたしは」

思考が固まり、言葉が漏れた。
先程まで締まらなかった決意だが、酒によって導きを得ていく。

「黒野真央……真央ニャン……あたしは真央ニャン……未来の歌姫……」

ぶつぶつと、うわ言のように呟く。
己自身に暗示をかけるように。
自分は生き残るべき存在だ。そう告げるように。

「あたしなら……違う、わたし……わたしならやれるっての……じゃなくって……真央、がんばるニャン……あー」
「あの―――」
「がんばるニャン……がんばるニャン♡すっごく怖いけど、みんなも応援してほしいニャ♡……調子戻ってきた……よし……」
「すみません、もしもし―――」
「……うっさいな……誰だっての……―――!!?」

唐突に聞こえてきた呼び声に、思わずビクリと跳ね上がった。握っていた空の缶も思わず何処かへ放り投げてしまった。
なんの脈絡もない来訪者。このデスゲームの参加者、すなわち敵である。
しかも素の自分を見られた。真央にとって二重の衝撃である。
真央は咄嗟に身構えて、声の主を確認した。


「……お酒、飲んでいるのですか」


神社の境内に足を踏み入れてきたのは、一人の男性。
やけに眩い月明かりに照らされて、その姿が見えた。
スポーツ刈りの短髪。眼鏡をかけ、黒いスーツをまとった出で立ち。中肉中背の体格。
さして目立った特徴のない「普通そうな男」は、好奇心のようなものを伴って真央に話しかけていた。



かぽんっ。
かぽんっ。

「乾杯!」
「……乾杯」

神社の屋内へと入り、二人はビールを飲んでいた。
内装は薄暗いというのに、辛うじて視認や行動はできる程度に月明かりが指している。
本日3本目の缶ビールにありつき、真央は顔を赤くしながら不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。

「すみません、突然おじゃましてしまって」
「あ、いえいえ……じゃなかった、あー、気にしないで……ニャン♪」
「ん?それは『キャラ作り』というものですか?」
「いや、その……あー、そうよ。もういいわ、めんどくさい、バレてるから」
「はは……気にしないでください、ばらしたりはしませんよ」

礼儀正しいのか図々しいのか分からない男の態度を、真央は何とも言えぬ表情で見つめる。
どうしてこうなった――彼女はそう思うしかない。
男は突然現れて「お酒はまだ残っていますか?」と聞いてきた。
真央は頷いてみたら、「一緒に飲みませんか」と思わぬ提案をされた。
そうしてなあなあで屋内へと移動し、気がつけば二人で飲んでいた。

「しかしおつまみが無いなんて……もっと気を利かせてほしかったですね」
「あぁ、うん……ほんとよ、ほんと。あのシェリンとかいうの……せめて何かこう、柿ピーくらい用意しなさいよって感じ……」
「僕は焼き鳥でも食べたかったです」

穏やかな笑顔で冗談めいて言う男。
真央は不機嫌なままだったが、思わずフフッと笑ってしまった。

アイドルとしてのキャラバレは致命的だ。真央はそう考える。
「キュートで愛くるしい15歳の真央ニャン」として売り出しているのだから、本当はビール好きなんて知られるのは以ての外だ。
少なくとも今付き合っている彼氏を除いては。
そう思っていたが、こうして敢え無くバレた。
ならばいっそヤケクソのような気持ちになり、今は酔いに身を任せようと真央は考えたのだ。


「そういえば……」
「あ?何?」
「お名前、お伺いしてなかったですね」

―――って、知らないのかよ、あたしのこと。
思わぬ苛立ちを感じてしまったが、燻っているのは事実なので仕方なく名乗る。

「僕は笠子 正貴です。警察官をやっていました……とはいえ、この前退職になりましたけどね」
「おまわりさんだったんだ……あたしは黒野真央……ひっく……真央ニャンって……呼んでほしいニャン♡」
「真央ニャンさん?なんだか可愛らしいですね」
「こちとらアイドル、やってんだよ……」

つい零してしまった真央のぼやきに、男は少し驚いた様子を見せる。

「すごい……お嬢さん、アイドルだったんですね」

思いの外、素直なリアクション。
そんな正貴の反応を見て、真央は目を丸くする。
―――こうもすんなり感激されると、なんか照れ臭い。
真央は頬を軽く掻いて明後日の方を向いていた。
しかし、すぐに顔が綻んでしまう。
得意げになってしまう。
そうして真央は、あっさりと機嫌が良くなった。

「フフン、すごいでしょ」
「歌やダンスとかやるんですか?」
「あたぼうよ……プロよあたしは……この道6年の……」
「かっこいいですね……!」

いつもキモオタばかりに囲まれ、黄色く濁った声援ばかり飛ばされてきた。
誰も自分の才能を正しく認めない。いや、認めるべき人間があたしを認めてくれない。
そんな鬱屈を抱え続けていた真央だった。だからこそ、こんな普通そうな男の素朴な賛辞が心地良かった。

「なんかさ……ありがと」
「?」
「いや……話し相手になってくれて」
「あぁ、いえいえ……僕も楽しいですから」
「……みんなさ、認めてくれないのよ」

だからこそ、思わず感情を漏らしてしまう。
既に言うまでもないことだが。
本人は認めようとしないが。
黒野真央は、クズである。

「あたしさ……かわいいじゃん。才能あるじゃん。なのにさ……認めてくんない。みんな、ちゃんと見てくれない、あたしのこと」

過剰なプライドを抱え込み、自分は誰よりも優れていると思い込んでいる。

「6年よ?6年頑張ってんのよ?……なんで?これも全部クズみたいな奴らのせいよ……みそら?はっぴーすてっぷ?ほむはいむ?何?ポッと出のガキどもでしょ……?」

アイドルとして芽が出ない理由を悉く周囲に転嫁し、自らの怠惰からは目を逸らし続けている。

「あたし、がんばってんのよ。努力してんのよ。なんで?成功するんじゃなかったの……?人生、どうなってんの……?」

真央は努力をしない。せいぜい実業家の恋人との既成事実を作ることに躍起になっているくらいである。

「くそ……くそっ、くそ、くそ……みんな大嫌いよ……何なのよホント……クソばっかり……」

挙げ句の果てに、彼女は自分以外の他者を蔑むことに何の躊躇も持たない。

「……ちくしょう……」

理想と現実のギャップに折り合いをつけられず、ただ腐っていくことしか出来なかった。
黒野真央は紛れもないクズだった。

だというのに。

「……つらかったんですね」

彼女の恨み節を聞く正貴は、そう呟いた。

「こんなにも、かわいらしいのに」

慈しむように、真央を見つめる。
穏やかなのに、沼のように濁った、正貴の黒い眼差し。
真央の猫のような目と、視線が重なる。
思わず真央は、少しだけ胸が高鳴る。
実業家の彼氏のことを、一瞬だけ思い出した。
しかしそれは、酩酊する頭によって掻き消された。


そして。
真央の身体が、突然床に叩きつけられた。
きゃっ、と小さな悲鳴を上げた。
予想もしていなかった強い力で、真央は両腕を抑え込まれる。


「ちょっと、何して……」

真央は恐る恐る顔を上げた。
先ほどまで共に酒を飲み交わしていた男が、自身を見下ろしているのがわかった。

「いやっ、やだ、離して、やめて――――」
「ちいさくて、こどもみたいなのに、あなたは大人だ」

無理やり抵抗しようとしても、微動だにしない。
正貴に押し倒され、両腕を抑えつけられ、真央は床に磔にされたまま悶える。
乱暴なことをしているというのに、正貴の表情は何処か切なげであり。


「僕みたいに、寂しくて仕方がない。生きることがわからない……こどもみたいな大人だ」


今にも泣き出しそうな眼差しで。
悲しみに打ちひしがれたような表情で。
正貴は一言、そう呟いた。
そんな彼の様子を見て、真央は思わず動きを止める。

「スキル、使ってますね」
「えっ……?」
「なんでこんな愛おしいのだろうと思いましたが……僕があなたに触れた途端、少し落ち着きました」

呆気にとられた顔で、真央は正貴を見上げる。
正貴のスキル「制圧」は、触れている最中に限り相手のスキルを一つ無力化する。
正貴は真央に強い好意を持っていた。
しかしそれは、彼女が持つスキル「アイドル」による魅了の結果である。
酔った真央は、知らず知らずのうちに自らのファンを作っていた。
だが、もう無意味だ。
彼が触れている限り、彼は真央のファンではなくなる。

「でも、僕はこの想いを無下にしたくない」

それでも、正貴はそう呟く。
自らの胸に芽生えた情動を、愛おしむように。

「あなたは……僕みたいだったから」

真央はもう、抗うことさえ止めていた。
なんでかな。そんなことを考えても、彼女の脳裏に答えは出てこない。

「真央さん、生き残りたいですか」

正貴のふいの問いかけに、思わず驚きつつ。
真央はただこくりと頷く。
こんなところで死にたくない。生きて、絶対にのし上がりたい。
酒に酔いながらも、それだけは確かな事実だと断言できた。
一人で決意したばかりだったのに、こうして思わぬ形で突き付けられて、真央は頷くことしか出来なくなっている。


「僕は、正しいことをしようと思います」


そう言って、正貴は微笑んだ。
その表情に、真央は何故だがほっとしてしまった。


「あなたを護ります。そのために、ほかの参加者を全員殺してみせます」


―――――ああ。
真央はもう、心の何処かで腹を括っていた。
生き残る。そのために、他人を利用する。
そんなこと、既に決めていた筈なのに。
これから自分は、沈んでいくのだ。
深い深い闇の中へと、堕ちていく。
それなのに、何故だが心地良かった。
そうして真央はようやく自分の感情を理解した。


「好きです、真央さん」


笠子正貴は、そっと口づけをした。
ふたりの唇が絡み合い、互いに溶け合うような感覚に囚われた。
耽美な酒の香りに囚われながら、静かに唇を離し。
そして、正貴は自分のスラックスのベルトに手を掛けた。
真央は自らに降りかかる事柄を、ただ受け入れることに決めた。

みんな、嫌いだ。
真央はずっとそう思っていた。
今でも、こんな人生が大嫌いだ。
だけど、この瞬間だけは、悪くなかった。





父さん。母さん。
立派なことをしなさいと、いつも言っていたね。
僕はまた何か、正しいと思ったことをやってみます。
忙しくなるので、暫く実家には顔を出せなくなります。
こんな親不孝者ですが、どうか許してください。
せめて身体には気を付けて。

それでは。お元気で。
あなた達の息子、正貴より。





[G-6/神社/1日目・深夜]
[黒野 真央]
[パラメータ]:STR:E VIT:E AGI:E DEX:E LUK:E→D(「ヴァルクレウスの剣」の効果でLUKが1ランク上昇中)
[ステータス]:ほろ酔い、回避判定の成功率微増
[アイテム]:ヴァルクレウスの剣(E)、VR缶ビール10本セット(残り6本)、支給アイテム×1(確認済)
[GP]:0→10pt(キャンペーンで+10pt)
[プロセス]:
基本行動方針:絶対に生き残って、のし上がる。
1.魅了しているのか、魅了されているのか、わからない。
2.できる限り自分の手は汚したくない。

[笠子 正貴]
[パラメータ]:STR:C VIT:C AGI:B DEX:A LUK:C
[ステータス]:黒野真央のファン、軽い酒酔い(行動に問題はない程度)
[アイテム]:ナンバV1000(8/8)(E)、予備弾薬多数、支給アイテム×2(確認済)
[GP]:15→25pt(キャンペーンで+10pt)
[プロセス]:
基本行動方針:何かを、やってみる。
1.真央を護ることを「生きる意味」にしてみる。
2.他の参加者を殺害する。
※事件の報道によって他の参加者に名前などを知られている可能性があります。少なくとも真央は気付いていないようです。


【ヴァルクレウスの剣】
黒野真央に支給。
伝説の勇者ツキタ・キザスが振るったとされる秘剣のひとつ。
使用者の幸運値を1ランク上昇させ、攻撃回避判定の成功率が微増する。
元の世界では「勇猛なる精霊の加護が施されている」「魔王軍七天衆の一角を落とした武器」など様々な尾鰭と共に言い伝えられたが、実際は序盤のダンジョンで手に入る「ちょっとだけ強い剣」である。
勇者は金に困っていた時期にこの剣を売り飛ばした(昼飯代にはなったという)。

【VR缶ビール10本セット】
黒野真央に支給。
アバターでも酔っ払える!新時代の電子的麦酒。アルコール度数は高めの6%相当。
1パック10本で支給。苦味が強調されたコクのある余韻が特徴。

【ナンバV1000】
笠子正貴に支給。架空の銃器。
8連装の電脳リボルバー拳銃。対アバター用の特殊弾薬が用いられている。
弾丸を命中させた際、相手のAGI値に短時間マイナス補正が掛かる。

000.新しい世界へようこそ! 投下順で読む 002.二人のP/信じあう力はいつか
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GAME START 黒野 真央 喪失と欺瞞、あるいは無価値
GAME START 笠子 正貴

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最終更新:2020年10月02日 00:20