【名前】本田 安太郎(ほんだ やすたろう)
【性別】男
【年齢】80
【職業】元医師
【外見】年相応の老人、すっかり滅入ってお迎えが近い
【性格】聡明で思慮深いが卑屈で弱気、ストレスに弱く常に胃を痛めている
【異能】
『後出しは更なる後出しで覆る(うらうらおもて)』
ちゃぶ台返しを元に戻す能力。長年友の尻ぬぐいをしてきた彼の人生経験が形になったもの。
【詳細】
研究所などが誘致される前からの村内でやっている医師。
山折 宗玄のかかりつけ医にして長年の友人。
年上ではあるものの村内での立場や宗玄の尊大な性格から子分のように扱われてきた。
そんな安太郎だが宗玄に対して大きな秘密を抱えている。
それは宗玄が「無精子症」であるという事実である。
ホルモン量とは無関係の先天的な精巣異常による無精子症であるため治療は困難であった。
旧慣を復活させ自身で村の女全てをを孕ませると目を輝かせて豪語する友にその事実を言い出せず、墓場まで持っていく覚悟でその秘密を抱えてきた。
夜這いに際し麻薬草の使用を進め、その精製を務めたのもこの安太郎である。
宗玄は遺伝子的に薬物耐性が異常に低く、麻薬煙を撒いた際に真っ先に催眠にかかるのは他らなぬ宗玄であると安太郎は理解していた。
長年続けられた大胆な行為が露見しないのもさもありなん、宗玄は都合のいい幻覚の中で女を孕ませ続けてきたからである。
だが、宗玄本人はそんな事は露知らず、村民の殆どが我が子と思い込み男としての自尊心を満たしつづけてきた。
だが、そうなると必然、一つの疑問が生じる。
宗玄が「無精子症」であるならば、実子とされる
山折 厳一郎と
山折 圭二は誰の子供なのかと言う事である。
それは安太郎と宗玄の妻との不貞の子である。
安太郎は宗玄の妻にのみこの事実を打ち明けており、宗玄に自身が「無精子症」であると気づかせぬための行いであったが、ずるずると関係は続き厳一郎だけでなく次男である圭二が生まることとなった。
最終更新:2022年12月16日 20:34