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247 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/06/26(月) 20:37:56 ID:??? [692回発言]
   三章 ~呪いのサイト~ルート

   「呪いのサイト?」

   「はい、携帯で見られるネットのページらしいんですけど。
   結奈先輩は知らないんですか? 僕、高校の人に聞いたんですよ。」

   袴田は具体的にどういうことが起こるなどの詳しいことは知らないが
   サイトの呪いを受けた生徒が、もう何人も休んでるのは本当だと言う。
   実際に休んでる生徒が何人もいる以上、調べてみる必要があるという飼葉の言葉で
   みなで手分けして話を聞いて回ることになった。

   情報収集の結果、呪いのサイトの詳しい内容が判明する。

   呪いのサイトの名前は「99の呪い」といって
   呪いたい相手の名前を書き込むと、別のページに飛ばされ
   そうやって99番目まで同じことが繰り返されると、呪いが成就しその相手が呪われるというもの。
   つまり、呪いは99番目の書き込みにしか発動しないのだが
   99人分の恨みが重なるだけに、99人目にかけられた呪いは大きくなる。

   また、これは一人一度まで、今が何番目の書き込みなのかはわからないルールとなっていて
   10日間の間に99番まで書き込みが届かなかったら、書き込んだ人間全員に呪いがはね返ってくる。
   現に、呪いの被害を受けた生徒が何十人も出ていた。

   さっそくサイトにアクセスしてみるも、これといって手がかりは見つけられず
   各自で何かいいアイデアはないかと考えてみるのだが、なかなか思い浮かばない。
   そんな中で唯一、飼葉はあるアイデアが出たらしいがお世辞にもいい考えとは言えないらしい。
   とりあえず、飼葉のアイデアに任せることにする。

   飼葉の出したあまりよくないアイデア…
   それは運が悪いことで有名な校医、村崎の名前を呪いのサイトに書くことだった。

   「村崎先生がちょうど99人目だったみたい。運の悪いことに。
   いや、この場合は運のいいことに、かな?」

   「それって、偶然じゃ……。」

   「まあ、賭けだと言えばその通りだけど、あの人の運の悪さは筋金入りだからね。
   どういうわけか、いつも貧乏くじを引いてしまう。
   そういう星の下に生まれてきたんだね。」

   「心配しなくてもだいじょうぶ。先生のことは僕たちが必ず守る!」

   「いや、あの、力強く言われても。それに僕「たち」って……。」

   飼葉を信じて本当によかったんだろうかと結奈は少し後悔した。

248 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/06/26(月) 20:39:34 ID:??? [692回発言]
   その夜、村崎を校庭に呼び出して囮にして、
   呪いのサイトの首謀者がやってくるのを待つことにする結奈たち。
   そこへ村崎を取り囲むように、人形が出現する。

   「……人形? いきないり、どこから現れて……。」

   「村崎先生、危ないっ!」

   「桐沢さん!? それに飼葉くんも? これは一体、どういうことなんだ?」

   「事情はのちほど説明します!
   とにかくいまは、僕の指示に従ってください!」

   「わ、わかった。君たちの邪魔をしないように、引っ込んでいるよ。」

   ところが、結奈たちが人形を倒しても、
   遠くに逃げてなかった村崎が別の人形に囲まれてしまう。

   「危ないっ!!」

   結奈が素早く村崎を助け、彼の肌に触れると、村崎を囲んでいた人形が瞬時に消える。

   「人形たちが……消えた……。私がやったのか?」

   「ウソ……村崎先生が八犬士だったの!?」

   そこへ1年の藤岡が巨大な人形を連れて現れる。

   「なんでだぁぁ! なんで邪魔するんだよぉぉ!!」
   俺はみんなの願いを叶えてやったんだぞ? それなのに……。
   お前たち、邪魔するな邪魔するなぁぁ!!」

   怒り狂って襲ってきた藤岡に勝つものの、彼は

   「人形……。願いを……かなえて……。」

   と呟くと、気を失ってしまった。

   この後、村崎に事情を話す展開になりますが
   これ以降は生きた人形と同じなので省略します。 

262 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/03(月) 00:21:51 ID:??? [692回発言]
   4章 共通パート

   生徒会室に呼び出された結奈を待っていたのは
   飼葉が水泳大会のときに撮っていた、生徒たちの水着写真のチェックだった。
   痣のある生徒はいないかと探しながらも、思わずため息が出てしまう。

   (飼葉先輩は大真面目なんだろうけど、拷問に近いよ、これ)

   「写真でも痣って見えるの?」

   「見えるよ。でもなにかを媒介している場合は
   覚醒後でも私にしか見えないみたい。」

   香澄と話をしながら写真をひとつひとつ確認していくと、
   同じ1年の川瀬の背中、上級生らしき男子生徒の左肩にそれぞれ痣があるのを見つける。
   するとそこへ江積が現れて、藤岡が病院から消えたこと、そのことについて
   他の犬士たちと相談するから、保健室へ集まるよう言いにくる。

   病院側の話によれば、藤岡は着替えや荷物など持たないまま、病室から忽然と消えてたという。
   しかも藤岡は、姿を消すまで意識は戻っていない状態だった。
   あかねの言っていた「主」が、邪魔になった藤岡を消したのだろうかという流れになるが
   その主の正体が全くわからない以上、話は進みようがない。

   「このまま推理合戦をしていても仕方ないか。そうだ、写真のチェックは終わったのかい?」

   結奈は二人見つけたことを報告し、痣のあった生徒の写真を皆に見せると
   左肩に痣のある生徒は2年の桧山だということが分かる。
   そして桧山は飼葉と村崎が、川瀬は結奈が話をしにいくことになった。

263 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/03(月) 00:23:02 ID:??? [692回発言]
   教室で香澄と会話していた結奈のもとに、
   飼葉と村崎から八犬士の話を聞かされたばかりの桧山が会いにやってくる。

   「ホンマは放課後まで待てと言われとったけど
   あんましオモロそうなので会いに来てしもたんや。」

   「は? 面白そうって?」

   「ここで話すわけにはいかへんころやろ。ちょいと付き合うてな。」

   「え、ちょっと、先輩、もうすぐ予鈴が……。先輩~!?」

   強引に連れてこられた先は、誰もいない特別教室だった。
   鍵までかけ、ここならしばらく誰も来ないだろうと言い出す相手に、結奈は微妙な危機を感じる。

   軽やかに服を脱ぎ始め、覚醒を促す桧山。ノリノリの犬士の登場に結奈の方が引いてしまうが、
   協力的であることには変わりはない。結奈は桧山を覚醒させた。

   「……これで終わり? なんや、あっさりしたもんやな。
   どこが変わったか知らんけど、これでキミを
   業羅とかいう化けモンから守る力も使えるようになるんやろ?」

   「……はい。それってつまり、命の危険もあるってことなんですよ?」

   「わーかっとる。不肖・桧山真心、キミを命賭けて守らしてもらうで。
   こないオモロイこと、乗らずにおられへんわ。」

   川瀬と昼休みに会えなかったため、放課後も川瀬の教室に行ってみるが、既に帰った後だった。
   いつも授業が終わるとすぐにいなくなってしまうらしい。

   「忙しい奴だとは知っとったけど、そこまでとは。
   またバイト増やしたんかもしれんなぁ。」

   所属する部活に勧誘したことから、少し川瀬と面識のある桧山によれば、
   川瀬はひとり暮らしで、生活費を稼ぐためバイトをいくつも掛け持ちしており
   学校内に友人はおろか、まともに口をきく相手もいないのだという。

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最終更新:2011年05月15日 01:36