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転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/05(水) 23:10:27 ID:??? [692回発言]
五章 吸血グモ ルート
その日の授業が終わると、結奈は香澄から、飼葉から別の仕事を頼まれたため
アンケートについては手伝えなくなったと聞かされる。
そこへ友人の浜崎がやってくるが、彼女は突然小さい悲鳴をあげる。
「どうしたの、浜崎さん。」
「あっちの壁、見て! クモがいる。」
浜崎の言う通り壁にはたくさんのクモがいた。
なんだか最近、学校内に虫、特にクモが多くなってる気がすると浜崎と話しながら
目の前にいるクモをどうしようかと悩んでいると、
特注の殺虫剤を抱えた村崎が現れて、クモを退治しようとしたのだが…
「うわぁ! む、虫が、こっちに!」
虫に慌てて村崎は机の中に突っ込み、派手に転んでしまう。
「は、はは。またみっともないところを見せちゃったな。」
「……いえ。それよりも、大丈夫ですか?」
「ああ、平気だよ。虫は……なんとか退治できたな。」
村崎によると、やはり二、三日前から特に虫が大量発生してるのだという。
結奈は村崎、浜崎たちと別れて、アンケート回収を開始する。
アンケートの回収も一段落着き、残るのは三年生の分だけ。
その前に一度、教室で飼葉が頼まれた仕事をしている香澄の様子を見に行く結奈。
すると教室では、矢尾からなにかを追求されて困っている香澄の姿があった。
*ここで飼葉への劣等感を矢尾が告白するくだりは
「蜘蛛の巣」ルートと同じなので省略します。
矢尾の心情を聞いた香澄は、考え方の問題じゃないか
私たちだって見ようによっては私が結奈の引き立て役なのかもしれないと言い出す。
「え? どうして?」
「ほら、私、結奈が手を引っ張ってくれないとなにもできないじゃない。」
「そう? むしろ、私が香澄の女の子らしさを引き立ててる気がするけど。」
「……はいはい。君たち、それは私に対する嫌味かなにかですか?」
「ええ? そんなつもりないですよ!」
290 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/05(水) 23:11:18 ID:??? [692回発言]
柄にもなくつまらない話をした。今のは忘れてくれと言って矢尾が立ち去った後
自分の仕事が終わった香澄が、結奈のアンケート探しを手伝ってくれることになる。
*坂下を見つけるくだりは「蜘蛛の巣」ルートと同じなので再び省略します。
下校途中に中庭を通った二人は、校舎の壁にべったりくっついて
なにかをしている村崎の姿を見かける。
結奈は村崎に声をかけ、坂下のことを話す。
「坂下くんが八犬士。そうだったのか。
水泳大会で知り合ったふたりがどちらも八犬士だったとは、なかなか因縁を感じるね。」
「ですね……。怖いくらいです。」
「でも、坂下くんはなかなか評判のいい生徒だし、頼もしい仲間が増えるんじゃないかな。」
そのとき、壁から妙な音がしていることに結奈は気づく。
村崎によると、壁にくっついていたのはこの音が気になったため調べていたためらしい。
その音は虫たちが壁の中を動き回っている音で
虫たちが学校の壁の食い荒らしてる可能性もあると村崎は言う。
まさかホラー映画じゃあるまいし…ありえませんよと結奈が否定したとき、
2年の乾が声をかけてくる。
「なにしてんの? 仲良く壁に耳なんて当てちゃって。」
「む、虫がいるんですよ。壁に中に、たくさん!」
「まあまあ、落ち着いて。そんなに必死になられたらオレ、困っちゃうよ。
こう、思わず抱き寄せて慰めに……。」
「んん! 乾くん、不純異性交遊はだめだよ。」
止めに入った村崎に、こんなの挨拶だしカワイイ女の子への礼儀だと
なんでもないことのように返した乾は、結奈たちを送っていこうかと言い出すが、結奈は断る。
(目つきがやらしいよ~。絶対になんか変なこと考えてる、この人)
乾が立ち去った後、結奈たちは村崎に送られて帰ることにした。
291 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/05(水) 23:12:53 ID:??? [692回発言]
次の日、虫が異常発生したため、校内では1日中消毒活動が行われることなり
生徒たちは体育館や武道場に待機することになった。
結奈と香澄は万が一に備え、村崎と一緒にいるよう飼葉から指示されたため
こっそりと他の生徒たちが待機している場所から抜け出し、保健室にいた。
するとそこへクモが現れる。村崎が作った銃型の殺虫剤でクモを退治するが
今度は普通のクモではない、業羅らしきクモまでが現れる。
「戦うしかないか。桐沢さん、私の側を離れないように!」
村崎とクモを倒した後、生徒たちが騒いでる声が聞こえてくる。
「……まずい。もしかしてこのクモはここだけでなく、校内全体に現れたのか?」
「皆を助けないと! 浜崎さんや衣本さんたちじゃこのクモに対抗できない!」
「でも、どうやって? 殺虫剤はこれだけしかないんでしょう?」
「いや、昨日使っていたものもある。しかし、これだけでは、たかが知れてるな。」
困った二人に対して、香澄が坂下の名前を挙げた。
昨日クモを射ったときに、なにかを知ってそうな雰囲気だったじゃない、と。
坂下を捜しにいこうとする結奈を危険だからと村崎が止めるが
保健室に助けを求めてくる人がきっといる、だから先生はここにいるべきだと説き伏せ
香澄のことを頼むと、結奈は保健室を出た。
坂下を捜してる結奈のところへ香澄が駆けつけてくる。
「どうして保健室から出てきたの! 危ないじゃない!」
「わかってる! けど、結奈に教えなくちゃいけないことがあって!」
香澄は、さっき保健室に来た人が、弓を持った坂下が
乾を追うために屋上に向かったのを見たという話をする。
なぜ坂下先輩は乾先輩を?
事情が分からない結奈だったが、香澄と一緒に屋上へ行くことにした。
結奈たちが屋上へ行くと、乾を弓で狙う坂下の姿があった。
結奈からその行動の理由を聞かれた坂下は、乾が虫騒動の犯人だと答える。
自分がある女子生徒を捕らえて、手首に食らいつくところを坂下が見ていたと知った乾は
言い逃れるのをやめて、開き直った。
「あの女は、食事っスよ、食事。オレ、普通のメシじゃ満足できないんスよ。
オレが操ってるクモたちと同じで人間の血が、一番美味しく感じるんスよねぇ。
いやー、まいっちまう。」
「食事って、そんな! 人間なんですよ、同じ!」
「べーつーに。人間なんていくらでもいるじゃん。
ひとりぐらい減ったって問題ないっしょ。」
「……まともな思考を期待しないほうがよさそうだな。」
この後は「蜘蛛の巣ルートと」ほとんど同じ。
(ちなみに学園中に現れたクモは、操っていた乾がいなくなったことでどこかに消え去った)
五章終了
最終更新:2011年05月15日 01:40