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転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/08(土) 11:43:42 ID:??? [692回発言]
七章 伏姫
それから数日間、食事も着替えもする気になれず、ずるずると学校を休んでいた結奈のもとへ
風邪は治ったかと心配した香澄がやってくる。数日振りに香澄と一緒に学校に行くことにした結奈は
ずっと学校を休んでいた彼女を気にかけて、迎えに来た坂下と川瀬に通学路で会う。
八房は封印されても、あかねの主などの敵の正体はわからないままで心配だし
八房が消えたからといって縁がなくなったわけじゃない、
姫と犬士としての関係が終わっても、友人として付き合っていくことは可能だろうと言う。
その日の放課後、犬士たちが集まり、封印後の状況を報告しあう。
八房を封印してから、学園とその周辺で起きていた妙な事件はぴたりと止み
行方不明だった藤岡、三船、乾たちも意識不明とはいえ、一応生きた状態で発見されることが分かるが
あかねの行方だけは分からない。
事情を知ってるだろう塚野もだんまりを決め込み、何も話そうとしなかった。
そして話題は、封印の日以来の疑念「伏姫は結奈ではなく香澄ではないのか」に。
ペンダントを代々受け継いできた里見家の子孫であり、
犬士たちの痣を見つけて覚醒させてきたのは結奈だが
ペンダントを光らせ、八房を封印したの香澄。一体どちらが伏姫なのか
八房を封印したんだから、どっちが伏姫でもいいだろと言う他の犬士に対して
飼葉は、一番最初になにかを間違えた気がする、
その間違いは僕の犯したものかもしれないんだと拘る。
そして飼葉は結奈たちの出生になにか秘密があるのではと睨んで
海外にいる香澄の両親に連絡し、香澄の母、和歌子が学園を訪れる。
結奈と香澄が和歌子が待っている校長室へ行くと、和歌子は八犬伝に関わる重要な話をするから
犬士たちもここに呼んで欲しいと告げる。
犬士たちも校長室にやってきた後、和歌子は今まで隠してきた真実を話し出す。
それは香澄こそ里見家の血を受け継ぐ桐沢夫妻の娘で、
結奈は八尋家の娘だというものだった。
歴史学者だった桐沢夫妻は、里見家の血筋に生まれた女子が
伏姫の生まれ変わりである可能性があることを知り、学術的な好奇心で
生まれたばかりの娘に代々受け継いできたペンダントを触れさせる。
ところが、ペンダントは微かながらも光り出し、自分たちの子供が伏姫だと判明する。
伏姫、八房、八犬士…それらのことが伝承ではなく本当のことだと分かった二人は
将来自分たちの子供が命の危険にさらされる可能性が高いことに動揺し、
同時期に生まれた友人の八尋夫妻の娘と入れ替えてしまった。
罪悪感に耐えれなくなった桐沢夫妻は、結奈と香澄が小学校を卒業した直後に、
そのことを友人夫婦に告白するが、まだ幼い結奈と香澄にそんなことを説明できるはずもなく
四人でじっくり話し合った結果、今まで通りの生活を続けて
少女たちが高校を卒業するまでこのことは黙っていようと決めたと明かす。
私は、香澄の身代わりだったの? 伏姫の代わりに危険な目にあうための…。
それなのに、八房を封印しようとあんなに必死になってたんだ…
真実のショックと、自分の心情よりも、事実や使命を優先させる飼葉の冷たい言葉に傷ついた結奈は
香澄にペンダントを無理やり渡すと、校長室から逃げ出した。
屋上へ向かった結奈を、飼葉が追いかけてくる。
勝手に八尋夫妻に連絡してすまなかった、まさかこんな事情が隠されてたなんて思ってもみなかった。
使命も大事だけど、君の気持ちに配慮すべきだったと謝罪する。
そして結奈に対して芽生えはじめた特別な感情を言い表そうとするが
不用意な言葉まで一緒に言ったため、結奈をまたも傷つけてしまう。
最終更新:2011年05月15日 01:44