303 :
転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/08(土) 11:48:20 ID:??? [692回発言]
九章 八房、解き放たれる
目を覚ました結奈は自分が八房が封印されていた学園の地下の社にいることに気づく。
手足を縛られて身動きのできない彼女の前に、見知った人物が現れた。
矢尾春輔、彼は自分が結奈をここに連れてくるよう命じたのだと言い出す。
矢尾先輩があかねちゃんの主…?
信じられない結奈に、詳しいことは最上のタイミングで明かしますよと言うと
矢尾はどこかへ行ってしまう。
一方、行方不明になった結奈と塚野を心配する香澄や犬士たちの前に
あかねが姿を見せ、結奈を学園の地下の社に捕らえていることを教えに来る。
わざわざ効率の悪い手段を選ぶ敵を変に思いながらも、香澄と犬士たちは結奈救出に向かった。
社に到着した香澄たちから、なぜ結奈をさらったかと問われた矢尾は
もちろん八房を復活させるためだと答え、八犬士の本当の伝承を語り出す。
灯如尼が行った封印というのは、伏姫の首飾りへと流れ込んだ八房の恨みの力を八つに分け、
全国各地の強靭な精神を持つ八人の人間の中に封じ込めることだった。
恨みの力は消して消えることなく、転生のたびに受け継がれる…
八犬士とは、八房の恨みの力を宿らせた人間のことだった。
全国に散らばった犬士を集めて、伏姫の首飾りを使い
伏姫の魂を持つ人間を介して八房に戻せば、八房を復活させることができる。
つまり八犬士とは、八房を復活させないために決して集まってはいけない存在のこと。
集ってはいけないことも知らずに、
仲間だなんだと犬士集めに一生懸命になっていた飼葉らを嘲笑する矢尾。
飼葉は知らず知らずのうちに、八房復活の手助けをしていたのだった。
話終えた矢尾は、結奈を人質にして、全ては貴方次第だと香澄に迫る。
結奈を犠牲になんかできない。迷うことなく結奈を選んだ香澄は
矢尾の指示する通り、復活の儀式を執り行なうことになった。
儀式が進行し、自分たちの中に宿る恨みの力が八房に戻っていったことで
次々に倒れていく犬士たち。そんな中で、飼葉は苦しみながらも
君の願いはなんだ、僕には春輔がそんなに不満を抱えてるのかわからないと矢尾に問いかける。
矢尾は、全てにおいて万珠に及ばなかった
だから万珠に勝てる力が欲しいと願った、八房の恨みの力を手に入れば、誰にも負けることはないと答える。
そして彼が願った通り、ついに八房が復活してしまう。
ところが矢尾の思惑とは裏腹に、八房は矢尾に恨みの力を与えるどころか、襲ってくる。
予想のしてなかった事態に矢尾が困惑してると、その疑問に答える声が返ってくる。
「八房は人間を恨んでいるんだぞ、手を貸すと思うか?」
304 : 転生八犬士封魔録 ◆l1l6Ur354A : : 2006/07/08(土) 11:49:08 ID:??? [692回発言]
現れたのは、校長の国枝妙子だった。国枝は、自分の本当の名前が妙椿であること、
お前は八犬士を操っていたつもりだが、実際には私の手のひらで踊らされたに過ぎないと矢尾に告げる。
妙椿? どうして校長が矢尾先輩を?
事情が分からず、二人の間で交わされる会話の内容が理解できない結奈。
そのとき、暴れ出した八房の力で、地下にあった社が地上に出て校舎が崩壊する。
結奈、香澄、犬士らは校舎の崩壊に巻き込まれることもなく無事だったが、矢尾とあかねの姿は見当たらなかった。
八房に力をほとんど取られて業羅を倒すのも一苦労の彼らを、新たな業羅が追いつめる。
その状況を、香澄が伏姫のペンダントと伏姫の魂の力を使い
香澄の家へ瞬間移動するという形で救うが、大きな力を使った香澄は倒れてしまった。
とりあえず香澄を休ませて、結奈や犬士たちも香澄の家で待機することになる。
夜中にリビングにやってきた結奈は、考え事をしていた飼葉と遭遇する。
考えがまとまった、そう言った飼葉の口から次に出た言葉は
君はもうこれ以上、この事件に関わってはいけない、逃げて欲しいというものだった。
君がこのまま関わり続ければ、命の危険もある。
取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。
だが結奈は、いくら危険を訴えられても
自分だけが逃げることなんて出来ないと飼葉の頼みを拒否する。
どうしても承諾しない結奈に、お願いだから黙って逃げて欲しい。
僕から言えるのはそれだけだと、最後に告げて、飼葉はそこから立ち去った。
その日の夜、結奈はある夢を見た。
暴走した村人たちに伏姫が殺されて、妻を失った怒りと悲しみで暴れる八房を
姫の遺志を継いだ灯如尼が恨みの力を八つに分けて、封印する光景。
そして、八房の恨みの力が再び集まることのないよう
恨みの力を宿した八人の人間にも封印を施すため、灯如尼が八犬士を探す旅に出るところを…。
最終更新:2011年05月15日 01:45