「ねえねえあや」
「……なんだ、紗夜?」
「だんれぼって、なにをきてけばいいのかな」
だんれぼ? あぁ、ダンスダンスレボリューションのことか。それにしても、紗夜が目的に合わせて服装を変えようとするとは珍しい。
「ちょっといいか?」
「どうぞー」
そう紗夜が言うと、ふわっと、ジェットコースターのGがかかるような感覚がして、身体の意識がやってくる。こうやって紗夜と体を共有している。なぜかと言われても気がついたらこうだったし、やり方を教えろと言われても「考えるな、感じろ」以外のアドバイスはできない。
紗夜のスマホを借りて、実情を調べてみることにする。ふんふん……。
「初めのうちは特に気にすることはないと、このブログには書いてあるが……」
本当のことを言えば、防犯上の観点からジーンズとかにして欲しいのだが。
「えっとね、がちでやるやつ」
「あぁ……」
紗夜の音ゲーガチ志向はどこから来たのだろうか。紗夜と基本的には同じものを見ているはずなのだが、これだけはどうにも分からない。
「本格的な話なら、それこそ角田に聞いた方がいいんじゃないか?」
「あー、そうかも」
「……もう少し自分の頭で考えような」
「あやがいるからだいじょうぶだよー」
……実際確かにそうなので困るのだ。一般的には兄弟姉妹が依存し合うのは、一人立ちしたときにどうするんだ、と言われるが、私たちの場合、このまま私が紗夜の体に残るとすれば全くの無問題。ああ、一生甘やかしてしまいそう。
「……あれ、さや、めいさんのらいん、しらなかったかも」
「……確かにそうだな」
そもそも、今日は角田のやつがどうしてもDDRを布教したいらしく、呼ばれているのだが、なぜその時に連絡先を交換しようとしなかったのか。あいつも紗夜も何も考えていなそうだ。
「ふく、どうしよう……」
「無難に動きやすい格好で良いんじゃないか?」
「たいいくぎとか?」
「それは恥的に良くないだろ……」
「むずかしいねー」
「もういい、私が選ぶ」
「わーい」
かくして、紗夜は私なしに生きられなくなっていくのだ。どうにかしろ、私。
「……なんだ、紗夜?」
「だんれぼって、なにをきてけばいいのかな」
だんれぼ? あぁ、ダンスダンスレボリューションのことか。それにしても、紗夜が目的に合わせて服装を変えようとするとは珍しい。
「ちょっといいか?」
「どうぞー」
そう紗夜が言うと、ふわっと、ジェットコースターのGがかかるような感覚がして、身体の意識がやってくる。こうやって紗夜と体を共有している。なぜかと言われても気がついたらこうだったし、やり方を教えろと言われても「考えるな、感じろ」以外のアドバイスはできない。
紗夜のスマホを借りて、実情を調べてみることにする。ふんふん……。
「初めのうちは特に気にすることはないと、このブログには書いてあるが……」
本当のことを言えば、防犯上の観点からジーンズとかにして欲しいのだが。
「えっとね、がちでやるやつ」
「あぁ……」
紗夜の音ゲーガチ志向はどこから来たのだろうか。紗夜と基本的には同じものを見ているはずなのだが、これだけはどうにも分からない。
「本格的な話なら、それこそ角田に聞いた方がいいんじゃないか?」
「あー、そうかも」
「……もう少し自分の頭で考えような」
「あやがいるからだいじょうぶだよー」
……実際確かにそうなので困るのだ。一般的には兄弟姉妹が依存し合うのは、一人立ちしたときにどうするんだ、と言われるが、私たちの場合、このまま私が紗夜の体に残るとすれば全くの無問題。ああ、一生甘やかしてしまいそう。
「……あれ、さや、めいさんのらいん、しらなかったかも」
「……確かにそうだな」
そもそも、今日は角田のやつがどうしてもDDRを布教したいらしく、呼ばれているのだが、なぜその時に連絡先を交換しようとしなかったのか。あいつも紗夜も何も考えていなそうだ。
「ふく、どうしよう……」
「無難に動きやすい格好で良いんじゃないか?」
「たいいくぎとか?」
「それは恥的に良くないだろ……」
「むずかしいねー」
「もういい、私が選ぶ」
「わーい」
かくして、紗夜は私なしに生きられなくなっていくのだ。どうにかしろ、私。