「世は聖夜ムードみたいだね」
「そうだね」
「まあ、だからどうというわけではないんだが」
じゃあ言うな。……と紗夜の体の奥底から思った(物理だ)。
私には口出しする権利はないし義理もないから言わないが、なぜかクリスマスの街を歩き続けている。特に行き先を話しているようすはない。
「くりすますはおとこのひととあそぶひらしいよ」
「間違ってはないけど語弊があるな」
「ふーかは?」
「今キミと歩いてる時点で浮いた話はないことは明白だろう」
「ふーかってかこまれてそうなんだって」
「それ誰が言ってたんだい?」
「ゆみ」
「あの子は純粋無垢な紗夜君に何を教えているんだ」
ホントだよ。あいつは舌に毒ガエルでも飼ってるんだろうか? マジでそのうち蹴飛ばすことになりそうだ。
「まあ囲いがいた時期がないわけではないんだが……」
「そうなの? ほんとだったらおしえてって、ゆみいわれてたから、こんどおしえよう」
『教えなくていいぞ』
「そうなの、あや?」
悪影響の塊か、あの女。
「まあいずれ、居心地の良いものではないよ。というか誰も彼も私ほど上手くはなかったしね」
……あまり私は界隈には詳しくないが、囲いってあまり上手くないけど楽しそうな女子プレイヤーをもてはやす奴らじゃなかったのか? この場合単に上手さに牽かれてるだけな気がするんだが。
「へえ、そうなんだね。 さやはかこまれたこと、ないよ。ぐるこす、あんまりひといないから」
「うーん、なるほどなぁ」
違うぞ紗夜、囲いが来たりしても私が追い払ってるだけだ。中島も納得するな。……寂しかったんだったら私がすまなかった。
……嫌な気配を背後に感じた。
「おいおい姉ちゃんたちよぉ、ちょっと今日うちらと遊ばね?」
「うわ林良い子ら見つけたじゃん、めっちゃかわいい」
「しかもめっちゃ暇そうwww」
うわぁ……、陽キャになりきれないチンピラだ。 しかも気持ち悪い。 なんでモテないか来年まで考えた方が良いと思う。
「別に暇ではないのだけど」
「じゃあ今からどこいくの? 付き合うよ」
「おー林積極的ぃ」
(……あや?)
あー、そうだよな、分かってる。
(代わるぞ)
(おーけー)
急に重力を感じ始める。紗夜の体を使わせてもらっている証拠だ。
「……貴様、あまり調子に乗るな」
「は? 急に何よ、キレちゃった感じ?」
「むしろそれに気づいてないならとんだ頓珍漢だな」
「……!? マジでなんだよ!?」
「なんだと思う?」
「うるせえ!」
そういうと男は殴りかかってきた。よし。
軽く拳を握って、後ろに大きく振りかぶってから腹に食らわす。
「たっ!?」
そう短く叫んで往来に倒れる。
「「林!?」」
「愛夜君、すまないね……」
「別に貴様のためじゃない、おまけだ。さっさと行くぞ」
「……そうだね」
『あや、ありがとー』
「紗夜もいちいち感謝しなくていい」
「そうだね」
「まあ、だからどうというわけではないんだが」
じゃあ言うな。……と紗夜の体の奥底から思った(物理だ)。
私には口出しする権利はないし義理もないから言わないが、なぜかクリスマスの街を歩き続けている。特に行き先を話しているようすはない。
「くりすますはおとこのひととあそぶひらしいよ」
「間違ってはないけど語弊があるな」
「ふーかは?」
「今キミと歩いてる時点で浮いた話はないことは明白だろう」
「ふーかってかこまれてそうなんだって」
「それ誰が言ってたんだい?」
「ゆみ」
「あの子は純粋無垢な紗夜君に何を教えているんだ」
ホントだよ。あいつは舌に毒ガエルでも飼ってるんだろうか? マジでそのうち蹴飛ばすことになりそうだ。
「まあ囲いがいた時期がないわけではないんだが……」
「そうなの? ほんとだったらおしえてって、ゆみいわれてたから、こんどおしえよう」
『教えなくていいぞ』
「そうなの、あや?」
悪影響の塊か、あの女。
「まあいずれ、居心地の良いものではないよ。というか誰も彼も私ほど上手くはなかったしね」
……あまり私は界隈には詳しくないが、囲いってあまり上手くないけど楽しそうな女子プレイヤーをもてはやす奴らじゃなかったのか? この場合単に上手さに牽かれてるだけな気がするんだが。
「へえ、そうなんだね。 さやはかこまれたこと、ないよ。ぐるこす、あんまりひといないから」
「うーん、なるほどなぁ」
違うぞ紗夜、囲いが来たりしても私が追い払ってるだけだ。中島も納得するな。……寂しかったんだったら私がすまなかった。
……嫌な気配を背後に感じた。
「おいおい姉ちゃんたちよぉ、ちょっと今日うちらと遊ばね?」
「うわ林良い子ら見つけたじゃん、めっちゃかわいい」
「しかもめっちゃ暇そうwww」
うわぁ……、陽キャになりきれないチンピラだ。 しかも気持ち悪い。 なんでモテないか来年まで考えた方が良いと思う。
「別に暇ではないのだけど」
「じゃあ今からどこいくの? 付き合うよ」
「おー林積極的ぃ」
(……あや?)
あー、そうだよな、分かってる。
(代わるぞ)
(おーけー)
急に重力を感じ始める。紗夜の体を使わせてもらっている証拠だ。
「……貴様、あまり調子に乗るな」
「は? 急に何よ、キレちゃった感じ?」
「むしろそれに気づいてないならとんだ頓珍漢だな」
「……!? マジでなんだよ!?」
「なんだと思う?」
「うるせえ!」
そういうと男は殴りかかってきた。よし。
軽く拳を握って、後ろに大きく振りかぶってから腹に食らわす。
「たっ!?」
そう短く叫んで往来に倒れる。
「「林!?」」
「愛夜君、すまないね……」
「別に貴様のためじゃない、おまけだ。さっさと行くぞ」
「……そうだね」
『あや、ありがとー』
「紗夜もいちいち感謝しなくていい」
「でもこわかったねー」
紗夜に体を返して、相も変わらず街を歩いている。
「囲いなんて良いもんじゃないだろう?」
「うーん……、でもこういうのじゃなくてふつうにあそぶともだちはほしいなぁ」
「私達じゃだめなのかい?」
「ぐるこすやってないもん」
「確かに」
前々から疑問なんだがなんでこいつら仲が良いのだろうか。やってるゲームは全く別なのに。
「お、ここは」
「ついた?」
「一周してゲーセンに帰ってきたね」
なんでだよ。
「じゃあ、たまにはグルコスでも触ってみようか」
「ほんと? うれしい!」
……とりあえず分かったことは、こいつらにクリスマスは関係ないってことだ。
紗夜に体を返して、相も変わらず街を歩いている。
「囲いなんて良いもんじゃないだろう?」
「うーん……、でもこういうのじゃなくてふつうにあそぶともだちはほしいなぁ」
「私達じゃだめなのかい?」
「ぐるこすやってないもん」
「確かに」
前々から疑問なんだがなんでこいつら仲が良いのだろうか。やってるゲームは全く別なのに。
「お、ここは」
「ついた?」
「一周してゲーセンに帰ってきたね」
なんでだよ。
「じゃあ、たまにはグルコスでも触ってみようか」
「ほんと? うれしい!」
……とりあえず分かったことは、こいつらにクリスマスは関係ないってことだ。