「……綺麗ですわね」
「……そうだね」
私達は街のイルミネーションに魅せられる。本当に綺麗……!
「ねえあかり?」
「何、花音?」
「手、繋いでいいですの?」
「……いいよ」
花音のもこもこな手が私の方に伸びて、私の手袋を掴む。少し、距離を感じるけど、さっきよりはぐっと近い。
「この灯り、わたくしたちのものにできたらいいんですのに」
「何それ。私だけじゃなくて他のものも独占したいの?」
よくばりさんだなぁ。そう呟きながら、ぎゅっと手を握る。……私も大概かもしれない。
「……!」
「どうしたの、花音」
「あの男女お二人、キス、されましたの」
「……!」
いちいち伝えたってことは。……。え。
「そ、その……それはなんか恥ずかしいというか……」
「まだ何もいってませんわよ?」
「でも言うしするじゃん!」
「それはそうですの」
「……もう!」
……で、でも、こんな道でしてもいいのかな? いや、そうしている間にも、向かい側にも。……うーん。そう悩んでいると
「ん~……」
花音は目をつぶって、顔を私の方に突き出した。
「え、……ええ! 私からするの!?」
「む~……」
「もうはっきりしてよ!」
「……じゃあ、して?」
急に敬語をやめて、ぱっちり目を開けて言う。……綺麗。
「……うん」
そういうと、花音はにっこりうなずいて、そのまま目をつぶる。
「……そうだね」
私達は街のイルミネーションに魅せられる。本当に綺麗……!
「ねえあかり?」
「何、花音?」
「手、繋いでいいですの?」
「……いいよ」
花音のもこもこな手が私の方に伸びて、私の手袋を掴む。少し、距離を感じるけど、さっきよりはぐっと近い。
「この灯り、わたくしたちのものにできたらいいんですのに」
「何それ。私だけじゃなくて他のものも独占したいの?」
よくばりさんだなぁ。そう呟きながら、ぎゅっと手を握る。……私も大概かもしれない。
「……!」
「どうしたの、花音」
「あの男女お二人、キス、されましたの」
「……!」
いちいち伝えたってことは。……。え。
「そ、その……それはなんか恥ずかしいというか……」
「まだ何もいってませんわよ?」
「でも言うしするじゃん!」
「それはそうですの」
「……もう!」
……で、でも、こんな道でしてもいいのかな? いや、そうしている間にも、向かい側にも。……うーん。そう悩んでいると
「ん~……」
花音は目をつぶって、顔を私の方に突き出した。
「え、……ええ! 私からするの!?」
「む~……」
「もうはっきりしてよ!」
「……じゃあ、して?」
急に敬語をやめて、ぱっちり目を開けて言う。……綺麗。
「……うん」
そういうと、花音はにっこりうなずいて、そのまま目をつぶる。
「「…………っ」」
体のわずかな部分で、彼女と触れる。頬は少し熱いけれど、それは私だけのものじゃない。唇の感触は、思っていたよりも、柔らかくて、温かかった。
街はいっそう煌めく。本来あるべき意味ではないかもしれないけど、間違いなく、クリスマスの魔法、というやつな気がする。