「りんちゃん、あけましておめでとう!」
「あけましておめでとう、あかり」
1月8日。年が明けて、学校の初登校日。メールなんかはしていたけれど、実際にあかりと会うのは二週間ぶりということになる。……ちゃんと会えて良かった。
「りんちゃんはちゃんと宿題終わってる?」
「……それは当たり前」
「あはは、そうだよね、安心した」
「あかりこそ終わったの?」
「うん、私も終わってる」
「私たち優等生だね」
「あはは……、自分で言っちゃう? それ」
何気ない会話をする。そんな会話に私は救われる。ずっと家で過ごす二週間は……居づらかったから……。
「あ、そういえば」
「……? どうしたの」
「今日、りんちゃんの誕生日だよね」
「あー……、そうだった」
「えー、なんで本人が忘れかけてるのー?」
「忘れてないよ、覚えてた」
「またまた~」
……あかりが私の誕生日を覚えててくれてた。たっまそれだけのことで、私は他の人の何倍も喜んでいる。恥ずかしくて、声には出せないけど、きっと顔には出ている。……なんせ、みんな忙しくて、今日まだ誰にも祝ってもらってなかった。
「で。良い子のりんちゃんは何が欲しいのかな? ……なんて」
「えっ?」
「本当は今渡したかったんだけど、りんちゃんの欲しいもの、あんまり分からなくて……」
「あー……」
わかるわけない。私にもわからないからだ。昔から欲がないというか……、何かに興味を持つことがないというか。……興味を持っているものを強いてあげるなら……。……、あかり? ……あかりだ。うん。私の興味あるものってあかりだ。……どうするんだそんなこと。
「……私?」
「えっ」
「今、あかりって言わなかった?」
……あーーーーーー。
「言った……」
声に出してるなんて、とんだまぬけだ。
「うーん、困っちゃうなぁ……あはは」
「忘れて! 忘れてよ!」
「うーん、……じゃあ、とりあえず私の家くる?」
どうしてそうなった? ……あー、あかりといたいって解釈してくれたのかな。……恥ずかしい。まあ、そうだったとしても、私の心はひとつ。
「……行く」
「了解、放課後ね……といっても普通にまたしゃべるだろうけど」
「そういえば、まだ朝だったね」
「私たち早とちりだね、あはは……、優等生なんかじゃないや」
「確かにね」
「あけましておめでとう、あかり」
1月8日。年が明けて、学校の初登校日。メールなんかはしていたけれど、実際にあかりと会うのは二週間ぶりということになる。……ちゃんと会えて良かった。
「りんちゃんはちゃんと宿題終わってる?」
「……それは当たり前」
「あはは、そうだよね、安心した」
「あかりこそ終わったの?」
「うん、私も終わってる」
「私たち優等生だね」
「あはは……、自分で言っちゃう? それ」
何気ない会話をする。そんな会話に私は救われる。ずっと家で過ごす二週間は……居づらかったから……。
「あ、そういえば」
「……? どうしたの」
「今日、りんちゃんの誕生日だよね」
「あー……、そうだった」
「えー、なんで本人が忘れかけてるのー?」
「忘れてないよ、覚えてた」
「またまた~」
……あかりが私の誕生日を覚えててくれてた。たっまそれだけのことで、私は他の人の何倍も喜んでいる。恥ずかしくて、声には出せないけど、きっと顔には出ている。……なんせ、みんな忙しくて、今日まだ誰にも祝ってもらってなかった。
「で。良い子のりんちゃんは何が欲しいのかな? ……なんて」
「えっ?」
「本当は今渡したかったんだけど、りんちゃんの欲しいもの、あんまり分からなくて……」
「あー……」
わかるわけない。私にもわからないからだ。昔から欲がないというか……、何かに興味を持つことがないというか。……興味を持っているものを強いてあげるなら……。……、あかり? ……あかりだ。うん。私の興味あるものってあかりだ。……どうするんだそんなこと。
「……私?」
「えっ」
「今、あかりって言わなかった?」
……あーーーーーー。
「言った……」
声に出してるなんて、とんだまぬけだ。
「うーん、困っちゃうなぁ……あはは」
「忘れて! 忘れてよ!」
「うーん、……じゃあ、とりあえず私の家くる?」
どうしてそうなった? ……あー、あかりといたいって解釈してくれたのかな。……恥ずかしい。まあ、そうだったとしても、私の心はひとつ。
「……行く」
「了解、放課後ね……といっても普通にまたしゃべるだろうけど」
「そういえば、まだ朝だったね」
「私たち早とちりだね、あはは……、優等生なんかじゃないや」
「確かにね」
放課後。
「ただいまー」
「あ、姉ちゃんおかえ……り」
「……おじゃまします」
和田家におじゃましたらいきなり弟さんがいた。これはなかなか気まずい。
「前も見た姉ちゃんの友達じゃん」
「りんちゃんだよ、そろそろ覚えても良いんじゃない?」
「別にいいよ」
「はいはいそうですかー」
そうあかりが弟さんを軽くあしらうと。
「あ、……ごめんね、案内する」
「う、うん」
そう答える前に、あかりは部屋の方へと進む。……。……多分、弟さんはあまり私のことが好きじゃないな。もし私に大切な姉がいて、姉といつも遊んでいる友達がいたら、その人を嫌いになるだろう。……自分でもめんどくさい性格をしているな、と思う。
「ただいまー」
「あ、姉ちゃんおかえ……り」
「……おじゃまします」
和田家におじゃましたらいきなり弟さんがいた。これはなかなか気まずい。
「前も見た姉ちゃんの友達じゃん」
「りんちゃんだよ、そろそろ覚えても良いんじゃない?」
「別にいいよ」
「はいはいそうですかー」
そうあかりが弟さんを軽くあしらうと。
「あ、……ごめんね、案内する」
「う、うん」
そう答える前に、あかりは部屋の方へと進む。……。……多分、弟さんはあまり私のことが好きじゃないな。もし私に大切な姉がいて、姉といつも遊んでいる友達がいたら、その人を嫌いになるだろう。……自分でもめんどくさい性格をしているな、と思う。
「ちょっと待っててね、たしかジュースあったから……」
私を部屋に連れていくや否や、飲み物の準備をしにキッチンに向かっていった。……一人。
床には相変わらず無造作に太鼓型のコントローラーが転がっている。……うん、あかりの部屋。
「お待たせ。……どうしたの?」
「いや、あかりの部屋だなーって」
「あはは……何それ。しかも、……りんちゃん、家来るのもう何回目だっけ? そろそろ慣れて欲しいものですね」
「それは申し訳ありませんでした……」
「別に謝らなくていいよ……」
……うーん、微妙な空気になってしまった。……人の家となると、やっぱり少しかしこまってしまう。……うう。
「で。……何しようか?」
「……何も考えてなかったね」
「……何にもできなくてごめんね、りんちゃん」
「……え」
「りんちゃんのこと良く分かってあげられてないよね、私。 プレゼントだって、なんも考えられなかったし……」
「そんなこと言わないで」
「りんちゃん……?」
「いてくれるだけでいいの。あかりが、その……、友達でいてくれるだけで良いから」
「……りんちゃん」
……すごく恥ずかしい。けど、それもあかりは受け止めてくれる。……本当にありがたい。
「……っと、それはそうと何しようか?」
「……太鼓とか?」
「私の好きなのでいいの?」
「ううん、私も好きだから」
「それは嬉しいなー」
私を部屋に連れていくや否や、飲み物の準備をしにキッチンに向かっていった。……一人。
床には相変わらず無造作に太鼓型のコントローラーが転がっている。……うん、あかりの部屋。
「お待たせ。……どうしたの?」
「いや、あかりの部屋だなーって」
「あはは……何それ。しかも、……りんちゃん、家来るのもう何回目だっけ? そろそろ慣れて欲しいものですね」
「それは申し訳ありませんでした……」
「別に謝らなくていいよ……」
……うーん、微妙な空気になってしまった。……人の家となると、やっぱり少しかしこまってしまう。……うう。
「で。……何しようか?」
「……何も考えてなかったね」
「……何にもできなくてごめんね、りんちゃん」
「……え」
「りんちゃんのこと良く分かってあげられてないよね、私。 プレゼントだって、なんも考えられなかったし……」
「そんなこと言わないで」
「りんちゃん……?」
「いてくれるだけでいいの。あかりが、その……、友達でいてくれるだけで良いから」
「……りんちゃん」
……すごく恥ずかしい。けど、それもあかりは受け止めてくれる。……本当にありがたい。
「……っと、それはそうと何しようか?」
「……太鼓とか?」
「私の好きなのでいいの?」
「ううん、私も好きだから」
「それは嬉しいなー」
あかりはいてくれる。あかりはあそんでくれる。あかりはやさしくしてくれる。そんな日だまりのようなあかりが……好きなんだ。