ミカの前回のあらすじ
「ゲームセンターにトラウマを持っていたあかりんこと和田あかり。ひょんなことから、maimaiプレイヤーのお嬢様、かののんに誘われて音ゲー部に参加し、チュウニズムの神ふーかや、GROOVE COASTERの天才肌なプレイヤーさやちん、そしてシンクロニカを楽しむあたし村崎ミカと出会った!」
「ゲームセンターにトラウマを持っていたあかりんこと和田あかり。ひょんなことから、maimaiプレイヤーのお嬢様、かののんに誘われて音ゲー部に参加し、チュウニズムの神ふーかや、GROOVE COASTERの天才肌なプレイヤーさやちん、そしてシンクロニカを楽しむあたし村崎ミカと出会った!」
「かののんが、maimaiを、やるぞー!」
最初に叫んだのは、シンクロニカが好きな村崎ミカさんだ。
「うぃず、しるくのてぶくろぉ」
次にあどけなく声をあげたのは、GROOVE COASTERのプレイ中に人格が変わる来栖紗夜さん。
「どこまで影響してくるのか、楽しみだね」
最後に参謀的台詞を発したのは、チュウニズムが天才的にうまい中島風香さん。
そして、なんだか強引に連れ去られてやってきた私、和田あかり。
そして、これからmaimaiをプレイするのは、お嬢様で音ゲー部の部長、米原花音ちゃん。
音ゲー部というのは、音楽ゲーム五機種を買い揃えた、花音ちゃんの家の遊戯室で行う活動で、学校からはまだ非公認らしい。
「さて、かののん選手、どんな曲をプレイするのでしょーか!おーっと、ゲーム&バラエティフォルダを開いた!解説のふーかさん、こちら、どう思われますかっ?」
「そうだね、これは初めて和田くんに見せるプレイであるため、得意曲である『FLOWER』を選択するのではないだろうか」
FLOWER……?多分太鼓の達人にもあったと思うけど……?
そんなことを思いながらも、花音ちゃんはフォルダを進めていく。
「おーっとやっぱりFLOWERだーっ!」
「貴女たち少しお黙りくださいまし!」
二人の実況と解説が止められてしまった。
「まあ、プレイするのは確かにFLOWERですけど」
「かのん、『MASTER』、やるのぉ?」
来栖さんが舌足らずな口調で尋ねる。
「いえ、流石に今はやめておきますわ、紗夜様。一度CLEARした譜面とはいえ、ウォーミングアップ無しでやるのはキツいですし」
「では米原くん、今日は『EXPERT』でプレイするのかな?」
中島さんが確認する。
「そう致しますわ。たまにやるEXPERTほど良いものはありませんもの」
「出た!音ゲーあるある!」
突然村崎さんが声をあげた。
「え?村崎さん、何があるあるなの?」
「ミカで良いよ、あかりん。そんで、あかりんは、太鼓の達人だと、普段は『おに』をプレイする?」
「うん、まあ。あんまり難しいのはできないけど……」
「だからさ、たまに『むずかしい』が恋しくならない?」
「……あ、確かに。昔頑張ってた難易度をプレイするのは懐かしい気分になるかも」
「そう!つまりかののんは、今その感慨に触れているのだよ!」
「力説しているところ悪いのだが、そろそろ米原くんが始めたそうにしているよ」
そう言って中島さんは手のひらで花音ちゃんを指す。
「そうですわ。早くYOSHITAKA様を見たいんですの。さっさと始めますわよ!」
そう言うと、花音ちゃんはゲームをスタートした。
それはそうと、私は疑問を持ったので、一番博識そうな中島さんに質問することにした。
「あの……中島さん、YOSHITAKA様って……?」
「風香でいいよ、謙遜されるのも変だし」
「も、もしかして……同級生?」
「そうだよ?」
まじか。風香さんが同級生とか、信じられない。絶対先輩だと思っていた。
「そんなことより、上の画面を見て。MVが映っている」
確かに、今のプレイ状況の左にMVがが映っている。その中に、DJブースらしきところで踊っている男性がいる。
「あれがYOSHITAKA様なんですか?」
「DJ YOSHITAKA。KONAMIの音ゲーシリーズであるBEMANIの統括プロデューサーで、この曲の作曲者だ」
作曲者がMVに映ってるって、……斬新すぎる。
「まあ、何故かは知らないが、米原くんはあの曲と共にDJ YOSHITAKAも好きになってしまったらしい」
「それで、様って……」
「よっ!」
ん?花音ちゃんがプレイしながらいきなり大声を発した。
「しっ! た!か!」
「お!かののんの十八番だ!」
どういうことだ?
「文字ノーツだね」
どういうことだ?
「かのん、ここやるとき、いつもたのしそうだよねっ!」
それだけは分かる。
「FLOWERのEXPERT譜面には、スライドで『Y』『S』『T』『K』となぞらせるノーツがあるんだ。YOSHITAKAの頭文字をとっているわけだね」
画面は花音ちゃんの背中で見えていないけど、何となくわかった。maimaiは、プレイ者の背中で何をしているか分からなくなるから、本当に画面を見たかったら横から見るべきなんだけど……。
「でも、すごく楽しそう……」
「音ゲーなんて神経質にプレイしてはいけないんだよ。楽しんでプレイすることが一番だ」
『FULLCOMBO!』
可愛らしい女の子の声でアナウンスされる。
「どうですの!」
花音ちゃんが振り返って自慢げにこちらを見る。……花音ちゃんって普段クールなのにこういうところ可愛いな。
「す、……すごいね」
文字ノーツの下りが特に。
花音ちゃんはそれだけ聞いて満足したのか、さっさとリザルトを進めてしまった。
「花音ちゃん、リザルトは……見ないんだ?」
「あんまりちゃんとは見ませんわね。『ALL PERFECT』なんて狙ってたら気が狂ってしまいますもの」
「じゃあ、花音ちゃんはフルコン狙いでプレイしてるんだ?」
「それも少し違いますわ。狙えるときにだけ狙うだけですの。楽しくやっているうちにフルコンボできることもありますしね」
そう言って花音ちゃんはウインクする。
「かっこいい……!」
私は思わず口にしていた。
それに反して、花音ちゃんは、
「なっ!? 何を言っておりますの!?」
とはにかみながら叫び、手袋をした手で自分のほっぺをつついていた。
「そ、そんなことより、……誰か次の曲のリクエストはありませんの?」
「リクエスト! 『FUJIN Rumble』見たいっ!」
ピンと手を上げてミカが意見を出す。
「ぐるこすのきょく!さやも、かのんのふうじんらんぶる、みたい!」
「それなら、そう致しましょう」
どうやら曲が決まったらしい。
「FUJIN Rumbleか。GROOVE COASTERの曲だね。第一回天下一音ゲ祭の決勝曲として製作され、三機種に移植された曲だ。曲は好きだから、チュウニズムにも来てほしいと思っているのだけどね」
「行きますわよ!」
そう、風香さんが言っている間に、花音ちゃんがプレイを始めている。
「始まるよ!」
「ミカ様、それは『maimaiMURASAKI』ですわ」
なんか言っているが、それはそうと。
「風香さんこの曲、好きなんですか?」
「ああ。『COSIO』の曲は好きだ。この曲をやるためだけに他機種をやる位にはね。それに、私の好きな『Scarlet Lance』もCOSIOの曲だ」
「花音ちゃんのYOSHITAKA様みたいなものなのかな?」
「そこまで崇拝しているわけではないけども。敬愛はしているな。君も好きな作曲者はいるのかい?」
「えっと、『t+pazolite』が好きで……」
「ふむ。t+pazoliteか。可愛らしい曲調の中に少しばかりの妖しさがあるような、そんな曲を作る人だね」
へ、……へぇ。そんな風に曲の分析も出来るんだ。風香さん、やっぱり……すごい。
「まあ、そんなことはどうでも良いんだ。米原くんのプレイを見ようではないか」
そう風香さんに促され、私もゲーム画面を見る。……と。
「……あれ?」
「どうしたんだい?」
「この曲は、……MVが動かないんですね」
「まあ、正確には少し動いているが……、まあそうだね。maimaiでは、特にボカロ曲等に多いのだけど、背景が静止画の物もある。だからこそ、全てに背景映像が用意されている、シンクロニカやGROOVE COASTERはかなり評価できる」
へえ。色々あるんだな。
最初に叫んだのは、シンクロニカが好きな村崎ミカさんだ。
「うぃず、しるくのてぶくろぉ」
次にあどけなく声をあげたのは、GROOVE COASTERのプレイ中に人格が変わる来栖紗夜さん。
「どこまで影響してくるのか、楽しみだね」
最後に参謀的台詞を発したのは、チュウニズムが天才的にうまい中島風香さん。
そして、なんだか強引に連れ去られてやってきた私、和田あかり。
そして、これからmaimaiをプレイするのは、お嬢様で音ゲー部の部長、米原花音ちゃん。
音ゲー部というのは、音楽ゲーム五機種を買い揃えた、花音ちゃんの家の遊戯室で行う活動で、学校からはまだ非公認らしい。
「さて、かののん選手、どんな曲をプレイするのでしょーか!おーっと、ゲーム&バラエティフォルダを開いた!解説のふーかさん、こちら、どう思われますかっ?」
「そうだね、これは初めて和田くんに見せるプレイであるため、得意曲である『FLOWER』を選択するのではないだろうか」
FLOWER……?多分太鼓の達人にもあったと思うけど……?
そんなことを思いながらも、花音ちゃんはフォルダを進めていく。
「おーっとやっぱりFLOWERだーっ!」
「貴女たち少しお黙りくださいまし!」
二人の実況と解説が止められてしまった。
「まあ、プレイするのは確かにFLOWERですけど」
「かのん、『MASTER』、やるのぉ?」
来栖さんが舌足らずな口調で尋ねる。
「いえ、流石に今はやめておきますわ、紗夜様。一度CLEARした譜面とはいえ、ウォーミングアップ無しでやるのはキツいですし」
「では米原くん、今日は『EXPERT』でプレイするのかな?」
中島さんが確認する。
「そう致しますわ。たまにやるEXPERTほど良いものはありませんもの」
「出た!音ゲーあるある!」
突然村崎さんが声をあげた。
「え?村崎さん、何があるあるなの?」
「ミカで良いよ、あかりん。そんで、あかりんは、太鼓の達人だと、普段は『おに』をプレイする?」
「うん、まあ。あんまり難しいのはできないけど……」
「だからさ、たまに『むずかしい』が恋しくならない?」
「……あ、確かに。昔頑張ってた難易度をプレイするのは懐かしい気分になるかも」
「そう!つまりかののんは、今その感慨に触れているのだよ!」
「力説しているところ悪いのだが、そろそろ米原くんが始めたそうにしているよ」
そう言って中島さんは手のひらで花音ちゃんを指す。
「そうですわ。早くYOSHITAKA様を見たいんですの。さっさと始めますわよ!」
そう言うと、花音ちゃんはゲームをスタートした。
それはそうと、私は疑問を持ったので、一番博識そうな中島さんに質問することにした。
「あの……中島さん、YOSHITAKA様って……?」
「風香でいいよ、謙遜されるのも変だし」
「も、もしかして……同級生?」
「そうだよ?」
まじか。風香さんが同級生とか、信じられない。絶対先輩だと思っていた。
「そんなことより、上の画面を見て。MVが映っている」
確かに、今のプレイ状況の左にMVがが映っている。その中に、DJブースらしきところで踊っている男性がいる。
「あれがYOSHITAKA様なんですか?」
「DJ YOSHITAKA。KONAMIの音ゲーシリーズであるBEMANIの統括プロデューサーで、この曲の作曲者だ」
作曲者がMVに映ってるって、……斬新すぎる。
「まあ、何故かは知らないが、米原くんはあの曲と共にDJ YOSHITAKAも好きになってしまったらしい」
「それで、様って……」
「よっ!」
ん?花音ちゃんがプレイしながらいきなり大声を発した。
「しっ! た!か!」
「お!かののんの十八番だ!」
どういうことだ?
「文字ノーツだね」
どういうことだ?
「かのん、ここやるとき、いつもたのしそうだよねっ!」
それだけは分かる。
「FLOWERのEXPERT譜面には、スライドで『Y』『S』『T』『K』となぞらせるノーツがあるんだ。YOSHITAKAの頭文字をとっているわけだね」
画面は花音ちゃんの背中で見えていないけど、何となくわかった。maimaiは、プレイ者の背中で何をしているか分からなくなるから、本当に画面を見たかったら横から見るべきなんだけど……。
「でも、すごく楽しそう……」
「音ゲーなんて神経質にプレイしてはいけないんだよ。楽しんでプレイすることが一番だ」
『FULLCOMBO!』
可愛らしい女の子の声でアナウンスされる。
「どうですの!」
花音ちゃんが振り返って自慢げにこちらを見る。……花音ちゃんって普段クールなのにこういうところ可愛いな。
「す、……すごいね」
文字ノーツの下りが特に。
花音ちゃんはそれだけ聞いて満足したのか、さっさとリザルトを進めてしまった。
「花音ちゃん、リザルトは……見ないんだ?」
「あんまりちゃんとは見ませんわね。『ALL PERFECT』なんて狙ってたら気が狂ってしまいますもの」
「じゃあ、花音ちゃんはフルコン狙いでプレイしてるんだ?」
「それも少し違いますわ。狙えるときにだけ狙うだけですの。楽しくやっているうちにフルコンボできることもありますしね」
そう言って花音ちゃんはウインクする。
「かっこいい……!」
私は思わず口にしていた。
それに反して、花音ちゃんは、
「なっ!? 何を言っておりますの!?」
とはにかみながら叫び、手袋をした手で自分のほっぺをつついていた。
「そ、そんなことより、……誰か次の曲のリクエストはありませんの?」
「リクエスト! 『FUJIN Rumble』見たいっ!」
ピンと手を上げてミカが意見を出す。
「ぐるこすのきょく!さやも、かのんのふうじんらんぶる、みたい!」
「それなら、そう致しましょう」
どうやら曲が決まったらしい。
「FUJIN Rumbleか。GROOVE COASTERの曲だね。第一回天下一音ゲ祭の決勝曲として製作され、三機種に移植された曲だ。曲は好きだから、チュウニズムにも来てほしいと思っているのだけどね」
「行きますわよ!」
そう、風香さんが言っている間に、花音ちゃんがプレイを始めている。
「始まるよ!」
「ミカ様、それは『maimaiMURASAKI』ですわ」
なんか言っているが、それはそうと。
「風香さんこの曲、好きなんですか?」
「ああ。『COSIO』の曲は好きだ。この曲をやるためだけに他機種をやる位にはね。それに、私の好きな『Scarlet Lance』もCOSIOの曲だ」
「花音ちゃんのYOSHITAKA様みたいなものなのかな?」
「そこまで崇拝しているわけではないけども。敬愛はしているな。君も好きな作曲者はいるのかい?」
「えっと、『t+pazolite』が好きで……」
「ふむ。t+pazoliteか。可愛らしい曲調の中に少しばかりの妖しさがあるような、そんな曲を作る人だね」
へ、……へぇ。そんな風に曲の分析も出来るんだ。風香さん、やっぱり……すごい。
「まあ、そんなことはどうでも良いんだ。米原くんのプレイを見ようではないか」
そう風香さんに促され、私もゲーム画面を見る。……と。
「……あれ?」
「どうしたんだい?」
「この曲は、……MVが動かないんですね」
「まあ、正確には少し動いているが……、まあそうだね。maimaiでは、特にボカロ曲等に多いのだけど、背景が静止画の物もある。だからこそ、全てに背景映像が用意されている、シンクロニカやGROOVE COASTERはかなり評価できる」
へえ。色々あるんだな。