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 砂塵の音がぱらぱらと僕の耳の辺りを叩いている。
 その音声は、僕の頭部を覆っているバイザーに設置された立体認識型マイクによって拾われて、再び耳元から出力されるという仕様になっていた。僕は何故なのか溜息を吐きたくなって、それでもそれを引っ込めるための努力をすることにする。
 僕は白い地面に足を据えていた。
 一応登攀用の道具をバックパックに収納してきたものの、それらを利用することなく自力でここまでやってくることに成功していた。
 僕は足元の白い表面に僅かに生じている隙間に対して、幾つかの黒い色をした物体を埋め込んでいた。さらに、その物体の上部にあるスイッチが、それぞれ起動状態にあることを確かめていく。
 微かに緑色の光が生じていて、今のところそれは四つほどで、さらに僕のバックパックには五つほどのそれが収められている。でも、見る限りで数はこの辺りで十分なようだった。
 僕はその物体のランプの近くから伸ばされている白い線のようなものが、今手に持っている箱型の物体へと連結されていることを確かめた。
 一つ息を吐こうとして、それを我慢する。腕に抱えたそれの重量を意識しながら、踵をくるりと返して、そして背後に広がっている茫漠とした荒野の方を見遣った。


   ◇


 暗闇が視界を覆っている。
 一体何が起こったのだろう、と思う。
 それははっきりとは思い出せない。気がついた時には、機体の戦闘維持能力は完全にダウンしていて、そのことだけが自分が至ったところの帰結を明確に表していた。
 自分は敗北したのだ、というそれだけのことが思い起こされる。



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最終更新:2013年01月04日 03:20