補助詞は、文や語に様々な意味を付加し、語尾はiである。
ここでは主なもののみを挙げるので、詳細は日琶辞典を見よ。
又、補助詞の分類を覚える必要はない。
文補助詞
否定、疑問などを表す。
| 意味 |
補助詞 |
語順 |
訳例 |
| 否定 |
mi |
動詞句の直前 |
~ない |
| 疑問 |
pi |
文頭 |
~か? |
又、疑問の
代名詞を含む疑問文にpiを付けると、疑問の意味が強調される。
副補助詞
主に名詞に係る。
| 意味 |
補助詞 |
語順 |
訳例 |
| 例示 |
bi |
名詞の直後、又は比喩の接続詞の直後 |
~など |
| 添加 |
fi |
名詞の直後 |
~も |
| 強調 |
xi |
名詞の直後 |
~こそ |
| 否定 |
ami |
述語動詞以外の語の直前 |
~でない |
話法補助詞
節内が直接話法であることを表す。
準名詞節do~neは、これがない場合は間接話法となる。
| 意味 |
補助詞 |
語順 |
訳例 |
| 直接話法 |
li |
準詞doの直前 |
「~」と |
是非補助詞
一般疑問文に答える場合に用いる。文頭に用い、通例、後ろに文を続ける場合はカンマを置く。
尚、質問を命題として、それが真か偽かを表すため、否定疑問文に対して日本語と同じように答えられ、英語などとは逆である。
対事補助詞
対事モダリティを表す。
| 意味 |
補助詞 |
語順 |
訳例 |
| 断定 |
ni |
文末 |
~である |
| 七推量 |
eki |
※ |
~に違いない |
| 六推量 |
oki |
恐らく~だろう |
| 五推量 |
aki |
(きっと)~なはずだ |
| 四推量 |
iki |
~だろう |
| 三推量 |
ufi |
~かもしれない |
| 二推量 |
efi |
~なはずはない |
| 一推量 |
ofi |
決して~ない |
| 義務 |
exi |
~しなければならない |
| 必要 |
oxi |
~する必要がある |
| 当然 |
axi |
~するべきだ |
| 強意志 |
ixi |
~しよう |
| 弱意志 |
upi |
~した方がよい |
| 状況可能/可能 |
epi |
~できる |
| 許可 |
opi |
~してもよい |
| 能力可能 |
eni |
~できる |
| 経験 |
sani |
~したことがある |
※文頭、動詞句の直前、動詞句の直後のいずれか。
対人補助詞
文末につけて、対人モダリティを表す。
但し、a,eから始まるものは、自分あるいは相手に対するモダリティを表し、文頭にも置くことができる。
a,eの付くものは、それらの付かない対人モダリティの補助詞より、自分に対するものか相手に対するものかを明確に区別する表現。
自分に対するものはa、相手に対するものはeを語頭に持つ。
又、連続して複数個使うのは良くないとされる。
特に他の対人補助詞と連続する場合、丁寧や尊敬は消えやすい。
| 意味 |
補助詞 |
訳例 |
| 確認 |
pi |
~だよね? |
| 伝達 |
zi |
~だよ |
| 主観詠嘆 |
ali |
~だなあ |
| 客観詠嘆 |
eli |
~だね |
| 主観確認 |
sapi |
~だよなあ |
| 客観確認 |
sepi |
~だよねえ,~じゃん |
| 丁寧 |
asi |
~です, ~ます |
| 尊敬 |
esi |
~です |
| 呼び掛け |
※si |
~よ |
※呼び掛けのsiだけは名詞の前に付く。その名詞と共に、文頭又は文末に置く。
最終更新:2013年03月12日 20:49