・765小隊 コフィンシステムの開発にあたるテストパイロットたちが所属する部隊。技術試験が主任務であるが、将来的には戦闘に参加することになる。 技術開発によってシステムの適合の幅が広がったため、近々増員の予定。 尚、765プロのアイドル候補生達は世界初のパイロットチルドレンであるが、世論の反発と機密扱いの特殊な操縦システムによるパイロット自身への危険を考慮して隠蔽されてきたため、非公式となっている。コフィンシステムの類似技術の開発と拡散、パイロットの低年齢化の流れによって近い内に「歌って踊って飛べるアイドル」としてパイロットと言う事実を公表する事が決定している。 戦略自衛隊の航空部門の部隊だが、開発はNERV技術研究所が行っているためNERVの指示でも活動する。 モットーは「仲良き事は美しき事かな」。
・765プロ 東京に事務所を構える小さな芸能プロダクション。アイドルのプロデュース、マネジメント、肖像権管理、キャスティング業務等芸能活動をするためのもろもろの業務を主としている。元々は自衛隊OBの社長が立ち上げた会社だったが、システム開発の際に行われた調査で、適正とされた人員が集まっていた関係で防衛省の一機関としての顔もある。 社員は十数名だがアイドルとプロデューサーの関係を重視する社長の方針で直接のプロデュースを担当するのは一人で、後は事務処理とプロデューサーのサポートをしている。スカウト時に戦闘機に乗ってもらうことを伝えた上でアイドルとしても活動してもらう事に同意した9人のアイドル(または候補生)が所属している。 とにかくプロデューサーとアイドルを二人三脚でレッスンやオーディションを行い、アイドルとプロデューサーの関係の深さを重視しているためプロデューサーの役目は大きい。しかしそのアイドルの信頼も大きいためちょっとした変化にも対処し、メンタル面のケアは充実している。
・961プロ 765プロ社長の高木の元同僚、黒井が社長を務める芸能プロダクション。事実上765プロのライバル。 徹底的なスパルタと最高の設備で数人のアイドルをみっちり育て上げる方針がとられ、候補生は家族との交流すら断って社長の指示のもと、ひたすらにアイドルになるための修行を行う。 かなり大規模な事務所とFX、モーションキャプチャーをはじめとする各種特殊効果やハイビジョン撮影などテレビ局顔負けの機材と高級ホテル並みの宿泊施設、控室を統合した自社専用高級スタジオを設けており、設備面では他のプロダクションを圧倒する。 人との関係を断ち、社長とのコミュニケーションも指示のみ、後は自分でレッスンをしていく「独り立ち」したアイドル育成を目標としているため所属アイドルの実力は高いが、あまりに厳しい隔離状態に置かれるためホームシックにかかったり、精神面で追い詰められて他のプロダクションに移籍するアイドルや候補生が後を絶たない。 とにかくオーディションなどで勝つことを至上目標としている黒井社長の手段を問わないやり方、他のアイドル候補生との一切の接触の禁止(挨拶すら黒井社長の前では許されない)の方針は業界で蔑まれ、畏れられている。現在売出し中のアイドルは2人で、近々増員を予定しているらしい。 こちらも765プロ同様新世代戦闘機開発を行う試験部隊の顔を持つため、961小隊と765小隊のライバル関係は裏の業界でも有名である。
・876(バンナム)プロ 765プロと関係の深い小規模な芸能プロダクション。こちらもアイドル活動をする一方で戦闘機に乗るアイドルが誕生・・するはずがRナンバーの完成によって機体開発はひと段落ついたとのことで、普通のパイロットとしての訓練(無論コフィンシステム運用のできる)をさせる場になった。基本的な方針は765プロと同じだが、アイドルの活動に関してはアイドル自身に任せている(ただし961プロのような関係を断つことはしない)。
・戦略自衛隊 JAPAN STRATEGY SELF DEFENSE FORCE。 通常の陸、海、空の自衛隊よりも活動の幅が広い自衛隊の一部門。 中国の崩壊やロシアの内戦など、取り巻く情勢が緊迫化したことを受けてより能動的な活動の出来る組織の設立を目指し、自衛隊のそれぞれの組織から選りすぐった人員で組織した。 日本に対する攻撃を芽の段階で叩くことが目的でアメリカ海兵隊を手本に設立されたため国外での破壊活動ような事も行う(戦略自衛隊も独自に戦闘機や軍用艦を持つ)。自由度の高さから色々な戦場へ出向くことが多く、兵器開発のためのデータ収集も任されることが多い。 国連軍に参加するのは通常の自衛隊ではなく戦略自衛隊で、765小隊も国連軍の元で活動する。任務の特殊性ゆえ、活動が公になることは少ない。 保有装備は先進的なものが多く、戦闘機はRナンバーを運用している。国連とは指揮権が独立しており、日本政府の命令で動く。 モットーは「駆けつける事疾風の如く、戦う事鬼神の如く」。
・ADEMG特殊作戦群 国連軍の持つ特殊部隊の総称。陸、海、空軍の特殊部隊をまとめて指す。 元特殊部隊隊員や高い素質を持つ傭兵で組織される部隊が元々この名で呼ばれていたが、世界中の軍が独自に行動する事がままならない現代では国連軍というひとくくりの組織の元で各国の軍が運用されるため、それぞれの国の特殊部隊もこの中に組み込まれる。 傭兵で組織された部隊は国連の意志で動かせるが、他国の軍の部隊は基本的にその国の承諾が得られなければ作戦行動を行わせる事が出来ない。(例外もある) ちなみにASFGとは陸軍特殊作戦コマンドの略称で、アスフォッグと読む。 組織改変により解体。
・ADEMG Anti-large-scale Dispute Employing Mercenaries Group(対大規模紛争傭兵団)の略称。 国連の定める紛争地帯の危険レベルの最上級である高強度紛争に類される戦場への立ち入りと、作戦行動が認められている傭兵のグループの指定されているランクの名前を指すが、そのランクに入っている兵をまとめてこう呼ぶ。彼らは練度や実力で通常の傭兵と分けられているものの、国連の依頼を受けて戦闘行為を行うという点では変わらない。 傭兵と言ってもあくまで国連軍としての活動なので現地司令官の指揮の基で戦う等、国家に属する軍隊と同じように行動する。(国軍と違うのは自由度位) 構成するメンバーは全員ADEMG特殊作戦群所属。 国連軍組織による臨時編成部隊だったので、現在は傭兵も正規軍兵士と同じUNSFに編入されている。
・UNSF 国連軍特殊部隊。各国の軍で組織された国連軍の中の、特殊部隊と呼ばれる部隊の名称。陸はUNGSF、海はUNSSF、空はUNASFとなる。 中身は各国の持つ特殊部隊で、状況によって合同で活動する事もあり、その時はこう呼ばれる。
・NERV 日本政府によって設立された特務機関。任務はASやメタルギア等の「新しい脅威」から日本国の国民と財産を守る事。まだ世界でメタルギアが一般的に知られる前からエヴァの研究開発を行っていたゲヒルンが前身である。 本部は芦ノ湖周辺に作られた第3新東京市。 位置づけは防衛省傘下の組織で、戦略自衛隊と同じ位置にいる。 自衛隊の新兵器の開発や試験のため世界最先端の科学技術を投入した各種兵器を所有していて、ES細胞やナノマシンを駆使したバイオテクノロジーの最高峰「ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」による高い戦闘能力を有する。 戦略自衛隊同様に自由度は高く、即時展開が可能なように専用の輸送機まで所有する。 NERV技術開発研究所では、エヴァの兵装の研究開発だけでなく自衛隊の装備を研究する防衛技術研究所と協力しながら、エヴァから得られる技術を自衛隊の装備に生かす事も行われており、765小隊の所有するコフィンシステムはその筆頭である。 近年はグノーシスへの対処も任務に含まれる事になった。 尚、通常兵力による攻撃を受けた場合は自衛隊とともに戦闘に参加する。 防衛省の防衛技術研究所や日本政府、民間の大学や研究所とも関係が深いため、高い科学力を持つ。
・自衛隊 日本国を武力攻撃から守るための組織。海外からは日本の軍隊として認知されている。 ASやメタルギアによる脅威には通常兵器では対処しきれないと判断した日本政府によって専門の組織が設立された後は、通常兵器による海外からの武力攻撃に対処することが主な任務となった。 SOPシステム導入時、国外で戦闘活動を行わない事や専守防衛という特殊な事情を考慮した結果システムの導入を見送り、代わりに緊急時には独自の戦場監視システムを稼動させる事で対処する事にした経緯を持つ。 そのためシステム崩壊後も高い錬度と装備の稼働率を保ち、事実上世界一の軍事力を持つようになった。 NERVや戦略自衛隊も自衛隊の枠組みの中に入るため、それらを含めても世界一である。
・中華連邦 血の日の出事件を機に発生した暴動が全国に波及、遂には人民解放軍も分裂し内戦状態に陥った中国の南部で、リー・チョウレンが建国を宣言したユーラシア大陸の新しい国家のひとつ。 連邦制を敷く民主化を唱えて、5億人の民衆と中国の民主化を訴えてきた世界各国による支援によって戦闘を有利に進めている。南京を首都と定めている。 沿岸部分の都市、工業地帯から得られる潤沢な資金と、それを背景にした近代兵器で武装した中華連邦軍が現在北部の中華人民共和国と戦闘状態にある。
・中華人民共和国 元は共産党の一党独裁体制の下社会主義を掲げた国家であったが、システム崩壊を機に恐慌状態となった世界経済のあおりを受けて大不況に陥った。 その事をきっかけに各地で暴動が頻発するようになり、遂には血の日の出事件と呼ばれる軍による市民の虐殺まで発生、これが火種となって共産党も抑えられないほどの大暴動が起きた。 結果外国人は全員退避、経済は完全に崩壊し検閲も麻痺状態となった。 内戦状態に突入した南京にて、分裂した人民解放軍を率いて中華連邦の設立が宣言され、北京の共産党に宣戦を布告し、民主化を唱えて市民を味方につけると共産党の人民解放軍に攻撃を開始した。 現在共産党の勢力は北部に後退しつつあり、人民解放戦線を組織してゲリラ的な抵抗を続けている。
・ロシア連邦 ソ連解体後も長きに渡ってアメリカと世界の超大国として君臨し続けた巨大国家。 天然ガスや油田で貿易を進めていたものの、資源の枯渇や慢性的な経済の不況で軍を維持することも難しくなっていた。近年現政権の転覆を狙う超国家主義者と政権支持派との間で内戦が勃発、13000発もの核兵器が不安定な状況に晒されている。 一部ではその核兵器が国外へ流れているとの噂もあり、SASがロシアの現政権支持派と協力しながら核兵器の行方を追っている。
・ミスリル 元は拡大するPMCによる代理戦争の広がりに危機感を覚えた世界各国の首脳が、極秘に世界大戦や大規模な紛争に発展しかねない火種を消す「火消し」を担当する専門部隊を創設したのが始まり。 指揮権は基本的に国連だが、実際に動くかどうかは評議会による。中立の立場であるため、国家間の紛争を武力行使によって解決する荒っぽい手段をとる場合に声がかかることがある。 世界各地の紛争地帯にASや部隊を送り込んでテロリストの殲滅に当たる。 現在はウィスパードと呼ばれる特殊能力を持った人の人道的保護も行っている。 装備はTDD-1、AS、ヘリコプター、巡航ミサイル等一国の軍隊に相当するが、どの国家にも属さない中立の立場を守る。本部はシドニー、また太平洋の島々に基地も保有している。 戦闘を行う部隊は基本的に傭兵で、国連軍やPMC同様契約した兵士が戦闘を担当する。 国連とも各国政府とも関わりがない、独立した軍事組織だが太平洋の各地に基地を設けており、香港と東京に司令部を置いている。 基本的に中立で、第3新東京市地下のドック以外の拠点は国家の影響力が及ばない。 作戦部と研究部は日本政府と関わりが深く、国家による保護を受けて任務を遂行することもできる。
・SRT 特別対応班。 ミスリル作戦部の特殊部隊のような存在で、高度な訓練を受けたプロである。 ASによる活動のみならず、肉弾戦での作戦遂行能力は高く、すべての人間が何らかの超人的殺人能力を身に付けた最後の砦とも言うべき戦闘部隊。 相良やメリッサ、クルツの所属している部隊で、スミレの元所属部隊でもある。その時のコールサインは「フラワー」。
・第75レンジャー連隊 アメリカ陸軍の特殊部隊のひとつで、長距離偵察と遊撃を主な任務とする。 空挺降下資格を持つ隊員を訓練で鍛え上げ、3大隊のうち1つは指令後18時間以内に出撃できる態勢のまま待機している即応部隊である。この部隊からグリーンベレーへ行く者が多く、グリーンベレー養成機関とも呼ばれる。掛け声から「ウーオッ」とも。 デルタフォースへの登竜門でもあるため、レンジャー達はデルタに憧れ、尊敬を抱くものが多い。しかしデルタから見れば戦場で何をするか分からない素人のハナタレにしか写らない新人もいる。 独特のクルーカットと唸る様な掛け声、規律が特徴で、10代の頃にアルコールや麻薬などで法を犯し、刑務所か軍か選べと審判されてレンジャーで規律を叩き込まれて立ち直ってきたものも多い。
・戦略自衛隊特殊作戦群 JSSFGPが略称だが、俗称は戦自特戦。 戦略自衛隊の保有する特殊部隊で、陸上自衛隊のSFGPから分かれた。 あらゆる環境での活動を想定しており、SAS並みの訓練によって高い戦闘能力を誇る。 入隊資格はレンジャー課程修了、冬季レンジャー修了が最低条件。 任務は破壊工作、水中工作、撹乱、陽動、偵察など特殊任務を一通りこなす。尚、秘密が多く公開されている情報は殆どないため、海外からは「忍者」の愛称がある。 実際、SASやデルタフォースなどとの合同訓練では音もなく静かに、かつ確実に制圧していく姿は忍者そのもの。 初の実戦経験は中国の日本大使館占領事件(陸上自衛隊の特殊部隊の実戦は沖縄での人民解放軍上陸事件)。
・デルタフォース アメリカ陸軍の非公式特殊部隊。 対テロ、CQBのスペシャリストで構成され、レンジャーの中から選ばれた屈強な隊員を10人に1人しか受からないと言う選抜のふるいにかけて選ぶか、特殊部隊体力テストに合格した諸所の資格を満たし、訓練についていけるものを選んだ最強の集団である。現地の語学に精通することが求められるため、隊員たちは高い語学力を持つ。また存在しない部隊扱いのため、表に出ない秘密作戦に従事することも多い。活動範囲は決められておらず中東のテロリスト殺害からメキシコ、コロンビアの麻薬王抹殺までアメリカの望む「掃除」のために世界中を回る。 デルタ隊員は存在しないものとされているため、クルーカットと呼ばれる後頭部と側頭部を剃り上げる独特のヘアースタイルをするレンジャー達とは違い、民間人と区別がつかないよう髪を伸ばしている。また任務の目的を達成するためなら、交戦規定その他規則に抵触しない限りある程度個人の裁量で活動することも許されている他、階級による敬礼などの動作は一切省略してお互いを名前で呼び合うなど、かなり異質な存在である。 基本的に秘密なのでデルタと名乗ることは無いが、レンジャーからは「Dボーイズ」と呼ばれ、基地周辺のバーには軍の下請け会社で働いていると自称する、明らかにおかしい体格のマッチョがうろついているのですぐに見分けがつく。 デルタは自分たちのやり方を通し、輸送機で任務先へ運ばれる時も空軍の”ブルーシャツ”がしつこく席に着くよう言っても聞かず、離陸早々に断熱ポンチョを広げて(輸送機は基本的に与圧はするが旅客機のように貨物の乗り心地を考慮しないため、高空を飛ぶと床は氷のように冷たくなる)精神安定剤を飲み、アイマスクと耳栓で防備してごろりと寝ている。スミレは毛布にくるまってアニメを見たり、漫画を読んだりしていた(そのくるまった姿はスミティの海苔巻きと呼ばれる)。 しかし自由に活動できる反面、規則を守っていては達成できない無理難題を押し付けられる。
・グリーンベレー 「抑圧からの開放」をモットーとするアメリカ陸軍特殊部隊群。 現地の兵に訓練を施したり、人心を獲得することで作戦を優位に進めるなど本格的な戦闘の前の地ならしが任務である。当然戦闘そのものにも参加し、ゲリラ、破壊活動、撹乱などで血路を開き、最前線で後続部隊の投入を支援し続ける。ビッグボスは元隊員。
・ナイトストーカーズ 第160特殊作戦航空連隊の通称。「ナイトストーカーズはあきらめない」の標語のとおり、いつ、いかなる場所へも味方(主に特殊部隊)を運ぶため、アメリカ空軍をしのぐと言われる程の高度な操縦訓練を受ける。また、もうひとつの標語である「死は闇で待つ」の言葉通りフリアー(赤外線ビデオカメラ)やナイトビジョンゴーグル装備でヘリの操縦が可能で、どんな闇夜でも確実に目的地へ操縦する。CH-47を水面ぎりぎりに着水させた状態でゴムボートを収容するなど、高い技量を証明する操縦技術は有名。 つばきは元第1大隊所属で、空軍から特例で異動した(通常陸軍の航空隊から選抜される)。
・Navy SEALs
アメリカ海軍の特殊部隊。チーム1から10までに分かれている。 世界で1、2を争う過酷な訓練で選別された隊員をかき集めた精鋭で、地球上のどの場所でも偵察、戦闘、監視などの任務が遂行できる。 主な任務は一般的な特殊部隊と変わらないが、特に水中での活動やSDVによる偵察など水に関係する任務を得意としていて、北極圏のような極限の環境でも活動可能。 対テロ専門部隊として、チーム6がDEVGRUの名前で独立している。
・UNSAF第301飛行隊 つばきの所属する国連軍での部隊の呼び名。極東戦線におけるワイルドウィーゼルとそれに続く地上部隊への支援、敵戦闘車両破壊、敵ICBM基地無力化に向かう友軍の援護による伝説的な戦果を上げた空軍屈指の実力を持つ戦闘機部隊として知られる。 部隊章は隊長であるつばきにちなんで、椿の花とそれを囲むライオンのデザイン。 Hunter2-3との連携によって立てた戦功は数知れず、お互いがお互いの作戦にとって不可欠となりつつある。 尚、全員TF20所属でHunter分隊とも交流が深い。 その卓越した強さから「戦神アテナ」とも呼ばれ、作戦成功率の高さからHunter2-3とひとくくりにアテナ、アレス、ニケの3柱に例えられる。
・PJ Para Jumperの略で降下救難員と呼ぶ。空軍の擁する特殊部隊で、任務は墜落機のパイロット救出と機体に残る機密情報の削除。 必要とあらば敵勢力の背後に降下することもあり、水を満タンに入れた大きなタンクを背負って深いプールを25m息継ぎなしで歩かされるなど、様々な場所に様々な方法で降下するためにサディスティックな訓練を受ける。 ブルーシャツとも呼ばれる。米軍の特殊部隊の中では、軟弱と揶揄されることが多い(特にデルタから)。
・SAS イギリス陸軍所属の世界で最も歴史があり、最も経験豊富で、最も鍛え上げられた特殊部隊。 A、B、D、Gの各戦闘中隊とその下に海、陸、空での専門的な技能を備えた小隊が存在する。 対テロ、後方撹乱、偵察、水中工作、破壊工作など、特殊部隊と呼ばれる部隊が従事する任務を一通り網羅しており、世界中どこでも駆け付けてどんな仕事でもやってのける。 スミレとケリーは元隊員で、共に空挺に身を置いていた。 今でも交流があり、時折Hunter分隊の共同作戦で一緒に戦場に立つことがある。
・タスクフォース145 イラク戦争において、臨時編成された特殊部隊の名称。 アメリカ陸軍 第1特殊作戦部隊デルタ分遣隊(デルタフォース)、アメリカ海軍 DEVGRU(旧海軍特殊部隊(SEALS) TEAM 6)、アメリカ陸軍 特殊作戦グループ(グリーンベレー) 、アメリカ陸軍 第75レンジャー連隊(75th RGR RGT)、アメリカ陸軍 第160特殊作戦航空連隊(通称:ナイトストーカーズ)、アメリカ空軍 第24特殊戦術飛行中隊、イギリス陸軍 第22特殊空挺連隊(SAS)、イギリス陸軍 空挺連隊、イギリス空軍 特殊部隊支援群、アメリカ中央情報局 特殊作戦部で構成される世界最強の猛者の集まりで、ドリームチームの名に負けない実力を誇る。 スミレは所属していた部隊が殆どこの部隊に参加している事もあって一時期この部隊に入っていた。
・ジャッジメント 学園都市の治安維持組織のひとつ。 主な仕事はパトロールや地域での奉仕活動で、犯罪者の捕獲から迷い犬探しまで多岐にわたる。 能力を使って犯人を捕獲する権限を持つが、逮捕と護送後の処理はアンチスキルの領分で、アンチスキルでは手の回らない草の根活動ともいえる。外勤警察官と刑事課の警察官の仕事の住み分けに近い。 犯罪現場にいち早く駆けつけ活動を開始するため危険も伴い、特に能力を使えない状況下ではただの素人でしかないため事態の悪化を招く事もある。そのため特別強化講習が予定されている。
・アンチスキル 学園都市のもうひとつの治安維持組織。 こちらは防弾チョッキにニーガード、シールドにアサルトライフルなどの火器を使用する。 SATに近い存在で、ジャッジメントの手に余る武装した犯人の逮捕や護送を主な任務としている。 銃火器でなければ解決できない事件だけでなく、ジャッジメントの捕まえた犯人の移送も手がけており、ジャッジメントの上位組織と言った性格も持ち合わせる。 ジャッジメントに比べて訓練は積んでいるが、室内での銃撃戦や突入、CQBといった特殊な状況下での戦闘は訓練されておらず不十分な面がある。仕事内容の関係上数少ない大人の構成員も確認されている。
・ピューブル・アルメマン フランスを本拠地にする大手PMCのひとつ。中東を中心に兵を展開しており、スネークの潜入した国では反政府勢力の討伐を依頼されていた。しかしシステム崩壊に伴って全兵力が完全に機能不全に陥り、株価は暴落し戦争経済の破綻とともに倒産した。展開していた地域に残された兵器や装備は月光のような高度なものを除いて紛争地帯に流通しており、各地でPMCに依存して弱体化した政府軍を苦しめる一因となっている。 倒産後は解体され生産部門はフランス政府へ、兵站部門は民間の量販店グループへ払い下げられた。
・レイブンソード アメリカに本拠地を構える大手PMCのひとつ。東欧、アフリカに展開していた。 システム崩壊とともに倒産し、解体された各部門は他社と同じく払い下げられているが、生産部門と他の大手PMCより先進性が大きかった研究開発部門は別会社として独立して新生PMC「レイブン」となった。
・ウェアウルフ アメリカに本拠地を置く大手PMCのひとつ。南米コロンビアの他アフリカにも展開していた。 システム崩壊後は警備会社へ鞍替えしたものの負債を抱えて倒産、その後世界各地に散ったPMC時代の兵士が集まって「セイバー」を結成した。 ウェアウルフ時代の名残は会社のシンボルマークに僅かに見られる程度で、かつて自動化された月光を始めとする無人機で優位に立った頃の面影は残っていない。これは解体後各部門が殆ど人の手に渡ってしまったためで、無人機開発で培った技術もレイブンに吸収されているためセイバーの装備は旧式のものが多い。その結成の経緯から、手段を問わず稼ぐ事を至上目的としている。
・プレイング・マンティス 大手PMCのひとつ。解体後は生産部門がベイラーへ、研究開発部門がレイブンへ買い取られたため完全に消滅してしまっている。兵站部門の石油基地はセイバーに攻撃を受けて奪取されたため何も無くなった会社に見切りをつけた社員は全員他社へ移籍した。
・ベイラー 元米軍仕士官、警備会社が設立したPMC。新法の適用された第1号で、シェアトップを走る。 装備はシステム崩壊をきっかけに顧客を拡大した軍需産業の各企業から支援されてるため米軍で使うものが多い。
・セイバー 全員顔を隠すと言う特異な集団で、PMCの中では新参。資金源や経営者の経歴などは殆ど分からず、末端の兵士ですら正体が分からない者が多い。一般人から犯罪者まで幅広く雇い入れている。 装備は旧ソ連時代の旧式だが石油資源は豊富。
・レイブン 旧大手PMCの研究開発部門を吸収した PMC。そのため技術力は3社の中でもトップで、VR訓練による効率的な訓練と最新の装備で兵士を固めている。 その技術力を生かして製造業を営んでおり、資金源はその収益である。
・通信支援隊 前線で戦う部隊と後方の指揮官との通信を確保、保持する事、部隊間での情報の伝達や支援攻撃や偵察を行う航空機への情報提供を任務とする部隊。 システム崩壊後の戦場でも的確な指示を与え、判断を下す事を目的に設立され、戦場で戦う分隊(歩兵4〜6人で構成される)に1人配属される。その任務の特性上敵との交戦は分隊の隊員に任せ、支援隊は最低限戦闘が行えればよいので軍では特に制限が少ない。 具体的には兵士の低年齢化が進む中特に体格や身長の制限が通常の歩兵に比べて寛大である。そのため士官学校の生徒が研修の一環で入ったり非常に若い年齢で入隊するものが多く、別名は「中学校」。 そしてその見た目が子供同然の隊員を受け入れた小隊長は「子連れ狼」と呼ばれる。 通信士と戦術通信士が存在し、通信士は主に小隊間や小隊から分隊長への連絡を担当する。戦術通信士は小隊の通信士や分隊長から送られてくる情報を取りまとめ、航空支援や砲撃支援の要請をする権限がある。そのため小隊長が兼任する事が多い。 支援までの大まかな流れは、小隊長の判断で支援攻撃が必要とされた場合、通信士が戦術通信士へ要請を送ると同時に目標の座標や位置情報を収集して支援の補助をする。そして要請を受けた戦術通信士が必要と判断すれば、通信士から送られてくる情報を基に細かな座標を設定して支援攻撃の要請を司令部にする、というものである。 モットーは「最高の耳、最適な情報、最速の通信」。
・タスクフォース20 自らの志願で集まり、結成された有志の特殊部隊。元は兵士の権利を守るための互助組合だった。 構成メンバーは自らや、その身の回りにおける危険(国家の陰謀、犯罪など)を排除するために各個人の要請に応じて活動するため組織に縛られないのが特徴。 ハッキングを始めとする様々な諜報、情報戦から銃撃戦まであらゆる戦闘技術を持つため、任務遂行能力は非常に高い。場合によっては戦車、戦闘ヘリに加えてガンシップから戦闘機まで動員して空爆や空戦まで行える高度な部隊である。スミレとつばきも部隊員である。構成員の人数は20000人とも言われており、さながら一国の軍隊並みの装備と組織を有する。オライオンを使った情報収集から衛星を使った偵察までやってのけるが、どの勢力にも属さないため中立を守るミスリルのような部隊である。 現在は国連の非公式部隊として、色々な仕事が回ってくる。 任務内容は迷い猫探しからメンバーの子供を誘拐した犯人へのおしおき(抹殺)から、自らに危険を及ぼしかねない組織の施設の破壊まで多彩を極めるが、皆楽しんで参加しているため基本的に報酬は無い。国家や思想によらず、ただ仲間の兵士を助けるためだけの、兵士で構成された軍隊と言うことで、ある意味ビッグボスの理想の形のひとつとなっている。 活動資金はメンバーからのカンパと、任務を依頼してくる国や組織からの報奨金。 モットーは「意思を持つ者こそ生き残る」「一人でダメなら仲間を呼べ」。 現在、活動資金と柔軟な組織運用のために「STOP」という名前の総合警備会社となっている(勿論、特殊部隊としての活動は極秘)。
・STOP Security Service 「降りかかる危険をとめる」という意味を込めて名づけられた総合警備会社。SSSとも呼ばれる。 本社は安全上の都合で日本にあり、業務はSPによる警護や施設警備から戦場における作業やジャーナリストの警護、そのための諜報活動、航空機の護衛まであらゆることを行う。 業務の内容上、高度に訓練された部隊(中身は本物の軍人の特殊部隊だったりする)を独自に持っていて政府からの信頼性も高い。 ヘリコプター、戦車、戦闘機まで運用する世界最大規模の企業。
要人の送迎、犯罪者を護送する護送車の警備なども担当している。 また、警備のための情報収集と言う名目で独自の調査部を持っており、興信所としての顔もある。 マフィアのボスと言った大物の護送には、MRAPと武装ヘリまで動員した警護を行い、武装した構成員に襲撃されても問題なく移送を完了できるプランを用意していることもあり、メキシコから南アフリカなどの治安の悪い地域での護送にはよく出動する。
・ハンター2-3 スミレを隊長とする分隊。レンジャー、デルタフォース、グリーンベレーなど、新時代の編成によって様々な部隊の所属になって活動するとが当たり前(たとえばデルタフォースの隊員がSASの作戦に呼ばれて一時的に同じ部隊として活動することがあり、部隊間の壁が薄くなっている)となった現代において、典型的な「移動型戦闘集団」である。 構成メンバーは基礎訓練の頃からスミレに鍛えられたか、厳しい訓練と実戦を潜り抜けてきた猛者ばかりで、全員が家族のような結束を持つ。元はケリーがスミレの実力にほれ込んで同じ分隊となることを希望したことが始まりで、今はヘッドハンティングと志願制でチームへの入隊希望者を募り、テストをパスすることで入隊となる。そのテスト内容は数々の特殊部隊で戦ってきたスミレを始め隊員全員が自らの経験や知識を出し合って決められ、より実戦向きの本格的なものである。その難易度は海軍特殊部隊チーム6とほぼ同じとされ、現役SAS隊員ですら根を上げることもあると噂されている。しかし、隊員の人柄と実力の高さから志願者は多い。
・衛生兵 戦場において負傷兵の応急処置を行う医学知識を持った兵士。 国際法上は医師(軍医)や看護師など軍属の医療関係者すべてを指し、ジュネーブ条約の庇護の下赤十字マークをつける事と、それによる保護を受ける事が出来る(条約では赤十字マークをつけた船舶、兵士、車輌等への攻撃を禁止しているため)。 戦場での予防医学(寒冷地での凍傷予防、熱帯地域のマラリア対策など)や、後方での負傷兵の治療に加えて食物や水などの衛生管理も担当する。 EMT(アメリカの救急救命士の一種で、医師に匹敵する訓練と勉強によって得られる資格を持つ高度な医療行為を許された救急救命士の事)の資格を持つものが多い。 主に負傷兵の応急処置と後方への輸送が任務であり、戦闘の最中勝手に後退する事が許されない兵士達にとって仲間を銃弾の雨をかいくぐって安全な場所まで運ぶ衛生兵はありがたい存在であり、負傷時も衛生兵の到着程頼もしいことは無いため最前線の兵士にとっては生命線とも言える。 しかし治療といっても戦場で行える事は止血と簡単な消毒、痛み止めといった応急処置くらいで、本格的な治療は野戦病院へ送られた後になる。映画などでは負傷した兵士がモルヒネをくれと衛生兵に訴えては、血圧が下がるからダメだと断られるのが定番。 守られている、とはいってもテロリスト相手の非対称戦が戦争の形となった今日ではあまり意味は無い。たとえ正規軍同士の戦争でも、衛生兵はその仕事上専門的知識を必要とするため補充が利き辛く、また衛生兵が活動できなくなれば普通に戦う事に比べて遥かに与えるダメージが大きく、戦闘が有利に運ぶため誤射とされてわざと撃たれる事も危惧される。
・海兵隊 開戦と同時に敵地へ侵入、真っ先に行動を開始する殴りこみ部隊。 国家の権益を守る緊急展開部隊としての性格もあるため独自に戦闘機や船を持つ国もある。 中でもアメリカ合衆国の戦力のひとつである合衆国海兵隊はその錬兵の厳しさと実戦経験の豊富さで有名で、世界のいかなる軍隊のいかなる部隊出身であろうと海兵隊に入る場合は基礎の訓練から始まって集団生活の中で規律と忠誠を徹底的に叩き込まれる。マリーン・コーといえば海兵隊。 上陸戦、市街戦などあらゆる戦闘のスペシャリストであり、即応性を重視して指揮系統や武器装備にも独自の方式が多い。独自に艦船や戦闘機を保有しているのはその良い例。 合衆国海兵隊は独特な指揮系統を持っており、大統領の命令だけで行動が出来るため私兵部隊としての側面も強い。しかし出動後議会でその出動が正しいのかを議論し、間違っているとして議決が拒否されれば30日以内に撤退しなければならないなど制限もある。 モットーは「常に忠実であれ」「一度なったら、常に海兵」。
・NSA アメリカ国家安全保障局。 世界最高、最大の電子諜報組織。CIAがヒューミント(スパイを送り込むような、人を使った諜報活動)を主にしているのに対して、NSAはシギント(電子機器を使った諜報活動)を主に情報収集を行う。 世界中の通信を各地の大使館、米軍基地に併設された傍受装置で傍受してテロや紛争に限らずあらゆる情報を収集し、暗号解読や通信量の分析などを通して24時間の監視体制を敷く。 NERVの内部情報の調査を行おうとして逆にMAGIにハッキングを食らって局長がクビになったことがある。 アメリカ政府のコンピューターシステムのセキュリティシステムの開発、安全管理や脆弱性のチェック、市販のソフトウェアのチェックも仕事のひとつ。
・CIA アメリカ中央情報局。こちらはヒューミントを主として活動するアメリカの諜報組織。 国内外でアメリカに対する敵対行為やテロ情報を収集していて、世界中に多数の諜報員を送り込んでいるとされる。NSAに比べて公の場に出る事が多いが、当然活動の内容は秘密である。コスタリカには大通りに「スタッフ募集中」の看板を掲げて職員を募集している。 かつてソ連でのシャゴホッド開発を阻止するためネイキッド・スネークをバックアップ、作戦を成功に導いたが裏では賢者の遺産の奪取を目論んで様々な裏工作を行っていた。 その後もスネークとかかわりがある。 イラクやアフガニスタンではプレデターなどの無人機を使って武装勢力への攻撃を行っている
・アメリカ合衆国 世界最後の超大国と言われ、長年世界を事実上支配下に置いて来た。 移民の国であり様々な人種の人間でごったがえしているため、人種差別が問題となっている。ロス暴動はその典型的な問題。 経済、科学、軍事とあらゆる面で世界の追随を許さないが、SOP崩壊によって経済は一気に後退し最近は特に目立った動きはしていない。世界からPMCによる戦争経済を止められなかった非難を受けてPMCに関する新法を他国に先駆けて制定、事態の収拾を図っている。 数々のメタルギアの開発計画の暴露でロシアとの関係は急速に悪化しつつあり、中国ともいがみ合いを続ける一方、中華連邦には積極的な支援を展開中。 自国の軍隊を世界中に駐屯させており、地球上のどの場所にも48時間で艦隊を展開できるだけの能力を持つがPMCの台等による軍の衰退と経済面に起因する予算縮小で戦力が限界に達していると見る専門家もいる。
・アメリカ軍 世界最強にして最大の軍隊。直接戦争に関わる陸、海、空、海兵隊の4軍から組織され、更に沿岸警備隊を含めた5軍とし国防総省が管轄下に置いている。 合衆国大統領を最高司令官として組織されているが、中でも海兵隊は議会の承認なしで出動できるため即応性が高い。 世界各地に基地を設けており、中東を中心にアイスランド、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ、カナダ、日本、韓国、フィリピンetc.とヨーロッパから東南アジア、アフリカに至るまで軍を駐留させている。しかしこれらの基地には同盟国の防衛だけでなく、敵国や駐留する国への影響力を残したいアメリカの政治的な意図によって駐留する兵力も存在するため昨今の戦争経済の終焉と、それ以前のPMCの台等によって衰退していた軍にとって現在の部隊展開の維持は限界を超えた状態で、本来の目的である「合衆国の防衛」を担う本土の兵力すら削って海外に送り出している。それによって専門家からは最大の目的である本土防衛のための戦力が骨抜きになって、いざと言うときアメリカを守れるのか?と疑問が出ている。特にPMCに任せていた防衛任務をSOP崩壊によって再び担い、なおかつ広がる紛争にも対応しなければならないため更に戦力を投入する、2倍の仕事負担が増えている最近はその傾向が顕著。
・国連軍 国際連合安全保障理事会の決議によって組織され、その指揮下にある軍隊を指す。しかしこれまでの歴史上組織された事はない。 PMCが世界中の紛争をコントロールしていたが、SOP崩壊によってPMCが機能不全に陥るとコントロールを失った紛争が爆発的に広がり、PMCの台等と戦争経済とシステムの崩壊によって活動が出来なくなった各国の軍はこれを止める事が出来なかった。 そこに追い討ちをかけるように中国、ロシアの内戦勃発が発生したため急遽安保理において世界中の紛争を鎮圧するための国連軍の組織が決定された。 そこでは単独で鎮圧する事が不可能な紛争を解決するための各国国軍の国連による運用の取り決め、戦力拡充のための即戦力の召集と傭兵の合法化、指揮権のあり方、緊急時における強制召集などを制定し、各国の軍隊を必要に応じて流動的に国連が動かす事、それ以外の軍の活動は各国に任せることを前提とした国連軍が誕生した。 指揮権が国連にあること以外は従来の多国籍軍と大差なく、決定的に違うのは国連軍の元で働く傭兵やフリーの軍関係者が多い事、国連加盟国の軍の施設を使用できるため自由度が上がっている事くらいである。
・ヴェクター・インダストリー(Vector Industries) 戦争経済の崩壊による不況を乗り切るために日立、トヨタ、三菱、三井住友、ソニー、東芝他多数の国内企業が合弁企業として設立した巨大多国籍企業。 トヨタの自動車技術、三菱と住友の重工業、ソニーと東芝、日立のエレクトロニクスなど各企業の得意分野を集結させたため兵器からパソコンまであらゆる産業へ手を伸ばしている。本社はアメリカにあるためアメリカ企業として認識されているが、自衛隊の規模拡大に伴う防衛産業の拡大が急務となっていた日本政府が、この会社の技術力がNERVと技術研究本部との共同研究に欠かせないと判断してのことである(武器の輸出を禁じていた立場上の配慮)。 AGWSや戦闘艦の建造も手がけ、Rナンバーの開発にも参画している。 KOS-MOSはこの会社とNERVの共同研究の産物である。
・水瀬グループ 水瀬財閥の経営する企業体。 日本有数の巨大企業で、三井、三菱、日立、ソニーなどと共に世界中に事業を展開している多国籍企業である。 水瀬重工は自衛隊に兵器を納入しており、新型戦闘機開発やASの生産、整備にも参加しているため、765小隊にも身近な存在。
・ゲヒルン 防衛省の秘密先進技術研究所の名称。 殆ど表立って名前が出ることは無いため一般には殆ど知られていない。 エヴァの原型となる人工生体部品を使ったロボットと神経直結式制御システムの研究を行っていて、ASやメタルギアのような従来の兵器の常識が通用しない大型の兵器群に対抗する手段としてヒト型の人造人間の開発が決まったとき、NERV設立時に吸収される形で消滅した。 現在のエヴァの基礎とMAGIの生まれ故郷である。
・S.G.JAPAN 新生PMCベイラー社の社員で構成されたグループ。割とのんびりやっている。基本的には社員なのでベイラー社からの命令でライバル企業を潰す作戦に駆り出されることが多々あるが、命令がない時は紛争地帯で国連軍の下に入っているか何もせず休眠状態になる。 しかし最近は新たにエネルギー資源の獲得競争に駆り出されるようになって、忙しさが倍増した。
・UNSF United Nations Special Forces。 国連軍の組織による臨時戦力増強部隊ADENGの後継。 兵力不足に対して傭兵の積極的な受け入れという応急措置によってADENGが誕生したが、その後の組織改編と規定等の整備によって傭兵と正規軍兵士を分けることに意味がなくなったためADENGが解散となり、新たに設立された部隊である。 陸軍の特殊部隊を傘下に収める「UNSGF」、海軍の特殊部隊を傘下に収める「UNSSF」、空軍の特殊部隊を傘下に収める「UNSAF」の4つからなり、それぞれには各国の有する特殊部隊が入っている。 とは言っても、国連軍の要請を素早く各国の部隊に伝えるだけの連絡程度しかつながりはなく、便宜上の枠となりつつある。