ジェイクが求める“お話”の必須要素は、ロマンス・バトル・サスペンス・ハッピーエンド。全てを満たしうるお話を求め、近くの森を散策するフィンは、焦っていた。「葉っぱに乗った
かたつむりが舞っていた」よりはるかに充実した、内容の詰まったお話を持ち帰らなければ、ジェイクは死んでしまう…。
森の動物たちを題材にしようと考えたフィンは、犠牲を払いながらも「雌アヒルとキツネのキス」というロマンス、「荒ぶる熊との格闘」というバトルのお話を手に入れたが、サスペンスの話を探す過程でためらいを覚えた。お話のため、ジェイクのためとはいえ動物たちを傷つけたくない…ジレンマに苦しむフィンを、突然森の動物たちが群れで襲い掛かってきた。やや無理強い気味のフィンの振る舞いに怒っていた動物たち。「この状況はめっちゃサスペンス」と思いかけたフィンに、
森の魔法使いの重い杖の一撃が…。
意識を取り戻したフィンは、なぜか吊るされた木の枝のカゴの中。魔法使いによれば、それは森の秩序を乱した者への公開処刑だというのだ。己の生命の危機以上に、「ハッピーエンド」の要素がいまだ皆無であることに気付いたフィンは、不満顔な動物たちに「君たちは楽しく生きて」と願い、彼らにお節介な助言。…動物間の問題が良い方向へ解決したと判断した魔法使いは、フィンを許すことに。……これで全て揃った。お話の、全ての要素が。
すっかり回復したジェイク、全身で回復をアピール
フィンの体験談を聞いたジェイクは、すっかり元通りに回復。一方ジェイクの病がうつったのか体調を崩して…いや、お話探しの疲れと相棒を救えた安堵感か、満足げな笑顔で眠りに就いたフィン。ジェイクは、そっとつぶやいた。「むかーしむかし………おしまい。」