声がする方向にあったのは、
古代の闘技場。戦うことが好きなフィンが内部へ入ろうとすると、闘技場のアリーナ中央の玉座に鎮座する漆黒の人影が。「中に入ってくるがよい…ここは血と栄光にまみれた世界…」という
ファイトキングの誘いに怪しさを感じたフィンたちは一旦立ち去ったが、剣闘士との血湧き肉踊る闘いの興奮にとらわれ、あっさりアリーナへ入ってしまった。
王によって次々と召喚される
ゴースト剣闘士に臆することなく、次々と打ち倒していくフィンとジェイク。相応の実力を持つと見なした王は、帰ろうとする二人を地中へ閉じ込め、さらなる戦闘を強いてきた。…闘技場からの脱出方法を模索する二人。とりあえずフィンが地上で戦い続ける間にジェイクが脱出路を確保するという作戦を決行するが、ジェイクは地上の戦いに気を散らすばかり。フィンも王の呪の影響か戦いの感触に完全に魅入られた様子。戦いながら悲痛な叫びを発して慈悲を乞うゴーストたちの呻きなど、もはや彼の耳には届いていない…。
顔面を殴られたフィンだが、その痛みにも勝る戦いの興奮に既に支配されていた
フィンに助太刀しようと地上に顔を出したジェイクは、完全に狂戦士と化している様子のフィンに驚愕。そしてフィンの持つ刃は、王の「斬り殺せ」の命令によりジェイクに向けられた。狂気をはらんで襲い掛かるフィンは「もっと大きな剣でなきゃダメだ」と王に懇願。王の持っていた“
ファイトキングの剣”を手にしたフィンは、なんとその剣を地上に叩きつけて破壊。すると断末魔と共に王が絶命しミイラ化、闘技場の出口が姿を現したのだった。
「これも作戦どおりだ」と言うフィンと、安心するジェイク。笑いあいながらこの場を立ち去る二人とともに、ファイトキングの呪縛から解き放たれゆっくりと昇天していくゴースト剣闘士たちと、役目を終え崩壊していく闘技場の姿があった…。
【挿入歌:
心は南国気分】