そんな中、突然の来訪者。
キャンディ王国の家臣・
レモングラブ伯爵である。
城に到着するなり伯爵は「お前たちは堕落しきっている」と
キャンディピープル相手に威張り出した。見かねたちびガムとフィンは止めに入るが、ちびガムを見た伯爵は国法を盾に王位継承権を主張。ちびガムはそれに従うしかなかった。
王権を利用して好き放題の限りを尽くす伯爵。フィンとちびガムは「嫌がらせを仕掛けて追い出す」という、なんとも子供っぽい作戦を決行するが、悪口作戦もオバケ襲撃作戦もほとんど通用しなかった。
なんだかんだでちびガムとのひと時を楽しんでいるフィンは、先ほど化学実験で飲んだ辛い“
即席お風呂薬”を伯爵にこっそり与える作戦をちびガムに提案。早速実行に移すことに。
伯爵の食事に薬を仕掛けるため、真上の天井裏に待機するフィンとちびっこバブルガム
辛い薬を含んだ食事を食べた伯爵は、あまりの辛さに七転八倒。辛さを消すためにリンゴを食らおうとする伯爵に対し、さらに薬を与えようとした二人だが、事故によって二人の作戦がバレ、伯爵に百万年間の投獄を言い渡されてしまった。
牢屋の中でちびガムは「元の“18歳の体”に戻る」と宣言。彼女がわざと体を戻さなかったのは、統治者の“自由のない生活”に飽いていたからだという。
彼女との同い年同士の交遊を楽しんだフィンは、やや躊躇しつつも彼女の決意を了承、体を戻すのに必要なキャンディピープルたちの欠片を彼女に接着するのを手伝った。
最後に必要なのは、“愛の抱擁から生み出される熱”。フィンとちびガムは抱き合い、そして……。
元通りになった
プリンセス・バブルガムは、即座に伯爵を城から放逐。去っていく伯爵を見送りながらフィンは、それとなくバブルガムにハグをねだったが、「もう前に進みなさい、坊や」と拒絶され、「ふられちゃった……」と自宅の
ジェイクに報告。
ジェイクの前向きなアドバイスを聞きながら、城に佇むバブルガムの方を見上げ、決意を新たにするフィンであった。