ホログラムディスプレイに映し出された
ランピーの両親の話によると、
ランピーが行方不明になったらしいのだ。ランピーへ渡すための
サンドイッチのバスケットを受け取り、早速捜索を始めるフィンたち。彼女の放浪癖をよく知っている二人は楽勝で見つけられると踏んでいたが、途中で小さな人物たちに出くわした。彼らは自分たちが住む
ぽっちゃり村がモンスターの脅威に晒されていることをフィンたちに告げ、助けを求めた。放っておけないフィンはランピーの件をひとまず置いておいて、モンスターが棲みついてしまったという村の風車小屋を探索。すると、そこに行方不明のランピーが…。
「長い話になるわ…」とランピーは二人にここに至る経緯を語った。……サンドイッチを餌に自分を束縛しようとする両親に反発して家を飛び出したはいいが、行くアテもなく彷徨い行き倒れに。そこを
野生の狼の家族に拾われ、巣で目を覚ましたランピーは、「ウチの両親以上に大事に扱ってくれる」と勘違いし、狼の群と戯れる生活を満喫。ところがある日、狼の毛繕いを不純な異性交遊と誤解したランピーは騒ぎ出し、ふとした弾みの暴力で狼たちを刺激、群から一斉に襲われてしまった。命からがら逃げるランピーは、崖で足を踏み外し泥だらけに。バケモノのように汚れた容姿のままぽっちゃり村に迷い込み、
ぽっちゃり村の村人に目もくれず作物で空腹を満たすランピー。そこで味を占めてしまい、風車小屋に居座り、モンスターのフリをして村人から作物を貪り続ける日々……。
その話の一部始終に呆れ返るフィンとジェイク。迷惑をかけた村人への謝罪をランピーに促したフィンだったが、彼女の誠意のかけらもない態度と自分勝手な言動に村人が激怒、大勢でランピーを責めようとした。とっさに「親を頼ればいいじゃない」と反論したランピーだが、自分の横暴によって子供にすら食べさせられなくなった村人たちの惨状を知ったのだった。
サンドイッチの中に“子を想う親のメッセージ”を見つけたランピー
子を思わない親などいない…自分たちを差し置いてひもじい子供を心配する親心に感銘を受けたランピーは、贈り物のサンドイッチを無償で村人に与えたのだった。こうしてフィンとジェイクは何も労することなく万事解決。
コブコブ星の実家へと戻り、「あたしが村を救ったの!」と自分の“冒険話”を都合よく両親に語るランピーだった…。
【挿入歌:
僕たちフィンとジェイク】