ウー大陸のヒロイン・
フィオナと、その相棒の猫・
ケイクは、
キャンディ王国の王子・
プリンス・ガムボールと共に城のダンスパーティー会場の設営をお手伝い。…すると外で暗雲が発生、フィオナの宿敵・
アイスクイーンがやってきたのだ。我が物にしようとガムボールを急襲するクイーンに、フィオナはトゲトゲ鉄球槌化したケイクをくらわせ、なんとか撃退には成功。助けてくれたお礼にと、フィオナを“お出かけ”に誘うガムボール。「デートに誘われた」とニヤニヤするケイクだが、彼に“友達”と思われていると考えるフィオナの気持ちは複雑だった…。
再び王国の庭へとやってきた二人。それを迎えたガムボールは、ペットの
ロード・モノクロミコーンを連れ、二人にプレゼント。その贈り物の中に
クリスタルの剣を見つけたフィオナは大喜び。相棒の「“かっこいい”って言ってやれ」との冷やかしをそれとなくかわしつつ、フィオナはケイクに、ガムボールはモノクロミコーンに乗って駆け出し、
ふかふか原っぱへ。ガムボールの粋なサプライズプレゼント、そして心を込めた彼の歌と二人きりのトーク…徐々に彼との心の距離を近づけていくフィオナだった…。
ダンスパーティーの夜になり、フィオナはケイクが誂えたドレスを纏い、城へと入った。城内はすでにヴァンパイア王・
マーシャル・リーや
キャンディピープルたちで盛り上がっていたが、フィオナはガムボールに呼ばれ、なんと寝室へ。戸惑うフィオナだったが、天井から落ちてきた冷たい雫が気になってふと上を見上げると……氷漬けのプリンス・ガムボール…ガムボールが、二人?……なんと目の前に立っているガムボールの腹部から着ぐるみを脱ぐようにアイスクイーンが現れたのだった。
フィオナは気付いた。あのお出かけの誘いもあの歌もあのおしゃべりも、全て嘘っぱち…クイーンが仕組んだ罠…。不意打ちの氷の攻撃に戸惑いながら、動きを損なうドレスのスカートを破いて応戦しようとするフィオナだったが、手に取ったクリスタルソードもまたクイーンの罠。手が氷で封じられてしまったが、それでもなお果敢に攻撃するフィオナ。クイーンの冷気の勢いを利用してガムボールを救出し、クイーンに氷の礫を降らせたのだった。
純心を弄ばれた怒りをアイスクイーンにぶつけるフィオナ
なおも引き下がらず、ピンチに駆けつけたケイクに襲い掛かるクイーンだが、
魔法のティアラをフィオナに叩き落とされたあげく、フィオナの恨みを込めたパンチで叩き伏せられ、すかさずティアラをかぶったケイクの出す吹雪に埋められてしまった。…こうして、クイーンの作戦は失敗に終わった。
ピンチを救われ、「今度デートしないか?」と謝意を表すガムボールに対し、「その時になったらスキな人ぐらい自分で決める」と心を固めるフィオナ。そしてこうつぶやいた。「デートしたいのは…
アイスキングよねぇ…♪」
……「ずっと一緒に過したいわ……おしまい」と、自身が執筆したパロディ小説『
フィオナとケイク』の朗読を締めくくるキング。その傍らで、ガチガチの氷塊に閉じ込められてなす術もないフィンは、仕方なしにキングのしょうもない作品をベタ褒めするのだった…。
【挿入歌:
ああ、フィオナ】