「あたしのリンゴぉ~!!」突然錯乱するツリートランク。彼女は「自身が丹精込めて育てたというリンゴの木のリンゴが、全てなくなっている」という。当然リンゴがなければ、あの美味しいアップルパイは作れない…。
リンゴの盗難という一大事に絶叫するフィンとジェイク
フィンたちはツリートラックと共にリンゴの実のなくなった木とその周辺をよく調べた。すると、なぜか穴に落ちている
ボロボロ・プリンセスを発見。「どこかのゴロツキに落とされた」という証言を聞き、そいつがリンゴ盗難の犯人であると断定するツリートランク。思い当たるフシがあったジェイクは、悪党が集うという
キャンディ王国のスラム・
キャンディ酒場へ行くことを提案。
酒場へと入る三人。ならず者でないと
アイスクリーム・バーテンに相手にされないと見るや、トイレで自分たちの風体を乱して再び聞き込み。「リンゴに心当たりがある」と裏口へ通された三人だが、そこで待っていたギャング・
ジェイバード一味の不意打ちを受けた。「リンゴは俺たちの物だ!」と言い張るジェイバードは、どうやらフィンたちを敵対勢力・
ドクタージェイの一味と勘違いしているようだ。
ジェイバードが身につけていた指輪のマークに見覚えがあったジェイク、その記憶を頼りに三人は奴らのアジトへ。指輪のマークをうまく使ってアジトに入り、ジェイバード一味の留守居役
ウォーモにリンゴを見せてもらったのだが、そこにあるのはダイヤモンドだった。
フィンたちは、ジェイバード一味が裏社会の人間同士で使う隠語としてダイヤモンドを“リンゴ”と呼んでいたことにガッカリ。と、そこへジェイバードらが戻ってきて、ドクタージェイの手下と思われているフィンたちは縛り上げられてしまった。用心棒の
ブタさんに始末させようとする一味。だが突然本物のドクタージェイ一味が押し入り、ギャング同士の抗争が始まってしまった。あっさり縄抜けした三人はこの混乱に乗じ、どう見ても悪いヤツには見えないブタさんを連れてそそくさとその場をあとにした…。
リンゴ泥棒の犯人捜索が頓挫してしまい、泣き崩れるツリートランク。ふとブタさんは言った。「リンゴの声が聞こえる…」。彼が指し示すクローゼットを開けてみると、そこにはなんと大量のリンゴが。何を思ったかツリートランクは、「自分しかカギを開けられないクローゼットにリンゴがあるのだから、自分がリンゴ泥棒だ」と考え
バナナガードに通報、自ら手錠で拘束されるのだった。
「どう考えても理不尽すぎる」と悩むフィンは、バナナガードの「ここにはカカシが必要だ」という発言にひっかかった。頭の中に浮かんだ事実の点を線でつなぎ合わせ、事件の真相をつきとめたフィンは、ツリートランクの家の屋根にいる
カササギが真犯人と断定、ツリートランクの罪(?)を晴らすことができた。
「とびきり美味しいアップルパイをご馳走するわ…」あっさり手錠を引きちぎり、バナナガードのおしりを叩いたツリートランクは大笑い、その場のみんなも嬉しそうに笑うのだった。