シカの機敏な動きに翻弄されるフィンとジェイク。力も見た目以上に強く、やっとのことでシカを捕えたジェイクがそのまま引きずられてしまった。足に強烈な攻撃を受けて動きを封じられたフィン、シカの角に引っ掛けられて壁へと叩きつけられて……… …… … 。
… …… ………ようやく目を覚ましたフィンは、大けがによって王国内の病室に移されていることに気付いた。シカに折られた足にはギプスが。そして、沢山いるはずの
キャンディピープルたちの気配を全く感じない。そばにあった車椅子で城下町へ移動したフィンは、ゴミ捨て場でゴミを漁っているジェイクを発見した。シカとの戦いでけがを負ったのか、頭には包帯が。ジェイクによると、「キャンディピープルたちは俺をおどかすためわざと隠れている」。なぜか街の広場で野営の支度をしているジェイクを手伝いつつ、不潔な体を洗うために噴水で水浴びをするフィンは、街の異様な静けさになんとなく違和感を感じるのだった。
夜になり、焚き火で食べ物を焼くジェイクとフィン。それとなくキャンディピープルの話をしようとするフィンを「ビックリパーティーを台無しにするな」と制するジェイク。そんな折、あのシカが姿を現した。即座に逃げられてしまったフィンだったが、そばの下水道に続くマンホールから、キャンディピープルらしき声が聞こえた気がした。
野宿を楽しむジェイク。頭に巻いている包帯は…?
そして、「俺たちにビックリパーティーをしてくれる」ことに固執するジェイクに対するフィンの猜疑は、彼の「半年も待っている」「俺たちはずっと待ち続ければいい」の言葉で“確信”へと変わった…ジェイクは、もはや僕の知っているジェイクじゃない…。声がしたマンホールへと車椅子を走らせるフィン。しかし追いかけてきたジェイクが車椅子を破壊、力ずくで制止され気を失ってしまった。
…目を覚ましたフィンは、体をロープで束縛されていた。なぜか風船とブロック重石で自らを固定しているジェイクは、相変わらずビックリパーティーを夢想しながらふざけていた。「なんとしても下水道へ行かなければ」と決心したフィンは、スキを見てジェイクをテントで包み、ギプスのまま懸命にダッシュし、骨折状態を忘れてマンホールへダイブ。下水を泳ぎながらさらに下水道の奥へと進んでいくと…なんと、粘液に絡め取られたキャンディピープルたち…そこには
プリンセス・バブルガムの姿も…。
フィンの後を追って現れたジェイクは、この惨状を目撃したにもかかわらずまだパーティー気分。「これもジェイクの仕業なのか」と思ったフィン、狂人と化してしまったジェイクを何度も叩きのめす…すると、頭に受けたショックでジェイクが正気に返った。状況に困惑しながら、粘液にへばりついていた
ペパーミント・バトラーを救出するジェイク。ペパーミントはつぶやいた。「ジェイクの仕業じゃない、アイツ…」指された指の先には、あのシカが…。
シカは直立し、なんと前足の蹄を脱いでヒトのような掌を現し、再びペパーミントを掴んで粘液…自分の唾液で壁にひっつけ始めた。フィンは戦いを挑むも、万全ではない体のため苦戦。壁をよじ登って他のキャンディピープルの救出を急ぐジェイクは、その真下に交戦中のフィンとシカがやってきたのを見計らって、足に付いたブロックを落とした。ジェイクの呼び声に反応し離れるフィン。二つのブロックは見事シカの頭にヒットし、ノックアウト。救出されたキャンディピープルは、すかさずその“騒ぎの元凶”を下水の渦へと流し込んだのだった…。
助けたバブルガムの「シカからのキスを断ったのが原因」の言を聞いて、やや複雑な気持ちのフィン。一同はジェイクの風船でふわりと浮かび、下水道をあとにするのだった…。