ジェイクパラシュート降下からの指鳴らしでカッコよく決めたフィンは、
プリンセス・バブルガムと
キャンディピープルたちとダンス遊び。ジェイクがテーブルでくつろいでいると、彼らの様子を見ていた一匹の
クマがジェイクのいるテーブルの所にやってきたが、全く驚く様子もなく気さくに挨拶するジェイク。何気なく戻ってきたフィンのピーナッツをつまみ食いするクマ。すると、クマがそのピーナッツを喉に詰まらせて苦しみだしたのだった。緊急事態を察したフィンは、バックパックからヒーローの指南書である“
教えの書”を取り出してクマの背中を殴打し、苦しむクマを救い出したのだった。
クマを助けたフィン。ヒーローにとっては朝飯前である
バブルガムたちとの交遊を終えた夜。
ツリーハウスに戻るフィンたちの後をあのクマが付いてきていたため、仕方なく一緒に帰ることに。クマに対してなんとなく妙な予感がしていたジェイク。一方フィンはクマと意気投合していて、クマに自分の仕草のマネをさせて遊んでいた。楽しげな雰囲気に乗っかりたくなったジェイクも何かマネさせてみようと試したが、なぜかジェイクには懐かない…。
結局クマを今夜一晩だけハウスに泊めてあげることになったのだが、その夜ふと指を鳴らす音で目を覚ましたジェイクが灯りのついたバスルームを覗いてみると…クマがおかしな行動。あろうことかフィンの服とバックパックを纏い、鏡に向かって指を鳴らし、フィンのセリフと仕草をマネていた。眠りこけているフィンを起こし、目撃した一部始終を報告したのだが、フィンを連れてバスルームに行ってみると…クマはぐっすりと眠っていた。「すごいじゃいないか、僕に憧れてるんだよ」と感心するフィンとは違い、クマに抱いている猜疑心を大きくしていくジェイク…。
次の日。フィンの前で堂々とフィンのマネをしてごはんを食べるクマに、露骨に不快感を表すジェイク。フィンは外で遊ぶ
BMOを迎えに外出。するとクマは、フィンがいない隙を見て冷蔵庫の“フィンの特製ケーキ”を貪り食った。フィンから「ケーキは戻ってくるまで食べちゃダメ」と念を押されていたジェイクは止めようとしたが、このクマの悪事を証拠に残そうと思いつきビデオ撮影。BMOと共に戻ってきてケーキが食べられていることに怒るフィン。その“証拠”を見せようするジェイクは、続けてそばに添えてあった張り紙を突き付けた…「今夜森でフィンの楽しいパーティー」…フィンがクマと楽しむためにパーティーを企画していると思っていたジェイクだが、フィンは「僕こんなの知らないよ」……あのクマの仕業…?
森へと急行するフィンとジェイク。そこでは、バブルガムとキャンディピープルたちがパーティー。その真ん中に、フィンに完全に成りきっているクマの姿が。クマはバブルガムにナッツを食べさせ、吐き出させ…。「憧れなんかじゃない!クマはフィンを乗っ取ろうとしている!」ジェイクの言葉でそう確信したフィンは、クマの前に出てその“陰謀”をバブルガムたちの前で告発。責められたクマは泣き出してしまい、そのまま森の奥へ。危機を救った気でいたフィンだが、バブルガムは「単にフィンのイタズラだと思っていただけ」…フィンは勘違いをしていただけだった。
フィンたちは、あらぬ誤解で傷つけてしまったクマのもとへ。詫びを入れるフィンとジェイクに対し、クマは「フィンのようなヒーローになりたかった」とつぶやいた。フィンは教えの書をバックパックから取り出し、なんとクマにプレゼント。「これを読んで、頑張ってヒーローの勉強をするんだぞ」とエールを送り、去って行くクマを見送るフィンたちだった。…そしてクマは、教えの書を載せた自転車に乗って自分の巣穴へ。巣の奥に向かって鳴くクマに、「本を持ってきたか。これで一歩前進だ……」とつぶやきながら現れたのは、禍々しい緑色の目をした
かたつむリッチだった…。