フィンに助けを求めるため
ツリーハウスに集合していた、体の一部を奪われる被害に遭ったプリンセスたち。その痛々しい姿を見て事件の解決をプリンセスに約束したフィンと
ジェイクは、迷わず
アイスキングの城へ向かい
アイスキングに詰問。するとキングは「そんな変態にウチのプリンセスが狙われたら…」と言い、奥にいる嫁をフィンたちに紹介した。その嫁の姿はまさに、キングが盗んだプリンセスの部位の集合体…
モンスターワイフだった。
モンスターワイフの醜さに、一瞬で気絶してしまうフィンとジェイク
気を失った二人を見て不思議がるワイフだったが、それに「子供たちの昼寝じゃ」と答えるキング。キングは二人を食卓の席に座らせて、ワイフを食事を堪能した。うまく食べることができないワイフを真似て下品に食べた物をこぼしながら、キングは食事のひとときを楽しんだ。ワイフと共に食事後の食器洗いを済ませたキングは、ワイフの手を取って歌いながら城の地下へと飛んでいく…そこには、ワイフを忠実に模った氷像。その姿を見て「私って普通じゃないんじゃないかしら」と不安がるワイフを、適当な口車でなだめるキングだった。
キングとワイフは、未だに気絶している“息子たち”とリビングのソファに座り、
家族のビデオを鑑賞。キングはワイフに自分たちが“ごくまともで理想的な家族”であることを印象付けようとしているようだ。しかし、ペットのガンターは露骨にワイフを警戒。目覚めたフィンとジェイクも、すぐさまワイフのモンスター顔を見て気絶してしまった。
…キッチンシンクの水面に映る顔は、どう見てもツギハギだらけの醜いモンスター…悲しみに暮れるワイフを慰めるため、キングは
アイスペンギンたちを使役して突然ファッションショーを開催。有り合わせの布きれで作ったドレスを纏いお立ち台を歩くワイフを見て、強制的に拍手をさせられるペンギンたちと、再び目覚めて鏡越しでワイフを見ようとし、三度気絶してしまうフィンたち…。やがて我慢できなくなったペンギンたちが暴れだし、自分が醜いという現実を思い知らされたワイフは、部屋へと篭ってしまった。
ドア越しにワイフを説得を試みるキング。「こんなに醜い私の事なんてキライでしょ…」と絶望するワイフに対してキングは、盗んできた部位の元となるプリンセスたちの写真を全てみせ「お前はワシのお気に入りじゃ」となだめたが、これがなおさらワイフを混乱させてしまう結果に。「私は…一体誰?」というワイフの問いに「誰でもない、ワシの“妻”なんじゃ」と答えるキング。二人の関係が戻りそうになっている矢先、目隠しをしたフィンとジェイクが乱入してきた。フィンたちにコテンパンにされて降参のキング。ジェイクはワイフを助けようと目隠しを外したが…そのワイフはすでに姿を消していた…。
フィンたちとキングの戦いの最中、ワイフは自力で自分たちのパーツを元のプリンセスたちに返還していたのだ。全てを元通りにした後、ワイフが着ていたローブだけがキングの城へと戻ってきた。手段はともかくとして、妻に対する情愛と真心だけは本物だった…ワイフとしての感謝の言葉がローブを経てキングに伝えられたが、「なんと気前のいい妻じゃ!」とトンチンカンな反応を示す、相変わらずのキングだった…。
【挿入歌:
見せたい物があるんじゃ】