BMOによるケータイの充電が完了し、早速撮影動画をチェックする二人。
………新品ケータイの動画撮影ではしゃぐ二人のそばで突然、
ナイトスフィアのゲートが発生。そこから顔を出した
マーセリンは「ちょー退屈だから遊びに来ない?」と二人を誘っている。
過去の経緯を気にしつつも、マーセリンのお招きに与りナイトスフィアのマーセリンの実家へ。楽器で遊んでいるところにマーセリンの父親・
ハンソン・アバディアも。彼はどうやら「娘を跡継ぎに据えたい」と考えているようだが、当の娘はほとんど興味を持っていない。マーセリンに何やら“お守り”をプレゼントして去って行くハンソン、父親に子ども扱いされている複雑な気持ちを歌に乗せるマーセリン。演奏を終えたマーセリンは、貰った
魔界のお守りを首にかける…すると突然お守りから発した“漆黒”が彼女を飲み込み、その姿を
魔王に変えてゆく………これで二人は「あのお守りでマーセリンが“魔王化”してしまったんだ」と理解することができた。ついでにもう一つの動画を見る………
見張りの悪魔に投獄される直後のシーンのようだが、突然苦しみだした悪魔が耳から
バナナをプリプリと排せつ………こっそり牢獄からくすねていたバナナを慌てて放り投げるジェイク…。
「絶対来るな」とマーセリンに念を押されていたが、放っておくことはできない…。フィンとジェイクは、以前覚えたナイトスフィアの入口を喚び出す呪文を使い、バレないように悪魔の変装を施してナイトスフィアへ再突入、運よく魔王の謁見の間へと辿り着いた。…魔王は相変わらずムチャクチャな横暴で謁見する悪魔たちを弄んでいた。少しでも早く魔王化したマーセリンを助けたかったが、列を無視して進もうとしたところを
行列の悪魔に制止されてしまった…。
「ちゃんと並べ!」行列の悪魔から注意されるフィンたち
後ろでモメているフィンたちは突然、魔王の触手に引っ張り込まれた。チャンスと思い説得を試みたが、魔王は問答無用で二人を喰らおうとした。ジェイクが魔王に目潰しをくらわせてなんとか難を逃れ、間の奥へと隠れる…そこには、下着姿で夜食を頂こうとするハンソン。マーセリンをなんとかしてほしいと頼むフィンたちに対し、ハンソンは「ああなってくれるのが私の夢だ、助けるなどとくだらない事を言うな」と拒絶。説得を諦めて元の謁見の間へ戻ったフィンは、悪魔たちの力を借りようと考えたが、どうも頼りなさそう…。
気まぐれでジェイクが発したビートボックスで何か閃いたフィンは、その音にのせてラップを歌った…いちいち長い行列に並ぶなんて、くだらないぜ、ばかばかしいぜ…過激に自由を叫ぶ歌に触発された大勢の悪魔たちは魔王に向かって暴動、鎮圧しようと光線を乱射する魔王…パニック状態になったのを見計らって魔王の背後に回ったフィンたちは、魔界のお守りを無理矢理剥がすことに成功。
元に戻ったマーセリンを救い出せたのも束の間、暴動状態の悪魔たちが巨大化したジェイクを掴んで放さない。このままでは呪文で開いたままの外界への出入り口まで行くことができない…。そこでフィンは、手にしていた魔界のお守りを自らに装着し、魔王へと変化して悪魔たちを蹴散らした。そしてジェイクとマーセリンを出入り口へと逃がしたが、徐々に魔王化の呪いに意識を支配されつつあったフィンは、「ここから出ることは許されないッッ!!」とマーセリンに掴みかかろうとした……この混乱状態を目撃していたハンソンは、魔界のお守りを奪い取ってフィンを元に戻し、フィンを出入り口へと放り投げたのだった…。
「何の騒ぎだ…?」知らぬ顔を決め込んでトボけた顔でマーセリンを見上げるハンソン。父親に騙されてショックを受けていたマーセリンは、父親に尋ねた。「後を継がないあたしを自慢に思ってくれないの?」その質問に「誤解だ。お前はパパの自慢の娘だ」と、やや諦め顔で返すハンソン…。出入り口を閉じ、自分以上のやんちゃ振りを父親に気に入られたフィンを見て、冷やかしながらも苦笑いするマーセリンだった…。
【挿入歌:
もう子供じゃないんだから!・
悪魔のためのラップ】