バブルガムに
キャンディ王国の城の地下へと案内された二人。カギが施されたとある部屋の中には、大きな獣のような生き物。それは“
ゴリアド”と呼ばれ、バブルガム亡き後に王国を治める後継者として生み出された生物だという。フィンとジェイクは、数日間不眠不休でフラフラのバブルガムを案じ、「僕たちでゴリアドに統治者に必要な知識を教育する」とバブルガムに約束し、ゴリアドを外へ連れていくのだった。
フィンたちは
キャンディピープルの子供たちがいる
幼稚園へ。…ゴリアド教育を手伝ってくれる子供たちを連れて行こうとするのだが、子供たちの異常なまでの粗暴さに手を焼くジェイク。それを見て怯えるゴリアドは、強烈な怒号で子供たちを無理矢理従わせるジェイクをじっと観察していた。…フィンの教育プランというのは「障害物コースを進む子供たちへのアドバイスを行わせ、教え方を学ばせる」というものであったが、「ジェイクに教わった」と言うゴリアドがやってみせたのは、先ほど見たジェイクの“教育”そのまんまだった。「恐怖で従わせずに頭を使うんだ」とフィンが注意。するとゴリアドは、頭に付いている
第三の目の超能力でフィンを操ってコースを進ませ、ゴールの鐘を鳴らしたのだった…。
「超能力で強制したほうが、間違いもなく確実に従わせられる。これがリーダー。」…という考えを誇示するゴリアドに危機感を感じたフィンたち。「ゴリアドが慢心している」という報告を受けたバブルガムは自らゴリアドの元に向かい、ゴリアドに花とミツバチを例にした協力関係の大切さを説いた。だがゴリアドは自身の利己的な考えを変えないどころか、自分を危険視するバブルガムの思考を超能力でハッキングし、「私は強い。ここは私のお城…」と言い出す始末…。
表情は無邪気なゴリアドだが、学習で得た彼の思考はえげつないものに…
「あの子の暴走を止める生物を…!」急いで研究室へと向かうバブルガム。そのための時間稼ぎのため、フィンたちゴリアドを追い城内へ。しかし、ゴリアドの超能力によって操られた
キャンディピープルたちが襲い掛かる…ゴリアドを威嚇しようとしたジェイクは、ピープルを体中に詰め込まれて戦闘不能に。フィンの思考を読もうとするゴリアドに対し、フィンは必死に思考をでたらめにコントロールして対抗するが、フィンの頭の中にあるバブルガムの作戦が読まれるのは時間の問題…。
と、その時…「ゴリアド!やめなさい!」言葉で制止するバブルガム。その傍らには、新たな生物“
ストーモ”が。二体の生物は掴み合い、やがてお互いの思考の読み合いへ…そのまま二体は第三の目を機能させたまま動かなくなった。バブルガムは説明する…「フィンの“正義の遺伝子”を受け継ぐストーモがゴリアドを永遠に抑えてくれる」と。ストーモはいわばフィンの“息子”のようなもの…ストーモを見つめるフィンはそっと「ハッピーバースデー」とつぶやくのだった…。