伸ばしたジェイクの腕を命綱にして進むフィンたちは、開けた空洞の奥に祭壇のようなものを発見。そこには、ルビーのような宝石を顔にあしらった
羊の置物。触ろうとするフィンにジェイクは「触るな!神さまの大事なものかも!」と警告したが、フィンが触れた瞬間眩い光を発し………。「フィンが羊になっちまったァ!!」…顔がフィンになった置物を前にジェイクにはそう判断したが、フィンは確かにまだそこにいた。なぜか赤みがかっているフィンの視界には、さっきまで存在しなかった
謎の生き物がうごめいていた。置物を布で包んで持ち帰ろうとするジェイクは、なぜかフィンの姿を無視してすり抜けていく……。
「僕はジェイクが見えるのに、ジェイクや
BMOには僕が見えない…。」
ツリーハウスへと戻ってジェイクの隣に座っているフィンをそっちのけで、二人…ジェイクとBMOは“置物に閉じ込められてしまったフィン”を元に戻す方法を思案していた。BMOとジェイクは、フィンの好きな歌を歌ってみる。その“
3匹のちびっこクモの歌”を聴いた謎の生き物たち…フィンには見えてジェイクたちには見えない連中…が一斉に笑い出し、恥ずかしい思いのフィンはたまらずハウスの外へ…。
外で偶々通りかかった
アイスキングにぼやくフィン。「どうせあいつにも僕は見えない」…そう思っていたが、キングがフィンに向かって「うるさい、黙っとれ!」と叫んだ。不覚にもキングに“見えている”ことを驚くフィンに対し、キングはさらに言った。「お前は“
現実の向こう側”におるんじゃ」…。現実世界に戻るため、フィンはキングと共に
アイスキングの城へと向かうことに。…どうやらキングも自身の
魔法の眼で見えている“現実の向こう側の生物”たちに困り果てているらしい。「こいつらを全部地下にある出入り口に追放してくれたら、現実世界に戻れる」というキングの言葉を信じ、フィンは早速行動を開始。一方ツリーハウスでは、ジェイクが“置物から戻ってこない”フィンとBMOゲームをしながら、相棒を救い出そうと必死になっていた…。
素早さとキモさに苦心しながらも、全ての生物を出入り口の穴へ封じ込めたフィン。さあ現実世界へ戻してもらおうとキングの自室を訪ねるとそこには、「フィンは一生ワシだけの親友じゃ~!!」と狂喜するキングの姿…「あいつにダマされた!あの羊の置物もあいつの計画…!!」全てを知ったフィンは、再び出入り口の栓を開けようと…。キモい生物を戻されたらたまらんと思ったキングは観念し、羊の置物を破壊してフィンを元に戻すことにしたのだった…。
氷の防膜を身にまとって突然ハウスに侵入するキング。羊を破壊しようとするヤツにジェイクは「お前をぶっ壊してやる!!」と攻撃。氷を破壊してキングの服をひっぺがし…服を脱がされてよろけたキングは、床にあった羊の置物に触れてしまい……置物のフィンの顔の裏側にアイスキングの顔が…。「あ~あよかった、仲間ができて…。」言いながら落胆するフィン。キモい生物に触られて取り乱したキングは、フィンのフードを無理矢理着てうなだれるばかり…。
取り乱すアイスキング。フィンのフードを無理矢理…
「すまんのぉ…あいつらが触るから……」などと力なく謝りながら、手をブラブラさせるキング。するとフィン、そのブラブラさせている手が近くにあったテレビのノイズに干渉しているのを発見。これを使えば、ジェイクのいる現実側に何かを起こせる…そう思った二人は、静電気パワーを発生させて渦状に。それが風の渦を起こして葉っぱを巻き上げる様は、現実側のジェイクを驚かせた…「フィン!お前なのか!?」ジェイクによってテーブルに置き直されていた羊の置物は、葉っぱの渦によってずらされ、やがて床に落下して割れてしまった…。
羊の置物が壊れた瞬間、現実の世界へと戻ることができたフィンとキング。フィンの帰還を喜ぶジェイクに空気を読まずに割って入り、大笑いするキングだった…。
【挿入歌:
3匹のちびっこクモの歌】