触り心地のいいコブコブを持つせいか、野生動物たちにはモテモテのランピーは、タートルからのお土産をむさぼりながら「うっとうしいだけよ」とつぶやいている。そんな彼女を見てタートルは「羨ましいわ…私にとって恋なんて本の中だけの話…」。ふとタートルは「モテモテの秘訣を本にしてほしい」とランピーにお願い。ランピーも「女子向けのエッセイを書いてみたかった」とその気になり、友人からの頼みということもあってあっさり快諾。…自然にこの二人の女子の視線は、たまたまそばで遊んでいたヒーロー・
フィンへと注がれていた…。
モテないタートルのために一肌脱ごうとするランピー
こうして「フィンに接近してコブコブの虜にする」というランピーのリサーチ作戦が始まった。
コンビニ袋のワンピやパイの口紅で派手にドレスアップを施したランピーは、“ヒーロー付の秘書の面接を受ける”体で
ツリーハウスへ。突然のランピーの訪問に驚いたフィンたちだったが、何となく放っておけない感じを察し、彼女を秘書として雇うことに。ハウスの一室のテーブルに秘書ツールをセッティングし、おもむろに食べ物をねだるランピー。フィンたちが用意しようとしているブルーベリーやクラッカーが気に入らなかったランピーは、コブコブを強調する色っぽい声と仕草でさらにおねだり…すると、出される食べ物が作り置きのスパゲッティに。……自分の魅了効果にそれなりの手応えを感じたランピーは、寝る前にこっそりタートルへと経過報告…「いいエッセイが書けそうだわ!!」…。
翌日。目覚めたランピーは、外で冒険の準備を行っていたフィンたちを発見、
ジェイクはなぜか小石を積んだ箱状になっていた。「あの山まで運ぶんだ」と説明するフィン。露骨に面倒がるランピーだったが、フィンの密着リサーチのため仕方なく小石を持って同行。…程なくして山の頂上にある
幽霊の湖へと到着した三人。フィンとジェイクは、持ってきた小石を次々と湖面に投げ入れていく。「こんなのつまらなくてエッセイに書けない」…ワンピの肩紐をずらしてセクシーにコブコブをアピールするランピー。だがそれには目もくれず、フィンは小石を投げ…その一つが湖面の上で静止した。待ってたとばかりにフィンたちは、小石が止った付近へと投げていく…静止する小石が湖上の道となって連なり、湖の中央へ。小石の沈まない“道”をたどり、湖中央の
洞窟へと入っていく三人…。
洞窟の中を注意深く進むフィンとジェイクの後ろで、ドロドロとした洞窟の不快感を漏らすランピー。なかなかフィンを振り向かせられない焦りから、大胆にワンピを脱ぎ捨てたランピーは、やぶれかぶれのアピールの末舞っていくワンピを追いかけ、洞窟の奥の光る壁へと吸い込まれてしまった。……鏡だらけの空間へと出たランピー、鏡に映る自分に見とれていると…ふとフィンの姿が。その鏡の向こうのフィンが突然服とフードを脱いだため、思わずドキドキするランピーだったが、鏡のフィンが伸ばした手の先から徐々に真っ黒なモンスターの姿に……。
光る壁の向こう側へと閉じ込められたランピーを救うため、必死に壁を壊そうとするフィンとジェイク。中のランピーが無数のモンスターに囲まれてしまい絶体絶命…と思った瞬間、壁の破壊に成功したフィンとジェイクが次々を黒い影状のモンスターを滅していった。影の消滅と共にひび割れていく鏡…全てが済んだ後、「見ると良くない事が起こる“呪われた鏡”の退治を
プリンセス・バブルガムから依頼されたんだ」とフィンは説明。「鏡を見なくても、君は中身が素敵なんだ。」そう言われ、脱げたワンピを渡されたランピーは、照れながらフィンに助けてくれたお礼を言うのだった。
冒険から戻り、リサーチ情報を元にエッセイの執筆にかかろうとするランピーへ、ふとタートルからのエッセイ原稿催促の電話。だがランピーは、フィンを魅了したという実感が持てないでいた。外で静かに佇むフィンの姿が目に入り、数々の出来事を思い出しながらランピーは考えた…「フィンは私のコブコブの虜…?…違う!私がフィンのコブコブ…“目では見えない魅力”の虜なんだわ!!」…ランピーが打つタイプライターは、ただひたすらフィンの内なる魅力を紡いでいた…。
完成したエッセイ原稿を持ってタートルのいる
図書館へ行くランピー。期待していた内容とは異なりながらも、その魅力の詰まった内容にタートルは満足。ランピーの“
あたしが書いた本”は、タートルの愛蔵コレクションへと加えられた。……そしてランピーは再びツリーハウスへ。「見た目の魅力にこだわる私に、目には見えない“内なる美”の素晴らしさを教えてくれてありがとう…」そう言い残して去って行く、ゴミ袋姿のランピーだった…。