かつて
荒くれ者の村があった河畔の土地に建てられたのは、炎で燃えている家。フィンと
ジェイクは、そのフレイムの新たな家のそばで彼女と楽しく遊んでいた。うっかり体に火がついてしまったフィンは川へとダイブし、フレイムのリクエストに応えて口から水を吹きだす一発芸。充分楽しんだフレイムは、新居のお礼を兼ねてフィンに別れのハグ…ジェイクは気を利かせてフィンをアルミホイルでぐるぐる巻きにし、二人のハグをにやけ顔で見守ったのだった。
恋人フレイムとのお付き合いの先行きに不安をのぞかせるフィンと、「お付き合いってのは階段を一段ずつ慎重に上るようなものだ」と力説するジェイク。そうこうしている間に
ツリーハウスに到着した二人は、なぜか税金徴収に来ていた
プリンセス・バブルガムにびっくり。そそくさとシャワーを浴びに行ったフィンを気にするバブルガムは、ジェイクからフィンのガールフレンドの話を耳にし興味津々。「相棒のプライバシーは尊重する」との言葉に納得して訊くのをやめたバブルガムだが、話したくてたまらなくなったジェイクは、うっかりフィンのガールフレンドがフレイムであることを漏らしてしまった。するとバブルガム、「フィンがフレイムと…そんな事ありえない…」と不安な表情でつぶやき、大急ぎで王国へと帰っていってしまった。王国の自室へ籠り、ベッドへ突っ伏してフィンとフレイムの関係に激しく動揺するバブルガム…。
翌日。再びフレイムとのデートへと出かけようとした矢先、突然のバブルガムの訪問にびっくり。バブルガムは三次元プロジェクターを用いて何やら小難しい説明をし始めたが、いち早くフレイムに会いたいフィンは足早に外出。バブルガムの説明を眠りこけながら聞いているフリをしていたジェイクは、バブルガムの揺さぶりで目を覚ましたが、「フィンはフレイムと付き合ってはダメ」という忠告だけを耳にいれ、バブルガムの“やきもち”に思わずにやけるのだった…。
フィンがデートを終えたその夜、ジェイクはフィンにバブルガムの“やきもち”を伝えつつ、フレイムの仲を進展させるとっておきの作戦として「ポエムで口説け」とアドバイス。夜通し考えながら、思いの丈を言葉に乗せてメモしていくフィン。結局そのまま翌朝になってしまい、閃きを求めて外へと出かけたフィン。その様子を、大切な事を伝えにフィンを探していたバブルガムが発見したのだった。
フレイムに捧げるポエムを練るフィンのもとに、バブルガムが…
寄り添いながら「フレイムと付き合ってはダメ。あなたは私の大切なヒーローなのだから…」と説くバブルガムだが、フィンはその彼女の思いやりと今まで自分の思いを受け止めてくれなかったこととの矛盾を感じ「もう振り回されるのはまっぴらだ!」と叫んで去って行った。その場に無数に転がっている捨てメモ…フレイムへ捧げる思いの断片を見たバブルガムは驚愕…「大変だわ…。」
バブルガムはフィンの行方を聞き出すためにツリーハウスへ。呑気にベーコン・パンケーキを作っていたジェイクは、彼女の度を越した“やきもち”の感情に怒り「ほっといてやれよ!」と一喝。それに怯むことなくバブルガムは、フィンとフレイムが逢ってはいけない本当に理由…フレイムの恋心による異常加熱がマグマを刺激し、地球を滅ぼすほどの大惨事をもたらす…を説明。自分の勘違いがとんでもない事態を引き起こそうとしていることに気付いたジェイクは、バブルガムを乗っけてフィンとフレイムのデート現場へと向かったのだった…。
ジェイクらがフレイムの家へと辿り着いた頃には、フィンはフレイムに愛のポエムを朗読する真っ最中だった。視線を合わせた二人は、顔を近づけてキス…すると突然フレイムが地面を穿つほどの猛烈な超高温の火柱状に爆発。火柱の発生地点へ着いたバブルガムはすぐさま、フィンにフレイムの救出を、ジェイクに穿たれた穴を塞ぐように命じた。穴を開けながら落下するフレイムを追い、ジェイクの腕の命綱を巻いて落下するフィン。「穴を塞げば酸素が遮断されて炎が収まるはず…」とつぶやくバブルガムだが、穴の中のフィンの安否が気になるジェイク…。
穴の底へと落ちたフィンは、低酸素状態で意識を失っているフレイムを発見。「プリンセス、死なないで…!!」フィンはとっさに自分の呼気を口移しでフレイムに与えた。息を吹き返したフレイムを確認し一瞬気を失うフィン、それと同時にジェイクは腕を引っ張り戻し、穴から二人を脱出させた。バブルガムはフィンとフレイムの無事を確認し「とりあえずは…大丈夫…」と安堵。地球の破滅の危機はなくなったのだ。
落ちていた石ころを拾ってそれにキスするフィンと、その石にキスして“間接キス”するフレイム。その二人のラブラブさ加減を見て思わず「フィンったら…」とつぶやいたバブルガムを、「や~き~も~ちぃ~?」と変顔でからかうジェイクだった…。