「変革の流星」ウェル・アジャン
プロフィール
本名 |
ウェル・アジャン |
生誕 |
2185年 |
出生 |
キャプテンベース |
能力 |
ウィグル、強化人間 |
モチーフ |
自閉症、同性愛者 |
生い立ち
2185年、カイザーとエリザの子として生まれる。
カイザーが自身の後継者とするために生み出したデザインベイビーであり、徹底的な遺伝子強化でウィグルとして、また身体、知能、精神面で卓越した素質を持っている。とくにその知能は異常な水準に達しており、5歳のころからロス物理学や合金材料工学に興味を示し、8歳になるころには父の
プライマルガンダムの設計を支援するまでになっていた。
一方で父が連れ込んだシスターをひと目見て気に入って懐き、後に生まれたフィレルも可愛がっていた。両親が二人をよく思っていないことを察するとわざと二人に近づき庇うような振る舞いも見せたという。
2194年に突如カイザーの反乱が始まり、反撃を受けて居住地としていた旧キャプテンベースにも大軍が襲来する。そのさなか、母エリザと乳母シスターは倒れ、自分をかばったフィレルも行方不明となる。さらにプライマルガンダムも自爆し、アジャンは目の前で自分の知るすべての人間がいなくなる様を見届け、カイザーの残した
ノーティラリーで一人キャプテンベースを脱出する。
アジャンはインド洋のハード島を拠点に定め、旧キャプテンペース周辺と往復して物資を回収した。そして驚異的な才覚によりMSの設計から生産までを一手に行い、2196年に後のブラッドガンダムを組み上げる。しかしアジャンはカイザーと違い、拠点を定めて防衛戦を展開するだけでは大軍相手に勝ち目がなく、自ら動いて味方を増やすことが重要と判断し、カイザーが手つかずだった推進器の開発に取り組む。
そして、エネルギーではなくロス粒子を取り出すことに特化したミスリルコア「粒子スラスター」を開発。これを搭載することで
ブラッドガンダムは完成し、2200年、彼はついに世界を救う旅に出る。
思想
人口が減少の一途をたどる人類に対して強い危機感を抱き、私利私欲のための争いが現在の結果を産んだと考えている。一方でいわゆる社会主義に対しても「所詮は統治者の下の平等」「圧政か腐敗か」と限界を認識しており、理想として「共感力の高い人間による統治」を掲げている。つまり、それぞれの人間が自分のために最善を尽くそうとしながらも、それによって生じる他者への痛みを常に認識し続けることが必要だと言うのである。
だが、そのような性質が却って今の社会の中では弱さとして扱われつけこまれていることに憤りを感じており、「共感力の低い人間を皆殺しにする」ために幻獣戦役という手段を選んだ。ただそれは彼の中での裏向きの目的であり、表向きは「既得権益の破壊」という大衆受けする理念を掲げている。こうして寄ってきた人々の中から、自分の理想に合う人間だけを選別しようとしているのである。
人物像
普段は快活な少年として振る舞うが、逆らう者、気に入らぬ者を容赦なく破壊し殺戮するため敵はおろか味方からも恐れられる。ただしそのような態度・行動は悪意ゆえではなくあくまで変革を望む純粋な志からくるものである。
また、純粋すぎる自分が無闇に周囲に恐怖・不快を与える点は良しとしておらず、自らの軽率な言動で気分を害した相手には素直に非を認める意外な側面がある。
父親譲りかつ先天的・後天的に更に強化された圧倒的な知性と身体能力に加え、母親譲りで同じく強化されたウィグルとしての才覚を併せ持つ。その知性は、幼少期にほとんど他者との会話を経験しなかったにも関わらずその後の幻獣軍メンバーとの意思疎通にほとんど不自由がない点にも現れている。
父カイザーと異なり味方を信用する場面が多いが、それは信用しても大丈夫だという自分の読みに圧倒的な自信があるからであり、その点本質的には父とあまり変わらない。
劇中での活躍
最終更新:2025年02月08日 18:07