咲森 灯子(さきもり とうこ)
種族:人間
性別:女
年齢:16
身長:155cm
体重:43kg
クラス:学生、
神器使い
属性:闇 属性均衡:『刹』タイプ
戦闘スタイル:神器を行使した神術、その他剣術等
イメージCV:
「嘉神さん…勝負です。今日こそ、貴方に勝って見せます」
設定
私立明神学園の一年生。
嘉神凪、
月城夕姫と同じクラスの生徒であり、親友同士。
黒髪のポニーテールに青い瞳の少女。普段着は目立たない質素な格好を好む。
性格は一見しておしとやかで、人当たりの良い明るい性格をしている。ただ、その実好戦的で、勝負事となると白黒つけないと気が済まない性質。基本的に互角以上の者との相手に心を奮わせる性質。根底的な面で似たもの同士な
嘉神凪とは気が合いつつも反発し、何かと様々な勝負(剣術、学校の成績、賭け事その他の勝負)を仕掛ける事が多い。
趣味は勝負事、及びスポーツ全般。特技は料理その他。
フリーランスの
神器使いであり、
神器精霊である
リーン・エルシフォウルと契約関係。使用する神器は【断竜剣グラム】、【竜殺刃ノートゥング】、【復讐剣バルムンク】の三本。これら三つの神器は、一つの魔剣であり、状況に応じて切り替えが可能。
魔剣としての側面を持つ神器三種を持つ為に、何かと
魔剣使いの者達に勝負を仕掛けられる事が多い。彼女はその悉くを神器無しであっさり撃退するほどの腕前を持つ。尚、彼女は魔剣使いとの決闘で、相手がよほどの外道でもない限りは、撃退した相手を殺す事はまず無い。どうやら、『殺す』事に対して強い忌避感情を抱いている様子である。
内心、自分の力量も弁えずに自身に勝負を仕掛けてくる
魔剣使い達に辟易しており、そのストレス解消として、『負けた方が一つだけ言う事を聞く』という条件の下、自身と互角以上の腕を持つ凪に何かと勝負を挑んでいる。
凪との関係はライバル同士であり、親友であり、
神器使いとしての相棒である。彼に対してはライバル意識と友情と、当人は認めようとしていないが恋心を抱いている。
凪の持つ
無銘の神剣の
神器精霊である
アルヴィオーネとは、気が合うのか友人同士の関係となっている。ただ、凪が絡むと衝突する事も。
自分と同じ学園の上級生である
戸倉水琴とは、神器使いでも無い筈の彼女に、剣術のみで圧倒されて惨敗した経験がある為、頭が上がらない。
凪のもう一つの剣である
リースリット・サクリファイスに対しては、自身でも分からぬ忌避感情を抱いているらしいが……?
ある一つの物語。
かつて、とある
魔剣使いによって弟を殺された復讐の為に、神器を振るい、戦っていた一人の少女がいた。
その復讐の道は困難なものであったが、
神器使いとして成長した彼女は、ありとあらゆる手を駆使し、仇を追っていた。
さまざまな障害を乗り越え、幾度と無く命を落としそうになりながらも、復讐の念に駆られた少女は仇を追い続けた。
そして、最後にはその仇を討ち、復讐を果たす事に成功する。
――そこからが彼女の地獄の始まりだった。
斃した仇にも大切な者がいる。その仇を心の支えにしていた者がいる。
復讐を成した後、彼女に待ち受けていたものは、そういった者達による復讐の念を向けられる日々。
ある時は暗殺者を寄越され、ある時は復讐を成し遂げようと力を手に入れてきた者達の襲撃。
覚悟はしていた筈だった。恨みを向けられる事も分かっていた筈だった。
彼女が選んだのは、そういった者達を憎み、殺す道。
分かっていた。自分が殺したかったのは仇のみであって、その周りにいる者達ではないと。
だが、襲撃してくる者達を憎み、殺さなければ自分が殺される。
だから殺した。襲い来る敵たちを幾度と無く。
殺す度に悲鳴を上げる自分の心を誤魔化しながら、憎むべき敵だとして殺し続けた。
磨耗し続ける心を必死に鎧で覆い、復讐者達を斬り捨て続けた。
そして…何時しかそういった者達を全て殺し尽くした後、彼女に残ったのは虚無のみ。
その段になって彼女は思う。
「自分は仇を殺した時点で、死ぬべきではなかったのか?」と。
結局自分がやってきたのは、己の仇敵と同じ事だったと…そう、気づいてしまう。
そう思い至った時、彼女は自らが握る神器にて、己の命を絶たんと試みる。
「駄目だよ。どんな理由があっても、自殺だけはしちゃいけない」
その言葉と共に、彼女の自殺を止めた少年がいた。
少年は彼女の同級生であり、復讐を止めんと、幾度と無く彼女の目的遂行を邪魔してきた神器使い。
彼女はその少年の言葉に幾度と無く反発し、認めぬままに無視し続けていた。
そして自殺に至ろうという時にさえ邪魔しようとする少年を振りほどこうと、神器を振るってしまう。
傷を負う少年。
傷を負わせてしまった少女。
「そんなつもりじゃなかった」…内心、思いを寄せていた少年を傷つけてしまった。
その自責の念に駆られる彼女に、少年は彼女を抱き締めながら言う。
「君がいなくなったら、僕が悲しいよ」
泣き崩れる少女。それを優しく抱き締める少年。
彼女の地獄の日々は…その日に、ようやく終わった。
◆ ◆ ◆
少女は今でも夢に見る。
殺された弟。敵を討ち、復讐を成した日。自分を仇とし、襲い掛かる復讐者たち。
彼女の罪の意識は、決して消えない。
忘れられない。決して忘れるつもりも無い。
その重みを抱えたまま、彼女は今も生き続けている。
保有能力
【剣器同調】
剣そのものの意思を聞き、その魂と同調する事で、いかなる剣さえもノンペナルティで扱いこなす力。
凪のそれとは違い、最近、後天的に目覚めた能力であり、凪ほど能力を扱いこなせてはいない。
ただし、それでも担い手クラスの武器の扱いを為す事が可能であり、一対一の戦闘に於いては、敵にとって脅威となる能力。
最終更新:2008年01月01日 21:25