リリア・クロイツェンの旧友にして宿敵にして因縁があるようなないような、微妙でありながらも悪くない関係を持っている、比較的なぞのおおい人物。
ガイアス・クロイツェンが「体」の極限。
リリア・クロイツェンが「技」の極限を追求した存在であるならば、リィズ・イェルケーニヒは「心」にあたるモノ――精神的なモノを極限まで高めた存在といえる。
極限まで計算しつくされた戦闘論理に始まり、心理学などといったモノに始まり、"魔眼"や"侵食"の域にもいたる精神操作、己の練磨した精神力による世界への干渉による擬似魔法(後述)をも使いこなす。さらに、純粋な近接戦闘能力もリリアと互角とまではいかないが、拮抗状態には持ち込める。
その戦闘特性から、自らのことを戦士ではなく、学者や魔法使い、奇術師などと呼ぶが、基本的に悪ふざけ。
ゼノス曰く「この世に1億1人の魔法使いが存在するのならば、その内1億人総がかりで挑んでも、どうにもならないような魔女」
その凶悪性ゆえか、男運に関しては恵まれず、リリアが既婚者であるということに対して強い対抗意識というか、怒りを覚えている。
外見はどちらかというと奇抜。ある種のマッドサイエンティストじみているともいえる。

リィズの擬似魔法

擬似、でありながら、実際の魔法以上に高性能なシロモノ。天変地異クラス(いわゆる神術クラス)ですら引き起こす。
魔法という概念が、間接的なモノであるのに対して彼女の行使しうるモノは、直接的なものである。
というのも、一般的に魔法というモノは、詠唱や儀式などといったモノを用いて、世界(概念。もしくは、実際に物質的な代物)にアクセスし、何らかのエフェクトを「引き出す」モノであることによる。
しかし、彼女の用いるモノは、自らの精神力によって世界の理を、世界の基本ルールに逆らうことなく、自らの都合のいいように調整し、エフェクトを引き起こすという代物であり、根底にあるのは極限にまで練磨されつくした自らの精神力や知識である。
このように、自分自身にきわめて依存する性質であるがゆえに、リリアやガイアスの特性を以ってしても威力を軽減するのは困難である。
というのも、リリアやガイアスが無条件キャンセルしうるエフェクトは「不純物」に相当する代物であるからである。
もっとも、超高位術式(概念干渉系)などといった一部の代物に関しては、キャンセルされる可能性は高い。

価値

"ある団体"からの依頼を受けて、世界の平和を乱す集団――近年運動が活発になってきており、全世界の懸案事項とも――に対しての切り札的存在として暗躍してもいる。その戦闘だけに留まらない活動の幅の広さと突出性、そして奔放な性格故か、約束されている報酬金は換算して約800億ドル相当らしい。ちなみに、指名手配を受けた前科はないので、比較できない。
同団体の提示条件では、ほぼ同等の「危険性」というか「有効性」を持つガイアス・リリア両名に対して各々500億ドル相当を定めている。余談だが、ゼノス・クロイツェンにも100億ドル相当が約束されている。腐っても鯛とは、このことだろうか。

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最終更新:2007年12月10日 20:40