聖霊器(セイレイキ)

 膨大な想念を浴び続け、魂を宿し蓄積し続けることで意思と力を得るに至った器物を指す。魔剣神器とはまた違った成り立ちで生まれた一種のマジックウェポン。
 その想念は種別を問わず、信仰心や怨念等、どのような形でも力を得れば聖霊器と呼べる物になる。
 元々は第三始徒による法が流出する前の時空にて扱われたモノ。異界の絶対法を行使する為の道具。
 理論上、極めて高位の魂であるならばそれ自体を聖霊器として行使することも可能であるらしいが詳細は不明。

 基本、聖霊器を扱う為には真銘詠唱(エヴァントリガー)と呼ばれる、第五真律譜より直接派生した術式を用いて契約を行う必要がある。
 この場合、膨大な想念を蓄積したものであれば神器や魔剣を聖霊器として扱うことも不可能ではないが、その場合は本来魔剣使い神器使いとして得る筈だった力は一切使えない。
 (具体的には魔人化ポゼッション・コントラクト、魔剣や神器固有の能力など)
 この術式を以って聖霊器と契約・同化した場合、契約者とその聖霊器は強い繋がりを持ち、それ以外の他者を跳ね除ける為に、他者が契約済みの聖霊器を奪って行使する事は原則として不可能に近い。

 また、契約者の魂と同化する性質上、その契約者そのものが聖遺物であるなどの例外がない限りは、一人の契約者につき原則として一つの聖霊器としか契約できない。
 これは、人間の範疇であるならば一つの契約だけで霊的なキャパシティの限界を迎える為であり、
 仮に超常のキャパシティを持つ者であっても、聖霊器同士の相性次第ではその力が相互干渉を起こし暴発する危険性を伴うため。

 尚、真銘詠唱によって行使される聖霊器は、絶えず魂や亡霊といった存在が抱える『歪み』を収集する性質を持つ。
 その歪みとは根源的に存在が抱えるものであり、自身は愚か他者にすら影響を与え得る力というべきもの。
 その『歪み』を収集、増幅して聖霊器に乗せて撃ち込む事で、対象の存在・概念を歪ませておよそあらゆる存在をも打ち砕くことが可能。
 仮に対象にその一撃を当てられるのならば、それは俗に『不死』『不滅』と呼ばれる存在をも打ち砕くことすらも可能である。

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最終更新:2011年12月23日 22:10